スランプに陥っている祐一君のために久志君が送り出した助け舟。
自分のいとこが在籍している早稲田大学応援部の応援歌作曲の依頼。
今では誰もが知っている
あの紺碧の空。
この応援歌を作曲するために、様々な人たちが関わって、やがては立派な曲が出来上がるんだけど。
そこに至るまでのなんとも複雑でユニーク極まりないエピソード。
目次
引き受けるしかない祐一君
新たな作曲依頼をしてきた早稲田大学応援部。
久志君の紹介とは言え、祐一君まで話が通じるまでに途中経過は大幅にショートカット。
突然我が家に押し掛けてきた応援部1団にあっけにとられる祐一君。
押しの一手で事情を説明して作曲の依頼を取り付ける。
この辺のドラマの描き方はドタバタ喜劇。
それぞれ俳優たちのキャラクターが際立つようにデフォルメに次ぐデフォルメ。
応援部団長田中隆は昨日もちょっと紹介した三浦貴大が演じているけれど、とにかく勢いと大声で成り立つ役柄。
エールのストーリーに驚くほど馴染んでいるのもびっくり。
ご本人はこんな性格では無いとは思うけれど、役者としての三浦貴大君の可能性を大いに感じちゃう。
役者の演技が際立つ時はさすがの第二ナレーションもちょっと控えめになっちゃうよね。
でも所々で入ってくる合いの手は、それはかなり面白い。
早稲田大学応援部
明治の頃から始まった大学野球が、その当時の日本国民全体でも大きな娯楽だった。
とにかく応援合戦が試合以上にすごかった。
あまりの応援の凄さで試合が中止になったことすらあったと聞いている。
そして応援の中心をなすのが応援歌。
実はこの時、慶応大学が新しい応援歌の下、早稲田に11連勝すると言う快挙を。
それというのも慶応には新しい応援歌が発表されたばかり。
それが若き血
この歌の大合唱のもと慶応の快進撃が続いていた。
早稲田としてはこの慶応の進撃を止めるべく、新しい応援歌の制作に迫られていたのだ。
そして歌詩は大学生の中で公募して、紺碧の空ができてくる。
出来上がった詩への作曲が祐一君のもとへ。
当時の世の中の事情もあって、作曲に至る背景は思ったよりもずっと複雑だったけれど。
依頼の内容としては10日間で作曲してくれと言う。
時間はほとんどない状態で引き受けてしまうのだ。
いちど見たエールなのでいきさつはよくわかるけれどみんなが焦る中、簡単には作曲できないんだよね。
売れっ子作曲家木枯正人君
既に売れっ子作曲家として確固たる地位を築いていた木枯君。
ディレクターの廿日市氏の対応も祐一君とはまるで違う。
ひたすらよいしょして、言葉遣いから始まって何もかもが木枯君が気に入るように配慮。
たまたまレコーディングの時に見かけた新しい専属歌手
エールの名前の付け方はほとんどダジャレの領域。
誰をモデルにしているかが一目瞭然。
それが証拠に中で使われている作品(曲)はすべてオリジナルのものをそのまま利用。
わかりやすいと言えばこれ以上のものはないだろうにね。
当時の曲をそのまま使うことで驚くほど親近感が湧いているのも事実。
レコーディングで様々な曲が紹介されているが今回は丘を越えてを披露。
以前とはまるで曲想が違っていて、歌謡曲らしい耳にお馴染みのメロディー。
鋭い指摘録音ディレクター どっかで見た顔だ😳
僕は今までも君みたいな人いっぱい見てきたよ。
自分のやり方にこだわって才能をまるで発揮できない人たち。
これが桜木健一さんのセリフ。
柔道一直線の頃の一條直哉が懐かしい。
さて、今日の放送の最後にナレーションの保さんが言ってたね。
祐一君 しっかり受け止めなきゃね!
作曲できずにどつぼにはまっている彼に対するエール。
自分のやり方にこだわる事は大切だけれど、誰のために何の目的で作曲するのかをもう一度考える必要が。
作曲はやってもやっても不採用の山が築かれるばかり。
祐一君のスランプ脱出には もう少し時間が必要になる。