令和2年を締めくくる大相撲。
横綱が2人ともいなくて、しかも大関も1人だけの寂しい場所と思われたが、フタを開けてみるとギリギリまで優勝がもつれる盛り上がった良い場所だった。
特に1人残った大関貴景勝の頑張りは賞賛に値する。
大関で優勝するとなるともし来場所の優勝いかんによっては横綱の声もかかる。
大関で優勝する事はそれぐらい大切な意味がある。
しかし、それにしても小結の照の富士の復調も目を見張るものが。
モンゴル人力士ながら照の富士の言葉は日本人の武士道精神を感じる。
さてそんな今場所を私なりに総括。
目次
大関貴景勝のマインド
大関1人だけの場所となって責任重大な事は誰もが納得していた。
そんな重圧のかかる中で優勝を遂げるのは並大抵の精神力ではない。
優勝インタビューで貴景勝が語っていた。
小学生の頃から相撲をやってきてとにかく強くなりたかった。
大勢の人たちに支えられて頑張ることができた。
特に今年はあまり良い事はなかったが、最後に優勝できてうれしい。
貴景勝は言わずと知れた押し相撲。
彼の相撲の取り口だと安定して勝ち星を上げるのはかなり難しいと言えるだろう。
相撲を取ってみると彼のような力士の場合、相手から逃げられたり交わされたりすることが多くなるので、なかなか出世もしにくかったり、ましてや安定して力を発揮すること自体難しいとされる。
しかし相撲を見る側としては、これ以上わかりやすい相撲は無い。
私も相撲ファンだが、突き押しの相撲が好きであることには違いない。
相撲の醍醐味は前へ出ていくこと。
決して横に変わったり、引き技などを出すのは評価しにくいのだ。
そういった相撲ファンの期待に応えるかのような貴景勝。
混迷する場所をよくまとめあげたと感心する。
相撲漬けの人生
ネットのニュースで検索すると彼の家族構成がよくわかる。
下世話なコメントでは彼のお母さんがとても美人なので、そのことを論じているような書き込みも多い。
やはり子供の頃から相撲に親しんできたのだろう。
彼の体型を見ると子供の頃から相撲向きに丸っこいイメージ。
もともとは引退した二代目貴乃花の部屋で修行をしていた。
それが今の千賀ノ浦部屋に移転。
部屋としても大いに自慢だろう。
彼の相撲に取り組む姿勢は驚くほどシンプルでわかりやすい。
1日1日の積み重ねをしっかりと継続する。
相撲を取るときの集中力も、他の力士に向きん出るものがあるから勝ち続けることができると納得する。
決して立ち会いで迷ったりすることなく、まっすぐにぶつかっていく。
相撲ファンはこういった表裏のない力士に感動する。
彼の家族とは
彼の奧さんは元モデルさんだと聞いた。
ちなみに調べてみると彼女の両親は実は私もよく知っている。
三保ケ関部屋に所属していた大関北天佑ご夫婦。
北海道出身の力士で、あの大横綱北の湖の弟分だったのでよく知っている。
その彼が大関になってから結婚報道が出た。
その時の週刊誌の写真がこちら。
このご夫婦の次女と聞いた。
さすがにモデルだけあって、美人であることこの上もない。
おそらく家がお相撲さんの家庭だったので理解もあったのでは。
場所を総括
今日の相撲を取るまで優勝がわからないと言うのは相撲ファンにとってはこの上もなくハラハラドキドキする。
ファンにとっては今日のこのパターンが1番望ましかったかも。
とにかく相撲を2回見ることができるので。
本割での相撲を振り返ってみるとこうなる。
【2020 年11月場所千秋楽 貴景勝対照ノ富士】#貴景勝 #照ノ富士 #相撲 #YouTube拡散
照の富士の強さが際立ったのではないかと。
相撲を取り終わった後のどうだと言わんばかりの表情は皆が見て納得したのでは。
相星で並んだので優勝決定戦。
私の素朴な感想ではさすがに2つ勝つ事は難しいだろうなとは思ったね。
【大相撲 十一月場所】"優勝決定戦"!貴景勝が2度目Vで今年最後の激闘を制す!<幕内・15日目>全取組完全無料!オリジナル演出に独自解説、"新しい"大相撲をABEMAで生中継!
ここでの貴景勝は誰もが納得する相撲をとったと思う。
自分のとるべき相撲に全く迷いがない。
確かに立ち会いのあたりでは今の角界随一と思われる破壊力。
自分の力を信じていたんだろうね。
ここ1番で自分の力を発揮できることこそ大関である証。
横綱も誰もいない場所で、しっかり見所を作ってくれたことを本当に嬉しく思う。
1年納めの場所としてしっかりと引き締められた気が。
来場所も大いに期待したい。