くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

エール 召集令状から始まる苦悩

 

今週1週間のエールはいよいよ祐一君にも召集令状がやってきたところから物語が始まる。

いよいよ自分も兵隊に行くのだと覚悟を決めたその直後に、作曲の依頼が舞い込む。

そして、その作曲依頼はどうやら軍主導のもので、祐一君の召集令状も免除されるとのこと。

朝ドラエールの中でも最も重要で、もっともメッセージの強い部分が今週描かれたと言えるだろう。

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召集令状を受け取ることの意味

目次

映画製作の作曲家として兵役を免除される

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作曲家としてお国のために貢献してほしい

兵役を免除されたところで心から喜ぶことにはならず。

祐一君の心の中には自分だけが安全地帯で生きていくことに激しく罪悪感を抱いていた。

作曲家としての貢献度は間違いなく本物。

誰もが認めるところ。

しかし、心の中に湧き上がる申し訳ない気持ちを必死で打ち消すために全力で作曲活動に向かっていくことに。

この当時の世の中は、もう戦争一色で生活のほとんど全てが戦争に向かうように仕向けられていた。

音楽などの芸術活動もまさにその通りで、国威発揚が主たる目的。

要するに軍歌ないしはそれに類したものだけが国民の前に発表されることに。

複雑な夫婦の気持ち

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夫から妻へ手紙で気持ちを伝える

音ちゃんは夫の苦しむ姿をつぶさに見ていて、そしてそのことを心から心配していた。

まるで自分をかきたてるかのように作曲に向かう祐一君。

夫の心の中はやがて、人々を幸せにするとか明るく朗らかになんて事は消えてなくなってしまっていた。

自分も一緒に戦うのだと全力で言い聞かせながら作曲するようになっていた。

やがては祐一君にも戦地慰問の命令が下ることになる。

孤軍奮闘を続けていた祐一君は自分の妻宛てに手紙を書くことに。

その中には今まで自分を支えてくれたことへの感謝。

そして音ちゃんの夢を預けてくれたおかげで華ちゃんにも出会えたこと。

さらに、最後に必ず生きて帰ってきて夢の続きを叶えるのだと。

今週のエールの中ではここが1番の見せ場だったかもしれない。

決して武器を持つわけではないが、祐一君は自分なりの方法で戦争に参加した。

五郎君から直球での訴え

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先生 戦争のための作曲なんかしないでください🙏

実は、馬具職人の試験に合格して晴れて梅ちゃんと結婚できた五郎君。

彼がしばらくぶりに上京してきた。

楽しい話の裏で、本音がぶつかり合う。

五郎君はキリスト教に入信して、戦いをしてはいけないことを強く自覚。

祐一君が戦いのための作曲を続けることに激しくダメ出し。

戦争に向かうような作曲をしないで欲しい。

大勢の人が無駄に死んでしまう。

反応した祐一君は激怒

命を無駄と言うな‼️

これだけの大声を周りの人も聞いたことがないとの事。

ここだけは、祐一君自身も他人には決して足を踏み入れて欲しくない領域だったのだ。

誰よりも自分自身が戦争を賛美するための曲を大量生産している。

そんな事は言われなくてもわかっているけれど、現実にみんなが必死で戦っているときに自分だけ後ろ向きでいるわけにはいかない。

祐一君の決してあがなえることのできない葛藤がそこにはあった。

俳優窪田正孝の演技力の真骨頂が発揮されていたと痛烈に感じたもの。

若鷲の歌完成

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完成した主題歌は大ヒット

若鷲の歌は奇しくも訓練生たちに支持されて選ばれた。

もともと2曲用意されていたが、どちらが良いかを選ぶ形で披露された。

教官たちがイチオシだった曲は採用されずに、訓練生たちが満場一致で選んだ短調のものが採用。

大ヒットすることになる。

戦時中とは言え、古山祐一の名前は知らぬものがないほどになった。

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近所の子供たちからも賞賛されちゃう

大活躍すればするほど、心の中にわだかまりは蓄積される。

ひょっとしたら自分は平和を祈る気持ちとは裏腹に、人々を戦争にかりたてているのではないか。

自分にできることを精一杯。

その思いは紛れもなく祐一君のすべてだが、苦しみの象徴にもなっていた。

 

ついに戦地慰問の命令が

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詳細は秘密 しかし出発はすぐ間近

ついに祐一君にも戦地慰問の命令が下ることになる。

ここで物語は来週に続くが、短いながら来週の予告編が。

慰問で訪れたのはビルマ。

あの悪名高いインパール作戦の真っ最中のところ。

大勢の日本人兵士が亡くなっていて、史上最悪の作戦と呼ばれた。

祐一君の配属先はここで、実は懐かしい藤堂先生にも再会できる。

そして予告編を見る限りでは、明らかに戦闘行為にも巻き込まれていたね。

つまり、銃弾が飛び交う中でやっとの思いで生きながらえることができたということ。

さらに、戦地では祐一君への痛烈な意見も聞かされることになる。

古山先生の音楽は人々を戦争にかり立てている。

この言葉は、実はこの後ずっと彼について回る。

この辺のいきさつがモデルの古関裕而さんにも生涯つきまとうことになった。

エールの物語はこの時代を生きたことの証でもあるだろう