半世紀以上も相撲を見続けていると、相撲なしでは日が暮れないのだ。
一昔前と違って今は随分と良い時代になった。
テレビを始め、様々な情報発信が複数なされているので、およそ見逃す事は無い。
昨日、注目の初日を終えて今日2日目になるが、やはり力士たちがまだ本調子でないことを感じる。
観客数は相変わらず少ない。
4分の1の収容人数で2500名定員と聞いているが、実際のところはそれでも全て座席が売り切れるわけでは無いらしい。
さすがに東京の地元ではないので、私はテレビで観戦するしかないのだが、地元の相撲ファンは直接見ることができて私的にはうらやましいとさえ思う。
目次
2日目で関取衆はどんな相撲を取っている?
二日間見て感じたのは、力士たちそれぞれまだ本調子とは言えないのだろう。
どの力士も皆、立ち合いを恐る恐るやってるような風に見える。
押し相撲と呼ばれる力士たちも、頭から思いっきり当たるような事はしていない。
相撲の醍醐味の1つはなんといっても立ち会いのぶつかり合いにあるのだが、しかし最も体に負担がかかるのもここら辺。
まだフルパワーで行くにはもう少し慣らしが必要なのかと。
そんな中で、しっかりと自分の稽古ができてきた力士は皆、力を発揮している。
特に上位の大関2人と前頭の10枚目以降の幕尻の力士たちに元気者が多い気がする。
白鵬も今日の相撲を見る限りではどうやら本来の強さが発揮できていた気がする。
まだ始まったばかりでこれからどうなっていくのか。
元気な力士
新大関とは言え、朝乃山は驚くほどの安定感で二日間勝ち星をあげている。
特に今日遠藤と戦った1戦。
もっともつれるきわどい相撲がと思ったのだが、フタを開けてみたら朝乃山が一方的に強さを発揮した1番となった。
まだ始まったばかりでコメントする所には至らないが、自信に満ちた相撲内容は見ていても伝わってくるので。
また元気といえば貴景勝も力を発揮できているようだ。
大関はこの2人しかいないので、この2人と1人残った横綱白鵬がきちんとしていれば場所は引き締まる。
問題はこの後、中日までどのように過ぎていくか。
鶴竜の誤算
鶴竜の負けた相撲は驚くほど無様なもの。
自ら裾払いに行ったところが、空振りして自らこけてしまった。
実はこの負け具合を解説の北の富士さんがブログで随分と残念がっていた。
横綱としてあまりにもふがいないのではと。
そして鶴竜が負けた時に苦笑いしていたことも厳しくダメ出ししていた。
笑ってる場合ではないだろう!
相撲協会全体や社会全体の状況を見ても薄氷を踏む思いで観客を招き入れて興行しているので、つまらないミス等起こしてもらっては困ると言うことか。
確かに相撲っぷりは見ていてもあまりにもシマらない1番だった。
まとめ
相撲は何といってもお客さんあってのもの。
相撲を見に来てくれる人や、応援してくれる人はとにかく大切にしなければいけないだろう。
何よりも気をつけて欲しいのは、怪我をしないような相撲を取って欲しいのだ。
今場所は2日目にして横綱が怪我による脱落を。
こういったことを一番残念に思うのは私だけではあるまい。
勝っても負けても15日間きちんと相撲を取ること。
特に上位の力士たちは厳に肝に命じてほしいのだ。
あらゆるスポーツの中でも相撲は1 2を争うくらい体のメンテナンスが大変な部分がある。
だからこそ普段から気をつけてほしいと思う。
まだ始まったばかりだけれど中日ぐらいまではおそらく皆調子を出すために探り探り相撲を取るのだろう。
それでも、きちんと観客を招いて場所が開ける事は大いに喜ばしい。