くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

高齢ドライバーの行く末

 

 高齢ドライバーの風当たりは以前から強い傾向にはあると思っていたが、ここ数年で何件かの重大事故も発生している。

ちょうど1年前に考察してアップした記事になるが、もう一度見直してみて、どんなものかをさらに考えてみる。

田舎になればなるほど高齢ドライバーは増える傾向に。

さらに、田舎なればこそ車を所有して運転する事は生活に必須アイテムなことも事実。

だんだん年をとってくればいずれ我が身に降りかかってくるものと。

何かあってからでは遅いので、可能な限り調べて対応する必要が。

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計算すると馬鹿にならないことがよくわかる

目次

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テレビの特集番組より

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高齢者講習みんな真剣

 実は、これ以前からもそうだが、高齢者の関わったあまりにも目に余る事故のひどさを、何度もニュースで見るうちに考えてみたもの。

単純に免許返納とは言っても、高齢ドライバーにとって様々な事情がある故に一歩踏み出せない人は多いのではないか。

 

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この記事の中で車の維持費と免許を返納した後の交通手段のお金についての考察もしてみた。

個人レベルで考えるのはもちろん大切だが、様々な事情を鑑みると行政の働きかけも不可欠と考える。

どちらか一方だけで何とかなる問題ではなさそうだ。

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高齢ドライバーのいくつかの特徴

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若い親子を死なせた高齢者 全国から大バッシング

いくつかの特徴が挙げられるのだが、 

  •  状況を把握する力が衰える。
  • 若い時と違って身体能力にも問題が発生
  • 高齢者特有の頑固さが発生してくる

このほかに、家族など、見守ってくれる人が周りにいないことなどが挙げられるだろう。

高齢者の、運転席に座ったときの視野を疑似体験するゴーグルがあるそうだ。

 20代の健常者であれば180度以上の視界が確保されるのに対して、高齢者の場合だと平均でも130度。

このゴーグルをつけてハンドルを握ってみたところ、一時停止の見落としから始まって、歩行者の見落とし、ルームミラーやドアミラーなどへの注意力不足など、およそ若い頃には考えられないようなミスが繰り返されたのである。

事故の中で、アクセルをブレーキと勘違いしてそのまま踏み抜いていると推測される事故が起こっているが、高齢者特有の特徴だろうと言える。

私がこれらのニュース番組を見ていて真っ先に感じたのは、何が1番不幸なのかと言うと、これらのミスを起こした高齢者たちは、「自分が間違いを犯した」となかなか認めにくい点なのだ。

プリウスで事故を起こした87歳の高齢者もアクセルが戻らなかったとか、ブレーキを踏んだのに効かなかったとか、およそ考えられないような発言を繰り返していると言う。

これが高齢者ドライバーの最も顕著な特徴であるし、何よりもあまりにもここが不幸なのではないか。

自分のミスを認められないのは、何にも増して罪なことだとは思わないか?

いずれは免許返納を考える人が増えてきた

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実際の講習では厳しいやりとりが

高齢者講習の中では認知症のテストも行われる。

もし認知症と判断されたならば、その場で免許は取り上げられることになる。

つまり、通常の運転には全く適さない状態にまで病気が進んでいると判断されるからだ。

しかし、免許の更新の時だけこれらの検査を行ってみても、おそらくザルのように抜け落ちていると考えられる。

もし、このような講習の中で、きちんとした案内ができていたならば、このようなあまりに見苦しい事故は少なくとも今のように多くは無いはず。

検査自体を厳格にすることももちろん必要なのかもしれないが、高齢者にきちんと向き合った指導が確立されなければ、事故そのものを抑制することにはならない。

私も高齢者の1人だが、自分の今の生活が変化することをなかなか受け入れ難いのである。

 今と同じであれば良いのだが、“収入も少なくなり、また病気がちになり、その上自分の交通手段にまでいちゃもんをつけられるのであれば”と考えてしまいがちである。

しかし時代の流れで様々な悲惨な事故に遭遇するたびに、もし、当事者となって加害者の立場になってしまったなら、一体どうやって責任を取れば良いのだろうか。

その時には免許を取り上げられるのであろうか。

もし事故がたいしたことなければ、そのまま少し気をつける程度で、また運転を継続するのだろうか。

高齢者の立場で考えるとなかなか切ない問題なのだ。

そのようなことを踏まえての免許返納であるべきだ。

 

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田舎の地方自治体では切実な問題

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貨客混載の考え方

実は、田舎の街では自家用車という選択肢を否定すると残る交通手段は公共交通しかない。

田舎町では巡回バスすら走ってはいない。採算が合わないとかでバス会社が撤退したのである。

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遠軽町乗り合いタクシー これも1つの例

これは地方自治体と民間と利用者全員で考えなければならない問題と言える。

ここで採用されたのが客貨混載という考え方。

隣の旭川では佐川急便がこの事業に応じて取り組んでいると聞く。

佐川急便のドライバーは運転する際の制服を、ジャンバーであるが2着用意していて運送とタクシーと両方を使い分けるのだそう。

取り組みとしては非常に優れていると言える。

自家用車に代わるこのような交通手段が提案されなければ高齢者ドライバーは不安を感じつつも安易にハンドルを握ることになるのだろう。

高齢化社会と言われて久しいが、様々な弊害がここへきて起こるように。

ただ単に年寄りが増えるだけの問題では済まされない。

今回の高齢ドライバーの行く末に関しても、一律に免許返納を考えればそれで良しとはなるが、そこで起こりうる弊害に対して、きちんとした受け皿がなければ、

難民高齢者を多数発生させることになる。

これからもこの高齢者に関わる様々な問題は多くなる事はあっても少なくなる事は無いような気がする。

このブログでは大きくは取り上げていないが、確実に増え続けているものに認知症がある。

こちらも実は社会全体から見ても非常に厄介な問題と言えるだろう。