かつて半世紀ほど前に吹奏楽の経験がある私にとってはこの番組のコンセプトは感情移入しまくり。
特に、昨年注目した京都橘高校の他にも番組で取り上げられる吹奏楽部は数多存在する。
彼ら彼女らの涙ぐましい努力。
青春の夢と言ってしまえばあまりにも表現は軽過ぎる。
そんなもんやない。
彼らのすべてやないかい😤
そんな少年少女の心意気が痛いほどわかる私にとって、この上もなく楽しい番組。
目次
あまりに有名京都橘高校吹奏楽部
こちらの高校は吹奏楽部だけでホームページもあるくらいネットでの情報公開も盛ん。
しかし、YouTubeの画像などはどうやら追っかけと呼ばれる人たちの投稿がほとんど。
またホームページでは写真等の転用をやんわりとお断りしている。
以前、注目して私がブログとしてアップしたがその時のYouTube画像もおそらくどなたかが撮影して編集したものではと思う。
その時の私のブログが、
吹奏楽経験があるのでどうしても感情移入してしまうんだよね。
今日の番組の中では2011年度の放送時の様子がもう一度放映されて、さらに当時の吹奏楽部の部長たちも出演。
ちなみにこちらのホラっちゃ先輩はあれからおよそ10年経って、結婚をして子供も1人授かっていた。
年齢を経ているので、女性らしくしっとりしたイメージ。
しかしこの当時の橘高校は部員69名で、マーチングバンドとしては少人数。
他の高校のバンドを見ると皆100名を超えていて迫力も10分。
橘高校の代名詞と言えばシングシングシング。
もう10年以上もこの曲目で勝負しているのでは。
伝わってくるのは楽器を演奏しながらでは到底不可能と思えるような激しいステップ。
聞いた感じでは、やはり激しい動きがたたって、演奏そのものは所々音が外れていたり、音楽的な部分ではかなりの部分を犠牲にして全体のバランスをとっている感じが否めない。
しかし、楽しい感じは充分過ぎるぐらい伝わる。
コンクールとなるとやはり厳しい勝ち抜き戦になるので、必ずしも希望の結果が得られるとは限らない。
橘高校は地区大会と地区予選では金賞に輝いていたようだが、全国大会では銀賞に甘んじることに。
彼らの目標は3G。
つまりマーチングコンクールの全国大会に至るまで金賞(ゴールド)を3つ揃えること。
番組スタッフが全国大会の様子も克明に取材していたが、銀賞ということでみんな涙涙で、気の毒な気がしちゃったね。
しかし、少なくとも音楽を全うする気持ちは間違いなく伝わってきたと。
大阪箕面自由学園高校吹奏楽部
こちらの高校もかなり有名。
実は2011年度の 全国大会では初出場で初金賞を受賞している。
これは大変な快挙。
だって同じ大会であの京都橘が銀賞だったので。
こちらの高校も驚くほどのハードトレーニングで練習を重ねている。
毎日の練習も驚くほどの緊張感が強いられていたし、どうすればここまでのモチベーションが保てるのかなと見ているほうも驚きを隠せない。
しかし、こちらの高校には熱血先生とも言うべききちんとした指導者が指導していた。
京都橘はすべて生徒たちの自主運営で成り立っていたので。
やはり指導者がいるといないとでは差があるなと、私的には思ってしまう。
先生の熱血指導があるゆえに、実を結んだ3G(ゴールド)だったなと。
彼らはコンクールに青春の全てを賭ける
どこの高校も練習の厳しさは想像を絶するものが。
とにかくできるまで容赦なく限りなく繰り返し練習する。
気の弱い生徒などは泣き出してしまうことも。
そこに先輩の鬼のような言葉が浴びせかけられる。
時間を無駄にするな!
泣く暇があったら練習しろ!
あやふやな気持ちで取り組んでいたらとてもじゃないが務まらないね。
吹奏楽部は音楽を扱うので、ぱっと見た目は文化系の集まりのような気がするが、実際は全く違う。
体育会系そのもの。
むしろスポーツよりも厳しい部分が要求されるのでは。
訴えてくるものは基本的には音楽なので、美的な感覚が評価の対象になる。
要するに見て聞いて美しいと感じるかどうか。
まとめ
吹奏楽を経験してきたものとして思ったのが、彼ら皆 それなりに立派な楽器を所有していた。
吹奏楽部として購入した楽器もあるだろうが、個人所有のものも結構あると思う。
いかに初心者と言えど、管楽器はそれなりのお値段がするのだ。
金管楽器にしても木管楽器にしても有名なメーカー品を買うと数十万円はかかると思う。
番組を見ていて感じたのは、あとユニホームかな?
どこの高校の吹奏楽部も複数の演奏用の衣装とか練習用の衣装を部員全員で揃えていた。
これは、全て自己負担だと感じるが。
こういったものは意外とお金がかかるので。
マーチングバンドの魅力はなんといっても大きな会場で演奏形態を見せることにある。
ステップや移動など各団体が個性を競って、1回限りの演奏を披露する。
音楽なので、どんな場合でも演奏はその時の1回に限られる。
要するに一期一会なのだ。
芸術の中でも音楽が持つ潔さ(いさぎよさ)がここにあると私は常々考える。
ショーペンハウアーの言葉を借りればすべての芸術は音楽の状態に憧れると。
どの芸術も一発勝負なのは音楽だけ。
マーチングを中心とした吹奏楽部の取材番組は今までも何度か特集としてやってきたので、今回もまたしっかりと観させてもらった。
どの吹奏楽部の団体も、皆、伝統をきちんと引き継いで今も同じモチベーションで活動し続けている。
彼らにとって素晴らしい経験であったことを心から賞賛したい。