欠かさず見ている朝ドラと大相撲。
観客席に制限がかかる中でも本場所はいつも通りに開催。
6日間終わったので少しずつ全体像を把握できるように。
調子の良い力士とそうでない力士がはっきりしてきたね。
なんといっても新大関朝乃山の活躍が光る。
そしてここ1日2日で驚くほど充実している横綱白鵬。
見た限りではこの2人が並走して場所を盛り上げていると言える。
目次
横綱白鵬
昨日と今日の白鵬の相撲をじっくり見たが、どこにもケチのつけようのない横綱相撲。
以前は品格がないなど立合の乱暴な仕草などで随分とダメ出しが多かったが。
この横綱は受けて立つ相撲を取っているわけではない。
どこまでも攻める相撲が白鵬の真骨頂。
そのために立ち会いのカチ上げは、プロレスのエルボースマッシュと変わらないくらい荒っぽいものだった。
さらに、張り手も多用する。
そのことをそしてずいぶんと非難が集中したもの。
しかしここへきて白鵬の相撲ではこういった立ち会いは完全になりを潜めている。
立ち合いの厳しさは全く変わらないのだが、とにかく一気に立ち上がって体当たりで当たっていく。
その上で大抵の場合、左上手をとって責めているようだが、圧倒的な強さを感じる。
今の相撲の具合だと、他のどんな力士もかなわないだろう。
大関朝乃山
新大関の朝乃山も全く慌てることのない安定した相撲振りで館内を沸かせる。
昨日が辛抱してやっと勝った相撲だったが、
今日の右四つ左上手の相撲は全く相手に付け入る隙を与えない。
はじめての大関なので少し不安があるのかくらいに想像していたが、そういったことを微塵も感じさせない落ち着きぶりは、解説者たちも褒めちぎることしきり。
この相撲を取り続けるならば、中日を全勝で折り返すことも夢ではないだろう。
そうなれば白鵬と優勝を争うことに。
とにかく今場所は横綱と大関が非常に安定しているので場所はきっちりと引き締まったものに。
荒れている印象を全く感じさせないので、見ていても小気味が良い。
不振の貴景勝と関脇たち
貴景勝は今日、霧馬山に負けて2敗となった。
この大関は残念ながら今場所不調。
自分本来の相撲が取れていなく、突き押しにも圧力がないので、簡単に相手の攻撃を許してしまう。
組んでしまったら勝ち身に薄いと感じているせいか、必死で相手を突き倒そうとする気持ちはわかるが、残念ながら通じてはいないようだ。
今の段階で負けた2番も、自分よりも下位力士に負けているので典型的な取りこぼし。
こういった相撲だと優勝争いからは程遠いと言える。
そんな中で、関脇の2人が順調に白星を重ねている。


関脇2人もすこぶる元気が良さそう。
横綱大関にどれだけ肉薄することができるのだろうか。
他にも調子の良い力士は何人かいるようだが、番付から見てもこの4人は明らかに上位力士で彼らの争いが中心になると言える。
誰が優勝するのかまだわからないが、
白鵬ないしは朝乃山のどちらかが優勝しそう。
そして対抗馬として御嶽海、正代が挙げられる。
おそらくは10日目までに大きな流れは決まってくるのでは。