福島から川俣へ養子として出向いた祐一君。
銀行勤めとは言っても将来の頭取候補。
地元の有力な実業家の跡取りとあって噂も盛んに。
そんな噂はあちこち広まって仕事仲間の行員の中でももちきりの話題。
祐一君が音楽家になる夢をあきらめてこちらへ来たとのことを察して、ダンスホールに誘ってみようと。
目次
銀行勤めはヒマ😪
この頃の時代は世界恐慌の直後とあって世の中全体も不景気で、銀行業務も今とは全く比較にならないほど暇だったんだそうだ。
将来の頭取候補と触れ込みで入行した祐一君。
仕事らしい仕事もないので、毎日うたた寝付きで、気ままな暮らしを。
銀行の仲間たちも仕事が暇な事を受けて、ひそひそ話や、噂話に花が咲いて、およそ仕事をしているような雰囲気ではない。
仲間たちの励ましは強烈!
祐一君が音楽を諦めて養子の話を受け入れたとの噂が、行員の間でも持ちきりに 。
心に傷を負ったと解釈された祐一君は憂さ晴らしに、ダンスホールに行って女性と交流出来るように仲間たちが仕向けてくれる。
祐一君にとってははじめての経験。
同じ行員仲間の鈴木さん、菊池昌子さんなどが熱心に教授してくれる。
とりあえず、ダンスホールのシステムを教えてもらうため、先輩がつきっきりで同伴。
女性に対してチケットを渡せるかどうかが、ポイントとなるようだ。
そしてやってくる女性たちも人気の度合いがあって、なるべくダンスに応じてくれそうな女性を選ぶような話。
そんな中、ナンバーワンの女性と知り合うことに。
いちどエールを見たものなら、この先のストーリーもよく理解できているはず。
ウブな祐一君が弄ばれるストーリーだったと。
それにしてもこの志津さんて 何者なんだろう。
所々で入る藤堂先生のナレーションが、みんなの気持ちを絶妙に代弁する。
志津さん素敵😍


実は彼女、ダンスホールのナンバーワン女性でながら、意外と堅実な部分もあったりする。
男性からのほとんどの申し出を断っているのだが、祐一君の申し出だけは必ず受けてくれる。
どうしてと思わないでもないが、単純に考えれば、彼は川俣銀行の跡取り。
玉の輿を狙っている女性が、近づこうとしてもそれほど違和感のある話ではない。
とにかく、彼女との出会いはあと1日2日でケリがつく。
きちんと回答が示されることに
舞い上がる祐一君😝
こちらのプロフィールは当時ナンバーワンだった芸者さん榮龍
たまたま銀行の行員の1番若い彼が持っていたプロマイド。
今のように芸能人が華やかな時代ではない。
当時はこういった顔立ちの女性が大流行りだったようだ。
さてきちんと相手をしてくれる女性が見つかった祐一君。
果たしてこの先どんな展開になっていくのか。
なんとなく裏のある話と言う事は薄々わかる。
物語は、その辺を臭わせながら進んでいく。