京都でなんとか見つけてたどり着いたカフェ。
そこで女給さんとして働くことになったのだが、初日早々からいくつか出来事が。
もともとお茶子として働いていたので、お客さんのあしらいはある程度は身に付いていたので、全く不慣れな仕事と言う事でもなさそう。
そんな中、酔っ払いに対する巧みな対応が映画会社の社長とおぼしき人物の目に。
なんと、女優にならないかとのお誘い。
突然のことでびっくりする千代ちゃん。
降ってわいたようなこんなすごい申し入れにどう対応すれば良いのだろう?
目次
いきなり言われてもねぇ🤔
昨日、千代ちゃんの客あしらいを見ていた黒木社長。
あんた女優をやってみる気はないか?
なんのことだか理解できずに話を聞いてみた千代ちゃん。
いきなり女優さんと言われてもね。
憧れの女優さんは高城百合子。
彼女だけはよく知っている以上の間柄だったかも。
食事のお世話もしたことがあるし、千代ちゃんの進路にアドバイスをもらったことも。
それに岡安では芝居が大好きだったので、役者を見る目もしっかりと養われていた。
そういえば非常事態の時に舞台に立たされたこともあったよね。
今回の話は映画、つまりこの当時で言うところの活動写真。
映画の制作資金を投資者から募って、映画を作る。
今回の企画がどうやら時代劇らしいのだが。
いろいろ説明を受けてもまるで内容が理解できない千代ちゃん。
一旦は断ってはみたものの、とりあえず返事は保留にして翌日もう一度話し合うことで折り合いがついたね。
真理ちゃんのアドバイス
真理ちゃんいわく、
女優は大変
ウチが変わったる😜
要するに自分が女優になりたくてうずうずしていたみたい。
そんな事はすぐにわかった千代ちゃん。
真理ちゃんが家出してきた故郷の人たちに見返してやるんだとの言葉は、実は千代ちゃんにとってもとても参考になる意見。
行方知れずになっている弟ヨシヲが映画を見て私のことを探して会いに来てくれるかもしれないと淡い望みを抱く。
そうなると話は違ってくるよね。
私映画に出る‼️
真理ちゃんおおきに😅
ここで真理ちゃんの思惑は全く外れてしまうことに。
撮影所に行ってみたところが⁉️
この当時から京都の撮影所は今同様、かなり立派な門構えで門番もきちんと立っている。
黒木社長と待ち合わせた千代ちゃん。
聞けば、映画の撮影に出資者とも会ってほしいと言われてレストランへ。
そこにいたのは川島と名乗る投資家風の男。
なんかやたらニヤニヤしていたよね。
もうニヤニヤには理由があって、それは翌日カフェで知ることになる。
不思議な絵だったんだけど、レストランで3人座ったときに、なぜか食事をしてビーフシチューを食べていたのは千代ちゃんだけ。
他の男2人はコーヒーかなんかをすすっていただけだよね。
なんともいやらしい目でじっと千代ちゃんをなめ回すように見ていたんだよな。
すぐ後で知ることになるが、ハナから映画なんか関係なかったんだわ。
あかん🤦♂️詐欺やんか😳
3人でレストランで会食した翌日のこと。
千代ちゃんのカフェは新聞を取っているようで、その新聞を見たところがとんでもない記事。
自称映画会社社長黒川 詐欺で逮捕
投資家川島氏から10,000円を騙し取ろうとして発覚。
なんとカフェには事情の裏付けを取ろうと刑事たちまでがやってくる。
千代ちゃんを捕まえて様々な事情聴取。
しかし、千代ちゃんにはうしろぐらい事は何一つなく、無罪放免となった。
実はそこで千代ちゃんから素朴な質問。
なんでウチだったんでっしゃろ?
刑事の答えが、
川島氏の好みの顔があんただったらしい
答えにあっけにとられる千代ちゃんだったが内心はじくじたる思い。
あまりにも無様で惨めな話だよね。
事の次第が全て飲み込めた千代ちゃんだが、1人お風呂へ行った帰り、悔しさに涙がこぼれてしまう。
女優になろうと希望を持つまではあともう少しの辛抱かも。
でも、女優になってその映画を見た弟が自分を見つけて会いに来てくれるのならそれは望むところ。
果たしてそういった夢や希望も含めてこの先どんなことになるのやら。