待ちに待った福島のエピソードが描かれる。
昨日このブログで書いた通り鉄男君が主人公。
祐一君と鉄男君が作った校歌がお披露目され、なんとその時に校長先生からの依頼で、
鉄男君の講演会も催されることに。
今日のメールはそんな彼の子供だった頃の様子が新たに語られていた。
それはお世辞にも幸せとは言えない苦しく辛い過去。
目次
ふるさと福島
今回の校歌作曲以来は祐一君が受けたもの。
作詞は鉄男君を指名して曲作りが行われた。
2人にとっては母校となる小学校。
実はちょっとした種明かしがあって、2人ともこの小学校の出身だが、今の校長先生がなんと湯の町エレジーの大ファン。
それもあって鉄男君に特別なお願いをすることになった。
この2人と久志君にとって故郷は懐かしさはもちろんあるのだが、それぞれに苦しく辛い過去も抱えていた。
特に鉄男君の場合、学校にもまともに通えなかったくらい悲惨な過去が。
そういった過去を踏まえつつ、今現在の暮らしがある。
祐一君の実家喜多一にて
喜多一はこの物語ではお母さんはまだ存命。
実際の古関裕而さんのお母さんは戦争中に亡くなっていたと思った。
お父さんが早くに亡くなっているのだが、確かその8年後に亡くなったと記憶。
実家ではお母さんと弟の浩二君と2人暮らし。
ちなみに、これからエピソードとして描かれるが、弟の浩二君のロマンスも用意されているようだ。
福島では浩二君らの努力によって、りんご栽培を始める農家もずいぶん増えてきたようだ。
事業としては福島のりんごは今ではかなり有名だが、この時期はまだ発展途上にあったかもしれない。
鉄男君の過去
鉄男君の実家は魚屋を営んでいた。
しかし、店はやがてうまくいかなくなり、一家4人で夜逃げをすることに。
お父さんお母さん、そして鉄男君と弟の典男君。
この4人で夜逃げした後は、山の中の一軒家でひっそりと暮らしていたらしいのだが、可愛がっていた弟の典男君が家出をして行方不明になったとのこと。
さらに極めつけだったのは、お母さんが鉄男君に語った言葉。
お前も家を出て行け❗️
お前には、もう家族はない‼️
驚くほど残酷な言葉のように思えるが、実はここには母親の優しさが含まれていた可能性が。
このまま家に残った鉄男君は、ろくな人生を送ることができないと考えたようだ。
それを防ぐためには、あえて突き放すような言葉を投げかけて家を出させるべきだと。
子供心にもうここにはいられないと悟っただろう。
両親の事はともかく、弟の事だけはなんとしても守ってやりたいと考えていた鉄男君。
しかし、願いは虚しく自分自身のたった1人の人生を歩むことに。
その事は心の中では残念な記憶としていまだに自分自身を苦しめることに。
そのことを、聞かされた祐一君は鉄男君が本来心優しい人間であることを告げて慰め励ますことになる。
この2人は作曲家作詞家として世の中に広く知れ渡っている。
著名人であることは間違いないのだが、
何よりも賞賛されるべきは久志君も含めた3人の友情。
誰かがピンチに陥った時は必ず他の2人が励ましてすくいあげる。
そんなエピソードがこれまでのエールの中でもいくつも語られてきた。
今回は自分の過去としっかり向き合うために帰ってきた故郷。
故郷をいとおしむ気持ちをもう一度確認し、友情を温め育む旅となった
校歌お披露目の余波
お披露目会の後、子供たちの前で講演をする鉄男君。
自分がガキ大将だったこと、そしてたくさん喧嘩をしたこと。
しかし、そんな普段の行いとは全く別に古今和歌集や詩を書くことをこよなく愛する少年だったことを告白する。
鉄男君の持ち味は優しさ溢れる叙情性。
彼の作る作品のどれにも優しさと切なさがこもっている。
情景が浮かぶようなそんな作品を数多く作ってきた。
そして今日の1番の見所、彼が子供たちに語った言葉。
今どんなに辛く苦しくても未来は必ず変えられる。
子供の頃の思い出を考えると苦しいことばかりだったけれど、今振り返ってみると自分の人生まんざら悪くもなかったぞ
自分の人生に値打ちを見出した瞬間。
子供たちへのメッセージの形をとった自分へのメッセージ。
子供たちも大いに感動したんだよね。
ストーリーがちょっと端折っている感はあるけれど、ここで弟の典男君が現れることに。
彼はこの朝ドラではよく見かける顔なんだけれど。
それは何年か前のひよっこで登場していた三男君。
ここで会えるとはね。
物語は福島版のエピソードでぐいぐい進む。