再放送もいよいよオムニバスの時までやってきている。
今日は喫茶バンブーの馴れ初め。
この喫茶店はマスターの梶取保さんと恵さんの夫婦でやっているのだが。
この2人にも出会いとなるきっかけがあったのだ。
実はこの店を始める前にご主人は古本屋の店主だった。
そこに訪ねてきたのが恵さん。
そして今回のオムニバスは木下さんと佐藤久志君の子役時代が物語の進行係りを兼ねる。
ちなみに木下さんは保さんのコーヒーの先生との設定。
目次
古本屋さん


この時代の古本屋さんらしく、店の奥に店主が1人本を読みながら座っている。
そんな中登場するのが井上順扮する木下さん。
ここの店主梶取保さんとは知り合いらしく、古本を買いつつ、またコーヒーなどの話も。
ちなみに後からは喫茶店バンブーを経営するので、コーヒーに関してはプロだと思っていたのだが、最初の手ほどきはこの木下さんらしい。
そんな中登場するのが若い娘さんの恵さん。
どうしてここへ来たのかはわからないが、本に関する知識もそれなりにあるらしく、ひょんな事から2人は会話をするようになるのだ。
2人とも言い出せないまま思いを募らせていく設定に。
オムニバスのドラマなので、設定は大抵の場合唐突に組み立てられている。
この物語にはなんとあの山崎育三郎扮する久志君の子供時代が登場するのだ。
そしてこのチビ久志君がびっくりするほど重要な役割を担う。
こんな小さな子供なのにどうしてあそこまで大人の男女の心の機微がわかっているのか。
そして、物語ではお互い何とか近づこうと心に決めた頃合いを見計らって的を得たアドバイスを。
保さんと恵さんの出会い


保さんと恵さんはどちらからともなく好意を持ったような描かれ方だね。
この古本屋さんにやってきて、ここはとても落ち着くとわざわざ発言する恵さん。
それに対してコーヒーなどを振る舞って、さらに親密になろうとする保さん。
実はこのやりとりの中で副音声としても参加していた恵さん。
やっぱりお互い惹かれ合っていたことがなんとなく確認。
このときはまだ1人で生きていこうと思っていた保さんがチビ久志君の助言を得て頑張って恵さんにプロポーズするまでを描いている。
そんなうまい話があるのかと思いつつも、そこはやっぱり運命の2人。
特に夏目漱石の初版本をめぐる意見交換でお互いの知識等、確認できた部分もあったようで。
それぞれがこの人ならばと思っていただろう。
最後のきっかけを作ったのはチビ久志君。
彼自身のオムニバスドラマも実は放送されていたが、複雑な家庭事情を反映しているせいか、大人の心の機微を読み取る力が非常に強い。
保さんも恵さんもある意味チビ久志君の手のひらで転がされているようなもの。
2人が結ばれるまで
15分の放送で1つのストーリーを完結させるのであっという間に終わってしまう。
ぐずぐずと行動せずにいる保さんは周りにせかされてついに恵さんに告白をする。
物語はすぐに現代に戻って現代の恵さんがそのいきさつを種明かしする設定。
聞いてみたらちょっと呆気ない位だけれど、喫茶バンブーのいきさつがここで誰もが納得できる形で披露された。
それでも恵さんはどうやらまだまだ謎の部分を残しつつ、活躍していくようだ。
ちなみにオムニバスの放送はあと2回で双浦環さんを特集。
こちらも出演者たちの熱演が光っていたんだよなぁ