エールの物語の展開は驚くほど速い。
浩二君とまき子さん。
この2人の行く末について、今日全てが帰結する。
スピンオフドラマのような作りながら、古山家の家族の物語を描いた心温まるエピソードになっているよね。
もうあといくらも残りの放送回数がないので、かつて何度か心に残ったセリフが再び登場するような作り。
それはそれで納得できることしきり。
お二人、結婚できておめでとう㊗️🎊
目次
やらずに後悔するよりはやって後悔しろ!
実はこのシーンに至るまでに若干の前置きがあった。
まき子さんの東京行きをお父さんが勝手に早めてしまって、そのことに激しく反発する彼女。
たまたま居合わせた浩二君。
自分の幸せを考えて!
俺、応援すっから!
この言葉は彼女にとっては全く支えにも応援にもなっていなかったのだ。
家に帰っても食欲のない浩二君を、音ちゃんと祐一君が無理矢理お酒に付き合わせる。


酔いが回ると早々に潰れて寝てしまう祐一君。
ここから音ちゃんの説得が始まるのだ。
彼女には浩二君とまき子さんの胸の内がしっかりと理解できていた。
まき子さんは浩二君に東京行きを止めて欲しかったのだ。
そして、畠山家の跡取り娘のまき子さんの事や自分自身が喜多一の跡取りであることを考えて結局ぐずぐずダラダラと結論を先延ばしにしていた。
しかし、自分の気持ちにしっかり向き合うこと。
どんな方法が2人にとってふさわしいのかをしっかり考えるように促すのだ。
やらずに後悔するよりはやって後悔したほうがよい
この言葉は過去のエピソードにも使われたエールのサブタイトルのようなもの。
告白浩二とまき子
翌日まき子さんをたずねる浩二君。
自分の気持ちをしっかりと伝える。
東京には行くな!
俺のそばにいてくれ!
その告白を心から待っていたまき子さん。
来年のりんごの花を一緒に見られるといいな
これがプロポーズへの答え。
そこからの2人の行動は素早かった。
まき子さんは東京の親戚の会社に連絡をして東京行きを丁寧にお断りする。
事情をきちんと話したなら、納得して理解してもらえた模様。
そして、浩二君。
お母さんのまささんに自分が喜多一をつがずに畠山家に養子に入ることをお願いするのだ。
お母さんは決し てうろたえることなく、息子の決断を応援する。
2人で幸せになりなさい。
いざ放送を見てみると昨日からの流れを受けてとんとん拍子で結婚式にまでたどり着いた。
しかしこれで福島でのエピソードは全てハッピーエンドで終わったことに。
過去にいろんな暗いエピソードもあったりしたので、これは皆、大いに納得して受け入れられたのでは。
畠山浩二
浩二君とまき子さんの結婚式。
昔の結婚式は今のように結婚式場を借りて行うことは少なかったかも。
特に田舎の農家の場合は自宅でやる場合が多かったと思う。
私の両親が昭和27年に結婚式を挙げているが、どこでどんなふうにやったのだろうと今でも考える。
はるか昔に結婚写真を見た記憶があるが、写真を見る限りでは写真館で記念写真を撮ったのだと思う。
会場の事までは聞きもしなかったので未だに不明だね。
エールでこの場面の極めつけは祐一君の乾杯の挨拶。
自分自身の生い立ちも含めて弟の頑張ってきた経緯を上手に紹介していた。
何よりも感情のこもった涙まじりの挨拶はセリフが所々咬んじゃってる部分もあったけれどそれがよりリアリティーを増していたんじゃなかろうか。
ハッピーエンドにふさわしい感動の場面だったと記憶する。
高原列車は行く
福島から送られてきたりんごを眺めて新聞記事に見入っている2人。
昭和29年頃の設定なので、ちょうど私が生まれた頃かな。
この当時大ヒットしたのが高原列車は行く。
岡本 敦郎 ♪ 高原列車は行く♪ 1954年 78rpm record, HMV 157 phonograph
こちらが当時の音源。
浩二君のリクエスト通りに明るく楽しい仕上がりに。
エールの作者たちはこの曲をモチーフに福島のエピソードをこしらえたかもしれない。
今でも歌い次がれて、耳に残る名曲。
どうやら福島のエピソードの後、戦後の祐一君の様々なヒット曲が番組内で紹介されると聞いた。
特に復活した佐藤久志(伊藤久男)の大ヒット曲なども登場すると聞いている。
架空の物語とは言え、実際の曲をそのまま使っているので不思議なリアル感を物語から感じ取っている。
エールも残すところあと10話分。