今日は幕内だけでなく各段でも優勝決定戦が行われることもあって、あちこちで見所が。
なんといっても幕内の優勝には相応の値打ちがあるが。
十両力士の優勝決定戦も驚くほどのドラマが。
早い時間から観させてもらったので昔幕内にいた力士も幕下でお目にかかったりと意外な感じが。
目次
十両の優勝決定戦
十両の優勝決定戦は10勝5敗で5人が並ぶ大混戦。
5人総当たりでやるわけではないのでまずは
巴戦の状態を目指すために3人の力士を絞らなければならない。
その中で5人から残った3人は全員が立浪部屋。
こういったことも珍しい。
この3人の中では優勝した明生が1番の兄弟子。
この力士はもともと幕内にいたので名前もよく知っていた。
最近見かけないと思っていたが十両にいたようだ。
巴戦は、2番連続して勝たなければならない。
過去に何度か見たことがあるが意外に苦戦する場合もあって、1番は勝てても2番目で負けたりするので、そう簡単に連続しては勝てないのだが。
今回の明生は集中力が途切れていなかった。
彼は5人の状態から相撲を取り続けたので、5番程度戦ったのではないだろうか。
しかし同じ部屋同士の力士なので終わった後それぞれが抱き合って検討を讃え合っていたあたりなんとも微笑ましい。
幕内優勝照の富士
前頭17枚目で本当に幕尻。
この番付で優勝できるなんて誰が思っただろうか。
しかし相撲はとってみなければわからない。
昨日の相撲で正代に不覚をとったので今日はどうなるかなと思ってみたが。
おそらく優勝決定戦の事など頭になかったに違いない。
この1番に全力を尽くす。
インタビューでもその思いで自分のできることを全力で出すだけと語っていた。
相撲を見てみたが、御嶽海は少し固かったかもしれない。
立ち合いの鋭さの点でいつもほどの輝きは感じられなかった。
照の富士は命綱の左上手をとるとそれを離すことなくしっかりと寄って出たのだ。
相撲の歴史を見ても序二段まで落ちて幕内まで這い上がれた例は聞いたことがない。
照の富士はかつて大関を張っていたほどの実力者。
大怪我をして相撲を取れなくなったときに親方に廃業を申し出たそうだ。
そこで待ったをかけたのが今の伊勢ケ濱親方。
とりあえずまず怪我を治して体をもとに戻せ!
話はそれからだ!
その言葉を信じて頑張ってきたと聞く。
死に物狂いで頑張れば道は開く。
相撲界に限らずどの世界にも通用しそうな言葉だ。
そして優勝インタビューの中で照の富士が周りで支えてくれる様々な人たちへの感謝の言葉が語られていた。
相撲道の中でも最も賞賛される態度だろう。
彼はモンゴル人だがこの点において日本人以上に日本人かもしれない。
もう一度大関に復活できるように頑張ってほしいもの。
7月場所を総括
今場所は久しぶりの休み明けと言うことで大いに期待もしていたがフタを開けてみれば、
両横綱の休場と大関1人がさらに大関1人がさらに休場。
上位陣ははっきり言って期待はずれだったかも。
しかし1人残った大関の朝乃山や三役陣は面目躍如の大活躍だった。
三役たちは全員勝ち越してしかも2けた勝利を上げている。
大関取りへ名乗りをあげているようなもの。
彼ら中堅ないしは若手の力士がもっと頑張ってあげて今の上位でがんばっているモンゴルの横綱たちを引退させてやってほしい。
両横綱は間違いなく実力者であることは違いないが、もう場所を維持することが難しい年齢になってきているのでは。
15日間相撲取りきるだけの力がないような気がする。
そろそろ引導を渡して世代交代をするべきでは。
来月早々には9月場所が予定されているようだ。
相撲界の未来のためにも世代交代はぜひにも必要だと思われる。