麒麟がくるは再び放送が始まるまでまだもう少し時間がかかる。
今日は、今まで放送された大河ドラマを振り返って、その撮影シーンを始め、様々な役者たちのこだわり、またスタッフたちの仕事ぶりもインタビューを交えて語られていた。
古い時代から振り返れば、様々なドラマが作られてきたが、年数を重ねるごとに撮影に対するこだわりはより深く考察され、ほぼハリウッド映画に匹敵するような撮影方法も駆使しているのだ。
これは映画なんかでよくDVDを買った時に付いてくるメイキング映像のようなもの。
単にドラマを見るだけでは納得できない人には垂涎の番組だったなと。
目次
なんといっても戦闘シーン
大体 時代劇ドラマだったら、戦闘シーンが目玉になることには間違いないんだけれど。
今回の麒麟がくるでも驚くほどのこだわりで作られていたと聞いている。
番組の中では刀で切り合うシーンとか、弓で矢を射るシーンなど、様々な場面についてこだわりが語られていた。
今回のドラマからは特に弓矢のシーンで、直接矢が俳優に飛び込んできて突き刺さる方法が採用されたようだ。
それはピアノ線を利用してあらかじめ衣装の内側に仕込んでおいた板に向かって誘導されると言うもの。
俳優さんもスタッフたちも、相手のことを信用していなければとてもじゃないがやれませんと。
やはりギリギリの緊張感を出すためにはそういった演出も必要なのかなと。
また今まで撮影した大河ドラマの戦闘シーンの中では、
実際に役者が出血しているシーンもあったらしい。
映像を見る限りではメイクのように見えていたが、実際は役者が本当に出血していたとのこと。
それもまたとんでもない話で。
普通のテレビドラマではありえないほどのこだわり。
俳優たちのこだわり
西郷どんの鈴木亮平は役作りのために体重を100Kg近くまで増やしたり、また通常通りの70Kgぐらいまで戻したりを自ら演出していたようだ。
俺はハリウッド俳優のデニーロ方式と呼ばれる。
ロバートデニーロは撮影に合わせて体重を増減させることで有名。
彼がやるようになってから彼以外の役者たち、女優たちもこぞって使うようになった。
肉体を著しく酷使する行為で、健康に過ごしたい人ならば絶対にやってはいけないだろう。
急激に体重を増やす必要があるので、とにかく1日4食から5食程度腹いっぱい食べるらしい。
と同時に、体重を減らすときには時間をかける暇がないので短期間に一気に痩せる。
10Kg程度の増減は女優たちも普通に行っている。
私が知るところではシャーリーズ・セロン。
彼女も体重の増減はお手の物。
今回のテレビのMCゲストとして門脇麦が出演していたが、彼女も役作りのために糖質を一切取らない食事を1週間程度続けるのだそう。
そして撮影前日に一気に糖質を体に入れる。
そうすると体は一気に入ってきた糖質に激しく反応して気持ちが驚くほどハイになるらしい。
そんなことまでやるのかと思ってしまうが、俳優たちは平気でやっているようだ。
八重の桜で主演していた綾瀬はるかは撮影のかなり前から筋トレを欠かさなかったらしい。
確かにそれぐらいのことをこなさなければあの激しい戦闘シーンはとても務まるものではない。
スタッフたちのこだわり
驚くほどのスタッフたちが撮影には関わっている。
ロケの時ももちろんだが、セットを組む時にも多数のスタッフが協力しあってこそ撮影が成り立っているようだ。
音声スタッフや照明スタッフ。
また時代劇の場合は各地方においての方言指導がある。
また、番組ではあまり語られていなかったが時代考証も極めて重要。
特に、昔歴史で習った事柄が最新の研究で大きく覆される場合だってあるのだ。
特に戦国時代の記述で、織田信長の数々の戦いなども最新の研究で書き加えられたり変更された内容がかなり多い。
今回の麒麟がくるでは最新の研究結果をもとにストーリーが作られていると聞いている。
注目はこれからの合戦で出てくる、長篠の戦い、本能寺の変など。
一体どのような描かれ方をするのか。
脚本を作るほうも、様々な説をもとに自分自身が納得できるストーリーを作り上げねばならない。
それは楽しい作業だが、大変なプレッシャーの中でやり遂げなければならない。
まとめ
大河ドラマは視聴率関係なくNHKのドラマ制作部門の花形と言えるだろう。
そのこだわりや、撮影資金、人材など映画並みに頑張っているようだ。
どうやら次の放送に向けての撮影は始まったとのこと。
コロナ騒動があるので、三蜜を避けるための工夫がなされると聞いている。
それにしてもドラマの中のストーリーを変更するわけにはいかない。
どうしても人が人と絡み合うシーンは避けては通れないので。
話を聞くとそういったシーンはぶっつけ本番でリハーサルなしで撮影していると聞いている。
それは朝ドラでも同じ。
ドラマのストーリーにはコロナ騒動はほぼ関係ないので。
さて次回の放送開始がいつになるのか、楽しみは尽きない。
どうやら、8月末には何とかなりそうな話もちらほら聞こえてはくる。
それまでしばしの辛抱。