エールはいよいよ残すところ4週間。
20話分を残すのみとなった。
戦後の古山祐一の活躍を中心に登場人物たちの様々なエピソードが語られる。
今週冒頭に描かれたのは戦後しばらく立ち直れないでいた久志君が藤丸ちゃんとついに婚約。
いつもそばにいて、尽くしてくれていたからね。
さて音ちゃんは舞台出演の応募に一次二次審査に合格。
後は本選を残すのみとなった。
目次
久志と藤丸
ちょうど1週間前を考えると悲惨な状態だった久志君。
しかし、周りの人たちの献身的な支えによってまた歌手として復活。
軍歌歌手ではなく、様々な応援歌や歌謡曲をこなす歌い手の1人として活躍するようになっている。
先週の不精髭のみすぼらしい姿は今週は一新。
以前のおしゃれな佐藤久志に戻っていたね。
また当時からキザなセリフで有名だったけれど、その部分も再び描かれることに。
まさかとは思ったけれど、藤丸ちゃんと久志君が意気投合して結婚する事は何となく想像できていた。
今度はお互い歌い手同士として協力しあっていくんだろう。
今週はそんな微笑ましいエピソードから始まっていく。
音ちゃんの音楽活動
音ちゃんのレッスンもいよいよ佳境に入ってきている。
ミュージックティーチャー御手洗もレッスン場に現れて、いよいよ熱が入る。
それにしても女優の二階堂ふみ。
彼女、クラシカルな歌い方を上手にこなしていたよね。
エールでは他にプロの歌手たちがいっぱい出ているので比較しちゃうとちょっと気の毒だなと思う部分もあったけれど、昨日や今日の歌い方を見ている限り、遜色ないなと印象を受ける。
やはり歌唱力でオーディションに合格して主役に選ばれただけの事はある。
余計なことだけれど、かなり訓練したんだろうなと想像する。
そう言えば呼吸法と称して様々なパフォーマンスを見せていた。
プロの歌手としてやっていくためには呼吸がどれだけ安定しているかがとても重要になってくる。
ましてや音ちゃん、舞台に立って歌を披露するわけだから、相応の実力が要求される。
とりあえずは声量が求められるだろう。
そして、重要になってくるのがスタミナ。
歌手たちはコンサートの途中で声が枯れたりする事は最大の恥になるはず。
最後まで安定した発声を披露できなければならないわけだ。
口で言うのは簡単だけれど、ある程度才能で元から備わっていたほうがうれしい。
この部分のところは普段は表には出てこないことだが、鍛えようと思って鍛えられるわけでもないだろう。
この部分こそ才能としてあらかじめ備わっていてくれると、とても活動しやすいはず。
子供の頃から歌うことが大好きだった音ちゃん。
結婚して子供ができて家庭を守る立場になってもその夢を諦める事はしていなかった。
その夢が今叶いつつあるようだ。
華ちゃんの恋心
竹中渉を演じている伊藤あさひ君。
爽やかな高校球児をそのまんまに体現しているような。
そして華ちゃんが密かに恋心を寄せる。
物語の中で語られていたが、華ちゃんが思うほどには渉君は気がついていない部分もあったりしてね。
むしろ彼の驚きは華ちゃんのお父さんが自分の大好きな栄冠は君に輝くの作曲者であること。
この事は華ちゃんはできれば隠しておきたかったことだったかもね。
このときの久保田正孝の演技がとてもわかりやすい。
娘の恋人とおぼしき男の子と面会して気が気じゃない。
それに対して思いのほか冷静な音ちゃん。
2人の反応が対照的だったことがかなりユーモアたっぷりに描かれていて。
特に音ちゃんにはこだわりがあるようだ。
以前まだ華ちゃんが小さかった頃質問されたことが
お母さんは私のために音楽を諦めたの?
この言葉が重くのしかかっていた。
夢はみんなで叶える
そして自分の夢は諦めたわけではなく時期を待っていたのだと、そして自分のやりたい事と家庭はきちんと両立できるのだと示したかった。
さて、そうした細やかなすれ違いがある中、どうやら祐一君は風邪でも引いたのか、少し熱があるようだ。
今日の放送はここまでで、ここから少し華ちゃんのエピソードが始まる可能性がある。
ちょうど思春期でもあり、また反抗期があるのかも。
華ちゃんにとって、母親である音ちゃんはひょっとしたらライバルかもしれない。
父親と息子の関係にもよく似ているかもしれない。
子供は自分の生き様を親から学ぶ生き物なので。
親は子供に対して恥ずかしくない姿を見せる必要がある。
さて、明日からどんな描かれ方をするのかな?