オムニバスで構成されているエールはいよいよ双浦環さんのパリ留学時代のエピソード2話連続で描くことに。
何といっても解説をしている恵さんに注目。
だって設定では彼女もパリに行っていたことが。
最初からパリの様子を見ながら懐かしいを連発。
当時は女性が活躍することなど珍しかった時代。
そんな中でオペラ歌手を目指す女性と、画家を目指す日本人男性との恋物語。
目次
パリ留学を決める
どうやら友達を頼ってパリに来たとの設定だった。
友達は父親が外交官なので外国暮らしが長く、当然のことながらフランス語もペラペラ。
環さん 最初は全く言葉が通じなかった。
時々思うのだが全く言葉の通じない所へ単身出かけるってどういったモチベーションなんだろう?
男性女性限らず少数派だけれどそういった人たちはいるようだ。
大抵の場合しっかりとした目的意識を持っている。
つまり自分が出かけていった場所にとても大事な意味があると。
環さんはプロのオペラ歌手になるためにはパリ留学が欠かせないと判断したようだ。
意気投合する2人
パリでの成功を夢見る若い画家と出会う。
ここで意気投合するのでこの物語のエピソードが成立しているわけだが。
若い男女なので、もしそれぞれのことをちょっとでも気にいったならばすぐに意気投合する可能性は高い。
第二ナレーションを務めている恵さんが外国暮らしが長かった設定の割にはそれほどたくさんの恋愛経験をしたとは語られていないんだよね。
ただの友達の外国人は結構いたような雰囲気だけれど。
自分自身のパリ時代の経験も織り交ぜながらナレーションをしていく恵さんの解説もなかなかユニークで、とても興味が湧いてくる。


パリでのアパート暮らしを外国間たっぷりに描いていた。
感心したのはこのアパートの壁の色。
目の覚めるような黄色はあの画家ゴッホが好んで使った黄色だよね。
この当時のヨーロッパは印象派の画家たちの活躍が真っ盛りだった頃。
そしてその中から後の世の天才と呼ばれる形も出現してくる 。
ピカソとダリ
この2人のことも考えるだけでちょっと興奮しちゃうのは私だけだろうか。
1年以上も前に書いた記事だけど、読むとやっぱりちょっと興奮しちゃう。
環さんのパリ時代はこういった時代背景もあるのだと改めて思っちゃう。
双浦環のモデル 三浦環とは


おそらく日本人初の世界に通じるオペラ歌手ではなかろうか。
彼女はあの蝶々夫人のプッチーニに見出されたことで有名。
ツーショット写真が何よりもそのことを証明しているのでは。
ただネットで調べてみるとね、プッチーニは彼女を大絶賛だったが、当時プッチーニの無二の親友と呼ばれた大指揮者トスカニーニは彼女を酷評していたらしい。
まぁ好き好きのある世界なのでそういったこともあるかなと。
調べてみてわかったのだがこの三浦さんはん山田耕作などを指導した先生としても知られる。
エールでは逆の描かれ方をしていた。
志村けん扮する小山田耕三が環さんの年上のように描かれていて、あたかも先生のような雰囲気。
実際は間逆だったんだよね。
山田耕作が三浦さんの指導を受けていたようだ。
当時の画家 著名人
エールが心惹かれるなと思うのは登場人物に必ずきちんとしたモデルがいること。
演じている金子ノブハルは大河ドラマで佐久間盛重も演じているね
さてモデルとなった画家の絵を何枚か調べてみたが。


右側の絵の構図を見ているとちょっとピカソっぽい雰囲気も。
この当時の画家たちは自分以外の様々な画家の作品に影響を受けていたと思われる。
不思議な世界観を感じる絵だと思うのだが、環さんは最初何気なく中途半端な絵だと表現していた。
これ、おそらく脚本家の印象じゃないかなと私は勘ぐってしまう。
日本人の画家で著名人ではあるけれど描いた絵は他の著名な画家たちの絵に比べると中途半端だと思ったフシが。
あえて失礼を承知で言わせていただいたが。
エールのこの辺のエピソードは、俳優たちの熱演もあって私的にはとても盛り上がった記憶が。
ピーターバラカンなど著名人も所々に出演しているあたり、番組スタッフの思い入れを感じてしまう。
いよいよ明日このエピソードは完結するが、来週からの1週間再放送を終えるといよいよ本来のエールが再開となるようだ。