暁に祈るの制作が暗礁に乗り上げた今、何とかして道を切り開こうと祐一君。
そんな中思いついたのが故郷福島に里帰りをすること。
小学校時代の仲良し3人組を導いてくれたのはほかならぬ藤堂先生。
祐一君は藤堂先生に鉄男君の話を聞いてもらうようにお願いしていたのだ。
さて、故郷に帰ってみたところ既に久志君が里帰りしていた。
彼は相変わらず神出鬼没。
目次
喫茶バンブー
思い付いたら吉日で、すぐに鉄男君を連れて福島に向かった祐一君。
陸軍から依頼された暁に祈るの主題歌は何としても完成させたい。
八方塞がりとなった鉄男君に何とかもう一度取り組むきっかけを作ってあげたかった。
祐一君は懐かしい藤堂先生と再会すればまたイメージが湧くのではと考えたようだ。
音ちゃんは喫茶バンブーでそのことをマスターや恵さんに報告。
ここでも恵ワールドが展開してマスターは蚊帳の外になっちゃうんだよね。
懐かしい福島
福島に着いたところで真っ先に向かったのは祐一君の実家、古山家。
祐一君は船頭可愛やのヒットに続いて露営のの歌も大ヒットしているので、ほとんど英雄のような扱い。
みんなが故郷出身の作曲家のことを誇りに思っている。
古山家に到着してみたところが、なぜか声はかけていなかったけれど家の中に久志君が。
彼は突然現れて突然消えてしまう不思議な特徴が。
最近はそういったことも少なかったんだけれど、今回のエピソードではまた復活したみたい。
実は、佐藤久志は露営の歌の歌手として全国に名前が知れ渡っていた。
特に女性ファンが多かったようだ。
祐一君のお母さんの知り合いが家に来ていてサインをもらったりでずいぶん盛り上がっている様子。
この福島三羽ガラスがこの後露営の歌を完成させるとはこの段階では誰も思いを巡らせていない。
今はまだそれぞれ淡い希望を抱いている段階。
藤堂先生一家
祐一君は根回しをしていて藤堂先生一家を実家に招いていたのだ。
久しぶりに会う藤堂先生は昌子さんとの間に5歳になる男の子が。
そういえば小学校の校歌を作曲したときにお腹の大きな昌子さんが紹介されていたよね。
彼女のバリバリの福島弁も久しぶりに聞くと耳に心地よい気がする。
男の子とすぐに打ち解ける祐一君。
お互い昔話に花が咲く。
時代は戦争へ
この懐かしい再会の時に藤堂先生から衝撃の発言があった。
先生はどうやら非常勤の将校として登録されているらしいのだ。
戦争が激しくなるにつれどうやら召集されるとのこと。
当然南方先生に送られることが容易に想像できた。
最初に打ち明けたのは鉄男君へ。
暁に祈るの作詞がうまくいかないことを話してみたところ、
俺が出征するんだ
俺のために俺を送るために作詞してくれ
そう言って頼み込む。
自分の恩人とも言える藤堂先生の申し入れに1も2もなく感じ入ってしまう鉄男君。
そして、厳しい現実は昌子さんからも古山家で内容が話されていた。
時代はどうしても戦争へと突入する暗く厳しい世相を反映していたのだ。
藤堂先生は福島三羽ガラスのそれぞれのメンバーを巧みに理解していたね。
久志君は独自の世界観を持っている。
祐一君は見かけによらず頑固一徹でいちど決めたら絶対に曲げない。
鉄男君はガキ大将だけれど驚くほどデリケートでナイーブ。
それはドラマをずっと見てきてもその通りだと実感。
さて、この福島への里帰りの後暁に祈るは完成する。