くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

エール 配属先はインパール作戦の真っ最中

 

今週からのエールではいよいよビルマに配属となった祐一君の様子が描かれる。

現地での従軍の様子をきちんとドラマで描いているあたり、制作スタッフの心意気が感じられるよね。

祐一君にしてみれば、実際に戦場を見なければ本当の意味での応援歌は作れないとの思いが強かった。

その意味でもビルマ派遣は望むところだったようだ。

日本国内で知らされていた情報とは裏腹に、インパール作戦はかなりてこずっているようにも見えた。

史上最悪の作戦と呼ばれたインパール作戦。

日本陸軍が瓦解する原因になったとも言われている。

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当時の様子 すべて人力で重量物を運搬

目次

配属先はビルマ

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作戦に使われた街道は別名白骨街道と呼ばれた

モデルとなった古関裕而さんも現在のミャンマーに配属されたと聞いた。

ここで兵隊たちを慰問する活動をしてほしいと 。

現地に着いて見て真っ先に感じたのは、戦況が驚くほど厳しいとの事。

作戦は予定通り進むことなく、ほぼ泥沼化している状況で、大勢の犠牲も出ていたのだ。

実は、ずいぶん前からこのインパール作戦の事は私の心の中でも引っかかっていて1年ちょっと前に自分のブログでまとめている。

www.kuwa-chu.com

 確かに無謀な作戦である事はよくわかったが、とにかく陸軍は手柄を求めていた。

その気持ちは、残念ながら大勢の犠牲者とともにことごとく打ちのめされたと言える。

過酷な現実

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最前線は想像を絶する過酷さです

同行した画家と作家。

そのうちの画家が戻ってきた。

とにかく現地の様子の凄まじさは半端でないようだ。

いっぱいの水を飲むことも許されずに兵隊たちがバタバタと死んでいく。

そしてエールの中で語られていたセリフ

人命を軽視した戦いは絶対に勝てない 

古山さん 日本は負ける!

これが現地で取材をした人たちの本音だったろう。

あまりにもひどい状況を見るにつけ、とてもじゃないが勝てる要素なんかどこにもないわけだから。

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画家の報告に思わず絶句!

画家は基地まで戻ってきたが 、作家担当はそのまま前線まで赴いたとのこと。

たとえ現地取材が目的とは言え最前線にまで行けば生きて帰ってこれる可能性だって危うくなる。

ビルマ戦線はそれぐらい危険で逼迫していた。

藤堂先生が配属されているらしい

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藤堂大尉はビルマに派遣されていた

祐一君の基地に藤堂先生がビルマに派遣されていることを知らされることに。

小学校時代の大恩人とも言える恩師。

この物語では再会を果たせることになりそうだが、しかし最前線での戦場。

何が起こるとも限らないのだが。

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こちらはラングーンの本拠地

感心したのはどのようなロケで撮影したのか、外国の様子が映像からよく伝わってきたこと。

祐一君が手紙を書くシーンとか、部屋の中でサソリを追い払うシーンとか、熱帯特有の気候が画面からひしひしと伝わってくる。

クーラーも何もない状態では、とてもじゃないがまともに息をすることさえ苦痛だったろうに。

日本では

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福島のお母さんの病状が悪化

エールが優れた作りになっているなと思うのは15分の枠しかない中であちこちの様子をきちんと描こうとすること。

今日の放送ではまずビルマの様子。

そして豊橋の馬具製作の様子、そして音ちゃんと華ちゃんが福島へ里帰りするときの様子など。

短時間ながらそれぞれのエピソードとして同時進行の形で紹介されていたね。

今日の物語はお世辞じゃないけどとてもにこやかに見れるような内容ではないが、最後の方で唯一、浩二君がお嫁さんをもらう話がちらっと紹介されていた。

もちろん相手がいるわけではなく、音ちゃんがどんな人がタイプなのか教えてくれませんかと。

その気になればいい人がいれば紹介できるとのことで。

浩二君の答え

原節子⁉️

今日の15分で唯一笑えるシーン。

ネタバレ情報で確認すると、浩二君の結婚のエピソードもこの先でありそうな雰囲気が。

しかし今はまさに戦時中の最も過酷な状況を描かねばならない。

祐一君の自分にできることを全力でやらなければとの思いにも、やがて厳しい意見が向けられる。

誰もが戦争に向かって戦っていた時代。

この戦いが終わった後には必ずと言っていいほど、振り返らなければならない時がやってくる。

その時にどういったことになるのか。

今週1週間のエピソードもエールからは目が離せない。