女優堀内敬子さんは舞台もテレビもまた映画もこなすマルチな俳優さん。
エールでの役柄は川俣での銀行の事務員だったが、あの藤堂先生と結婚して福島弁バリバリの
役どころはとてもユニークだなと感じていた。
本人も福島弁を特訓してマスターしたと言っていたね。
彼女のキャラクターとは裏腹にこの何日かは古山家ではちょっと厳しいエピソードが続く。
目次
副音声菊池昌子の存在感
副音声で語るときに、全体の流れを説明するときはどちらかと言えば標準語より。
しかし、登場人物に話しかける時はバリバリの福島弁。
彼女のほんわかした雰囲気ともあって、今までの副音声とはまた違った味わいが加わっていたね。
彼女の役柄のお笑い系のノリが微妙に生かされていて、シビアな内容なんだけれど深刻にならずに物語を鑑賞することができる。
今日からの物語では、はじめてのおめでたにもかかわらず椿姫の公演をなんとしてもやり遂げたい音ちゃんがどうしようもなくストレスにさらされる。
みんなの心配する声が、結果としては励ましにはならない。
物語の中では驚くほど厳しく切ない内容にならなければいけないんだけれど、そのことを微妙に和らげてくれるナレーションはとても好ましいものに感じた。
音ちゃんのおめでたをみんなに報告した結果


稽古の最中、早々と自分の妊娠をみんなに告げる音ちゃん。
当然みんな戸惑っちゃう。
みんなはこれで主役の座を降りるのだと思ったに違いない。
しかし、本人の音ちゃんは違っていた。
ヴィオレッタだけは何とかやり遂げたい。
今までと同じように接してくださいとお願いをする。
実は、おめでたがわかった段階ではこのくらいで済んだかもしれないが妊娠するとその先に待っているのは大抵の場合つわり。
これが人にもよるが、初産の場合は大抵とても辛いものだと言われている。
しかも、周りの人の気遣いが決して自分にとってプラスなことばかりではなく、そのことがかえってストレスに感じてしまう。
いつもは抱かないような苛立ちを隠せない音ちゃん。
千鶴子さんにも言われてしまう。
少しは周りのことも考えて!
みんな迷惑している。
私だってこんな事は言いたくない!
みんなそれぞれのびのび練習すればいいではないかと思うかもしれないが、舞台の公演は言って見れば共同作業。
みんながてんでんばらばらにやっているわけではない。
主役を演じる者には座長としての責任。
それはすなわちどれだけみんなに安心感を与えられるか。
その点で音ちゃんはみんなから心配されて、そのことで足を引っ張っていたようだ。
苛立つ音ちゃん


何とか頑張ってやり遂げたいと思う気持ちとは裏腹につわりの症状でとてもじゃないが起き上がることも叶わない。
2週間も練習を休まなければいけない羽目に。
せっかく姉の吟ちゃんが訪ねてきても逆に口答えする有様。
ここでの吟ちゃんの反応は、一見常識的にも思えるんだけれど、古山家からの帰り道
ふと漏らした一言。
赤ちゃんかぁ😅いいなぁ😭
妹の心配をしているようでいて、結局は自分のことを考えちゃってる。
ここは笑うところだよね。
椿姫の公演に赤信号
環先生だけはごく普通に接してくれていた。
もちろん、事情を全て承知した上でのこと。
先生なりの舞台に対する驚くべき覚悟がその裏には隠されていた。
たとえ我が子が死にそうでも舞台に穴を開けてはいけない‼️
何と言う覚悟。
思わずたじろいでしまう音ちゃん。
こんな凄い状況で果たしてヴィオレッタを務め上げられるんだろうか。