今日のエールは音ちゃんの女給修行の最終日。
実は物語はなかなか巧妙に作られていて単純に1つのストーリーだけを組み合わせているわけではない。
椿姫の世界観を学ぶためにカフェでアルバイトをする音ちゃん。
しかし、そこでの人間関係は実は祐一君の幼なじみ鉄男君ともつながっていた。
複数のストーリーを巧妙に組み合わせて成立させる物語
副音声を楽しみに見ているけれど、改めて脚本家の実力のほどを実感。
目次
音ちゃん女給アルバイト最終日
1週間期間限定のアルバイトだったけれど、ハラハラドキドキしながらも評判は上々だったんだよね。
音ちゃんはここでどんなことを学んだんだろうね?
ぱっと見た感じではお世辞の言い方とか、良い所の仕方とか。
それだけではない、相手の言葉に隠された本当の意味を読み取る力。
そういったことを学んだ貴重な体験だったかも。
ママが残念ねと言った言葉には実感がこもっていた。
もう少し修行を積めば必ず一流になれるのにと。
実は、このやりとりの最中、あの鉄男君が希穂子さんを訪ねてくるアクシデントがあった。
この事はとても大切なエピソードで、
女優入山法子がその実力を見せつける名場面。
副音声の梅ちゃんのナレーションにも力がこもる。
希穂子さんと鉄男君
どうしても希穂子さんとよりを戻したい鉄男君。
必死で自分の気持ちを訴えるけれど、希穂子さんの決心は変わらない。
決して彼を受け入れようとはしない。
周りに人がいることを理由に話をするチャンスすら与えようとはしないのだ。
このときの梅ちゃんのナレーションもすっかり感情移入していた。
お帰りください!
きっぱりと言い切る希穂子さん。
カメラは鉄男君のアップ。
そこで梅ちゃんのナレーションが入る。
鉄男さん まさか帰らないよね!
多分、今日の放送の中でも1 2を争う名場面だったんだよね。
椿姫とおんなじ世界観
相手のことを思いやる女心。
自分が身を引くことこそ相手のためになると考えてしまう。
そのためにわざとつれない態度をとって、相手に諦めさせる
でも本当は大好きなんだよね。
この世界観こそが椿姫。
愛する男のために相手の父親の申し入れを受け入れて去っていく。
今日のような世界では、あまりメジャーな考え方ではない。
でも男女の仲は昔からこういった切ない成就しないストーリーがもてはやされてきた。
今回は椿姫の選考会に実際の恋愛を絡ませながら脚本はよりリアリティーを増していた。
なんと初レコーディング
鉄男君は失恋の気持ちを込めた福島への応援歌を作曲。
この詩は、成就できなかった自分自身の恋心と自分の地元故郷をなんとか勇気づけたいとそんな思いで書き上げられた。
そしてこの出来栄えは祐一君の心の琴線を激しく揺さぶった。
この詩にどうか曲をつけさせてくれ。
彼は紺碧の空の時に何を目安に作曲するのか、開眼していた部分がある。
今回もこの福島を応援する行進曲に激しく反応して作曲に臨むことに。
そして意外なことだが、この曲は廿日市氏も1も2もなくレコーディングをしようと。
こうして初レコーディングは滞りなく過ぎていく。
やはり紺碧の空の成功は後にまで大きく貢献していたね。
ただ歌手を久志君にはできなかったのだけは残念。
今日の物語はここまで。
いくつかのエピソードを織り交ぜながらエールは順調に物語を進める。
そしてついに次の放送再開が9月14日に決まった。
続きの話をやっと語れる時が来たのだ。