テレビを見ているとスポーツ関係はあまり得意じゃないけれど、それでも相撲とかは半世紀以上前から大ファンだし、それ以外にも陸上競技とか水泳とか意外と見ちゃったりもする。
可愛らしさとストイックさで大ファンになったのがフィギアスケート。
男子もさることながら女子のフィギアスケーターたちのストイックさには本当に驚くばかり。
今回はNHK杯が開催されていることを当日まで知らずにいて、たまたまテレビをつけたらやっていたのでちょっと調べてみることに。
目次
女子の注目はなんといっても坂本花織
今回の競技はほとんど日本人選手だけで開催されているので、誰かが間違いなく優勝したが、今回はこちらの坂本花織。
彼女は他の選手と比べたときにどちらかと言えばがっちりとした体型。
おそらくは他の選手よりも筋力は上なのではと推察する。
フィギアスケートの選手は女子の場合
特に、痩せていて小柄な選手が圧倒的に有利。
そういった競技の特殊事情をものともせず、彼女が強さを発揮できるのはそのパワーを遺憾なく発揮できているからだと思う。
最近は女子選手といえども4回転ジャンプを平気で飛ぶ時代。
日本人で4回転ジャンプ競技で飛んでいる選手はまだいない。
可能性があるとすれば今回は出場していないが紀平梨花が飛ぶのでは。
テレビなどでもっぱら見かけるのはロシアの10代の女の子たち。
今回優勝した坂本選手はショートプログラムとフリープログラムの合計が229.51で自己記録を大幅に更新。
しかし競技の内容はトリプルアクセルなどは入れていないので、大きく点数を伸ばせるとすればコンビネーションジャンプしかなさそう。
一つ一つの点数は決して高くは無い。
1番点数の高いプログラムでも7番目の3連続ジャンプ。
ダブルアクセルを両側に配置して真ん中にトリプルトーループを入れたやつ。
ロシアの有力選手は4回転ジャンプと3回転ジャンプのコンビネーションを飛んでいるようだ。
やはりジャンプがものを言う世界で、以前にも自分のブログでいっぱい書いたけれど、
フィギアスケートの選手たちは体重管理を想像を絶する厳しさで取り組んでいる。
体重が500グラム増えることなどありえないらしい。
ジャンプが飛べなくなるから。
ここがうまくいかなくて競技をあきらめる選手も多いと聞いている。
男子の新星 鍵山優真
彼の名前はジュニア時代から注目されていたと思う。
4回転を軽々飛ぶ技術力は羽生結弦と変わらないかも。
しかし、男子で4回転は当たり前。
これからのことを考えれば、ジャンプを中心に他のステップやスピンなどで加点を考えていかなければ世界では通用しないかも。
とにかく、時代はどんどん世代交代が進んでいて、この次の日本の主力選手は間違いなく彼らの世代になるはず。
日本の絶対的なエースは羽生結弦に間違いないが、彼はいかんせんもう20代後半。
そろそろ今の競技を続けるには限界が近いと思われる。
もっとも、彼だけの実力があれば様々な形でスケーターとして競技に関わる事は充分可能。
この競技は男子女子にかかわらず驚くほどストイックな世界。
競技人生は正直 驚くほど短いのだ。
怪我することなく、経験を積み重ねていって欲しいもの。
復活 ペアの高橋大輔
高橋大輔は男子シングルのフィギアスケーターとして一時代を築いた。
彼の最大の持ち味は観客を魅了するステップワーク。
今回 彼が挑んでいる競技はペアで行うアイスダンス。
まさに高橋大輔にうってつけの競技と言える。
もう競技は男女が力を合わせてステップを踏むのがほぼ中心となっている内容。
今回のコロナ騒動を受けてほとんどまともに練習する暇もなかったようだが、ぶっつけ本番に近い大会参加だったにもかかわらず、見事3位に入賞。
かつての実力者はある程度年齢が行ってもきちんと結果を出せることの証明かも。
世代交代は容赦なく進む
本田真凜はこの世界ではまさにアイドル。
しかし、フィギアスケーターとしてはどうやらここしばらくスランプに陥っているようにも見える。
練習環境を変えるために海外に赴いたり、様々な努力をしてはいるが、彼女の場合ジャンプを始めとする技術の刷新にうまくいかなかった経緯があるだろう。
彼女の飛ぶレベルのジャンプでは好成績を残す事はなかなか厳しくなってきた。
ただし、彼女の持ち味としてはその端正な容姿から繰り出す表現力が他よりも優れている評価。
また姿かたちを見ていても、彼女の場合ほっそりとして華奢な感じはファンも多い。
身長が163センチと他のフィギアスケーターよりも高身長なのも特徴。
何回も書いているが、フィギュアスケーターは体が大きいのはどちらかと言えば不利になる。
小柄で痩せている選手が有利。
ロシアの10代の子たちや日本の他の選手たちを見れば身長は150センチちょっと。
体重も40キロあるかないかだが、そのレベルの体格でなければジャンプもスピンも厳しいのだ。
しかし、フィギアスケートは技術だけで評価されるわけではない。
トータルなパフォーマンスをどれだけアピールできるかでその値打ちが決まる。
つまり私のような運動音痴でも、その美しさは理解できるわけ。
今年はオリンピック年ではないが、有力選手たちは皆 集大成としてオリンピックを意識している。
競技を楽しめる時期がやってくる。