くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

バンドマンだからできたギャグ ザ・ドリフターズ

 

私の世代ではおなじみとも言えるお笑いグループ?と言って良いのだろうか

ザドリフターズ

メンバーだった5人も今は2人亡くなって3人いるだけとなった。

その残った3人

加藤茶 仲本工事 高木ブー 

3人が特集された番組を見るにつけ懐かしいと同時に、3人の記憶をたぐってわかった新しいことも。

もう一度人気者だったザドリフターズを振り返ってみたい。

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やっぱり真っ先に思い出すのはこれ

目次

失礼ながら存命なのはこのお三方

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70代80代で未だ現役

加藤茶には志村けんも含めた4人で年取った今だからできるギャグをやる夢があった。

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いかりや長介亡き後のメンバー

もともと志村けんは単独で様々なテレビ番組などを掛け持ちして日本を代表するコメディアンになっていた。

加藤茶、仲本工事、高木ブーは志村けんに比べればあまり目立たなかったかも。

しかし3人ともいまだに向上心を持ち続けて広くアンテナを張っている。

仲本工事は居酒屋をやることで若者とのふれあいを大切にしているらしい。

そして高木ブーは様々なテレビ番組で見かけてはいるが彼がイラストレーターとしてたくさんの作品を描いていることをご存知か?

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聞くところによるとドリフターズしか描かないとの事

味わいのある作品。

ドリフターズの音楽担当の中でも高木ブーの歌が1番うまいかも。

また趣味のクレイ射撃もテレビで特集されるほどの腕前。

しかし聞くところによれば、3人が3人とも特徴あるにもかかわらず、それはすべてドリフターズのバンド内の事なので、自分以外のメンバーをうらやましいと思う事はなかったと聞いている。

8時だよ全員集合の快挙

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荒井注も志村けんも加わって6人

1969年から始まったこの番組は土曜の夜8時でお馴染みだったが、とにかく高視聴率の番組として記憶に残る。

すごいと思ったのは、あのステージはすべて生放送

今回は裏話も語られていたが、実際の会場では7時半ぐらいから催し物が始まっていて、お客さんを巻き込んで様々な出し物が披露されていた。

そして8時になると同時に本放送が始まったのだ。

大掛かりなセットも必死で作るのだが、終わった後はすべて撤去となる。

とにかく毎週場所を変えての生放送。

しかもその都度脚本をしつらえて新しいギャグとして構成していく。

その作業を行うのが木曜日だったそうな。

名付けて魔の木曜日

順調に打ち合わせが済めばその日のうちに終わったらしいが、たいていは翌2時3時までかかったとのこと。

ひどい場合は明け方まで打ち合わせ作業が続いた。

とにかく最終的な出し物の決定は番組放送が始まる10分前ぐらいまで決定していなかったことも。

とにかく信じられないくらいタイトなスケジュールで番組は継続された。

またドリフターズでは途中からメンバー交代もあった。

最年長のメンバーだった荒井注が体力的な限界を理由に新人の志村けんと入れ替えに。

このときの放送も、私は実はリアルタイムで見ていたような記憶が。

なかなか人気のでなかった志村けんも、東村山音頭で一躍有名になったと記憶。

ドリフターズのギャグは基本アドリブは無し

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ギャグ満載だったね

彼らは放送直前の厳しい打ち合わせと練習によってあれだけの出し物を支えていた。

主にダメ出しをするのがいかりや長介の役目。

とにかく彼の一言で全てがひっくり返ることもあったようだ。

他のメンバーもそれぞれ抱く追求心の下で妥協することなく自分たちの芸に集中して行ったようだ。

ただし、今回聞いてみたところによるとアドリブなしと言われていたドリフターズの出し物も加藤茶の様々なギャグはアドリブでできた部分も多々あったようだ。

かとちゃんぺ!

これもアドリブからの産物らしい。

アドリブが許されていたのは唯一加藤茶だけだったかも。

もともとバンドマンだったから

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ビートルズの来日公演の前座を務めていたね

もともと音楽が元で集まったメンバーと言っていた。

ただし、当時音楽を表に出したグループはいろんな団体があって、必ずしもドリフターズが表舞台に立てるほどの実力ではなかったと。

音楽的な実力を補うためにお笑い系のものを取り入れたのが始まりらしい。

先輩のグループにクレイジー・キャッツがある。

彼らも音楽的な趣味の仲間が集まってあのグループを作り上げたと聞いている。

もともとジャズなどを中心とした進駐軍相手のグループだった。

戦後の復興の歴史とも被るものがあるが、ドリフターズの場合は高度成長期の産物だと言えるのかもしれない。

テレビの視聴率をとってみてもドリフターズの8時だよ全員集合はお笑い番組で唯一50%以上の視聴率を叩き出したと聞いている。

あまり大きく語られる事は無いが、

彼らはバンドマンとしての心意気を今でも持ち続けている

一人ひとりの活動がある中で志村けんがお笑い芸人として世界的に有名な存在になってもその事をうらやましいと感じる事はなかったそうな。

それはメンバーひとりひとりの存在は他のメンバーがいたからこそ存在できたと、みんなが信じているから。

ドリフターズの不思議な結束感を垣間見た瞬間。

今後これだけのわかりやすい人気グループは出てくるのだろうか。

高木ブーのインタビューに対する答えがとても分かりやすかった。

誰が見てもおかしいと笑えるギャグを追求すべきだと。

最近のお笑い芸人を見ていると、なぜ面白いのかがあまりよくわからないものが多いと。

そしてもう一つ気になる発言があった。

誰かを貶めることで面白さを追求してもしょうがないのではと。

オチを自分に持ってくることで他人を貶めることをしない。

面白さを提供するのに意味深な言葉だと納得。