普段コマーシャルの入るドラマなんてほとんど見ないんだが、なぜかネットのニュースで盛んに流れてくる半沢直樹にちょっと興味がわいて多分最後の3回位を見たのだと思う。
特に昨日の分と先週の分は秀逸だったかな?
ドラマのストーリーがそれなりに感情移入できる内容に作られていたのが1番だろうと。
俳優たちの演技自体は正直なところちょっとクサいよね。
徹底的にデフォルメしているので、演じるだけで疲労しちゃうのではと勝手に想像する。
しかし集中してみると、ドラマを盛り上げる役者たちの渾身のパワーが光って見えたね。
目次
昨日の放送は視聴率32%越えだって!
平成に入ってからの記録でもこんな感じになっているようだ。
やはり半沢直樹は強い 。
単純に大勢の人が見ていた証し。
ただし、私の知る限りでは歴代ドラマの
最高視聴率はNHKの朝ドラだったおしん。
あのドラマの視聴率が他の追随を許さない。
平均でも52%越え。
最高視聴率では62.7%をたたき出している。
後にも先にもこんな数字を弾き出したドラマはなかった。
今回の半沢直樹の最後の3回ほどを見てみて、ドラマの放送がいかに視聴率を意識しているかがよくわかったと言うもの。
視聴率が悪ければ番組は放送中止の憂き目に会うのだ。
半沢直樹がなぜこれほどまでに大勢の人の共感を呼ぶのだろうか。
ドラマの設定となっているのは要するにお金だよね。
我々にとってお金はなんといっても重要なアイテムなわけだし、絶対に外して考えることなどできない。
ドラマの大きなテーマはその辺にありそうだ。
半沢直樹は堺雅人のはまり役
俳優堺雅人はでも様々な役柄をこなす超有名な俳優。
私が彼に初めて注目し始めたのは、NHKの大河ドラマの新選組だったろうか。
彼は新選組の浪士山南敬助の役をやっていた 。
この時に初めて他の役者と違うひらめきのようなものを感じたのが最初だったかも。
他にも真田幸村の役をやっていたよね。
彼は時代劇でも現代劇でもこなすオールマイティーなので、あちこちから引っ張りだこのようだ。
現代劇ではこの半沢直樹がナンバーワンだと言える。
もちろん他にも作品はあるのだが。
性格はかなりのんびりおっとりしていると言うが、いざ演技を始めてみるとそんなことでもなさそうだ。
半沢直樹の持ち味はなんといっても正義感、それと辛抱と地道な努力があげられるだろうか。
現代人が1番憧れを持っている持ち味で、1番手に入りにくいとされるアイテムを彼は皆揃えて持っているようだ。
一見誰でも持っていそうでいながら、彼独自のアイテム。
半沢直樹の魅力はその辺の設定にもありそう。
脇役たちのフルパワーの演技
今回のドラマを見ていて私が1番光って見えたのは与党の幹事長役を演じた柄本明。
彼の悪役ぶりがあるからこそこのドラマは成立していたはずだ。
あまり実名はあげたくないが、かつての自民党に金丸信と言う政治家がいた。
私にはちょっとかぶって見えたが。
他にも悪役とされる側に実力者たちが配置されていただろう。
彼の演技で私が感動したのは上杉鷹山の役柄をやった時代劇。
ひたむきでじっと辛抱して努力する主君の役どころを丁寧に演じていた気がする。
今回のは全くの悪役で、演じていても気持ちよかったのでは。
悪役が際立てば際立つほどドラマは面白くなるもの。
誰が悪くて誰が善人かがハッキリするところでドラマのわかりやすさが決まるのだ。
この辺を複雑にあいまいにしてしまうと、物語に奥行きは生まれるが、当然のことながらわかりにくさが発生する。
特に現代人は分かりにくくめんどくさいことを非常に嫌う。
その意味で今回のドラマは複雑なテーマを扱かった割には分かりやすく単純明快にストーリーだてがなされていて、多くの人が見入ってしまう作りがそこにあったと思う。


演じている俳優たちの演技は全てデフォルメされている。
普通に暮らしていく上であんなに激しく感情を爆発させることなんか絶対ありえないので。
このドラマは行って見れば演技自体がジャンクフードのようなわかりやすい味付けになっているのかも。
そしてこれだけの演技をするとなれば当然役者たちにも膨大なエネルギーを要求している。
大声を出さなければいけないし、また必要以上に感情も爆発させる。
感情移入を得意とする役者といえども、ここまで要求されれば結構きついでしょ。
このきつさが演じる側にとっては癖になっているのかもしれないね。
とにかくフルパワーで怒鳴りまくるところが好半沢直樹の大きな特徴だろう。
続編の続編作られるのかな?
有名なシーンは土下座のシーンと、やられたらやり返すのシーンと倍返しのシーン。
これは演技と言うよりパフォーマンスでしょ。
見ている私たちはこのパフォーマンスを見てドラマを本気で味わった気になるのだ。
これは水戸黄門で最後の方で印籠を出すシーンがあるが、あれと同じ。
これはこれで楽しみの1つにもなる。
さて今回のドラマは昨日の放送で一旦まく引きとなったが、続編が作られるようなそんな雰囲気も。
民放のドラマはコマーシャルが入るので私的にはちょっと食傷気味なのだが、じっくり見てみると結構面白いので、見入ってしまうのはテレビっ子な証拠。
何はともあれ、今回のドラマ思いっきり楽しませてもらった。