くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

麒麟がくる 光秀と信長の決裂

 

今日含めて残り3回となった麒麟がくる。

最終回が本能寺の変である事は誰もが知るところ。

どうやら最終回だけ15分拡大枠で放送するらしい。

なぜゆえ本能寺の変が起こったかの様々な考察がこの物語の中で今まさに語られつつある。

既に勢いの頂点を極めつつある信長はその本性を現し始めている。

そんな中、唯一主君に意見ができる家臣として光秀がいるのだが、その役柄にも陰りが見え始める。

物語では暴走する信長と反発する勢力。

何とかして戦わずして調整できるかを必死で探す光秀と対比する形で話は進む。

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既に他人の意見になど耳をかさなくなっている

目次

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荒木村重に関わるエピソード

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秀吉とともに荒木村重を説得しようとする

もともと荒木村重は織田信長と一度は主従関係になったのだが、それが信長に反旗を翻すことに。

理由ははっきりしていて将軍足利義昭に対する信長の扱いにひどく腹を立てていた

そしてこの時代織田信長は破竹の勢いで勢力を拡大しつつあったが、それはすなわち さらなる敵を作ることでもあった。

敵対勢力の最大の理由は将軍義昭をぞんざいに扱ったから。

そのことに反発している。

それがもとで、織田信長は周りを全て敵に囲まれているような状況。

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勢力図を見る限り信長が天下を平定したとは言い難い

これは本能寺の変のわずか4年前の状況。

織田信長は肩で風を切って進んでいる様子がよくわかる。

敵対勢力とはほとんど戦によって力ずくで従わせているような状況。

当然のことながら軋轢が生じるのは当たり前と言える。

さらに荒木村重に関わるエピソードとしては、村重の息子の嫁が光秀の長女岸

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光秀の長女岸 荒木家から離縁されて家に戻される

歴史的な事実から見ると、彼女はこの後光秀の家臣明智左馬助と再婚することになるはず。

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明智秀満 物語では光秀のいとことされている

今日除くとあと2回の麒麟がくるでは明智光秀の家臣として極めて重要な役どころを演じる。

本能寺の変では彼が兵力を実行したはず。

最新の研究では光秀は現場にはいなかったとされている意見もあるので実際に現場で戦ったのはこの秀満と斉藤利三が歴史的に知られている。

今日のエピソードではまだそれほど前面に出てくるわけでは無いのだが。

将軍足利義昭の今

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今は釣りをするのが日課

いつまでたっても戦が終わらない状況にその原因を訪ねていくと足利義昭にたどり着く。

物語の中では光秀がわざわざ将軍を訪ねていく設定。

そこには、毛利方にすっかり飼い殺しにされている将軍が。

自分に力がないだけで周りの者たちは皆自分を利用しようとしていることを将軍自身がよく認識していた。

光秀が京都に戻るように説得しても決して応じる事はなかった。

徳川家康と正親町天皇

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信長の預かり知らぬところでコンタクトを取る光秀

織田信長の家臣とは言え明智光秀の知名度は信長に匹敵するかあるいはそれ以上の力のある理解力のある武将としての認識があったと言える。

徳川家康は織田信長を全面的に信頼していたわけでは無いようだ。

実はその事は信長本人も今日の物語の中で語っている。

三河に行った時に周りの者たちがわしを見る目は明らかに敵意のこもったものだったと。

確かにこの時家康は、信長を討ち取るなら今だと家来に耳打ちされている。

歴史的には徳川家康が自分の正室と長男を粛清するように信長に言いつけられていた。

謀反の疑いがあるから殺してしまえと。

歴史で伝わっているのは家康は泣く泣くこの命令に従っているのだ。

正親町天皇は織田信長の行動に危うさを感じていた。

それゆえに光秀にしっかりと見張って見届けるようにと申し付けている。

実はこの信長越しの天皇との会談が信長にはばれていた。

信長は光秀に激しく詰め寄る。

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ワシのことを話していただろう😤

ワシのことを話したはずだ。

何を話したのか今ここで話せ!

話す話さないの問答の後、光秀を激しく打ちすえる信長。

実は今日の物語でも光秀は信長に暴力を振るわれていたが、予告編の中にも同じシーンがあった。

それは徳川家康の接待係で粗相があったとの言いがかりをつけられたこと。

本能寺の変の原因をこの辺にあると私たちは学んできたが、最近の研究ではそれは違うとの意見がもっぱら。

今、歴史的な事実で伝わっている事はその信憑性がいくつか疑われることが多いようだ。

信長の懐深く入る秀吉

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信長以上のサイコパス羽柴秀吉⁉️

豊臣秀吉は織田信長の使い走りをしつつ、出世街道まっしぐらに歩んでいた。

そして、信長と同様情け容赦ないやり方でその勢力を拡大していったのだ。

もともと光秀を尊敬する設定にはなっていたが、今日あたりからは光秀と激しく言い合うシーンも描かれていたようだ。

歴史的に見ても清洲会議で織田家の行く末を議論したときに、決して信長の子供たちを跡取りにはしなかった。

今に伝わるように秀吉本人が天下を取る形で織田家を駆逐したようだ。

また、織田信長が残虐非道な事はよく知られているが、豊臣秀吉も勝るとも劣らない

秀吉のしたたかさ、また自分自身の身内に対しても行った非道な殺戮はよく知られるところ。

自分の甥の豊臣秀次を1族もろとも粛清した話はかなり有名。

また様々な情報を自分の都合の良いようにでたらめに書き換えていたことでもよく知られる。

彼は今で言うところの情報操作、プロパガンダをよく理解していた。

そして織田信長の懐にしっかりと入り込んで、やがては自分が頂点に立つと心に決めていたのでは。

麒麟がくるではこんな秀吉のキャラクターが俳優の演技のうまさもあって極めてリアルに描かれている。

物語はいよいよ佳境へ

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本能寺の変のビジュアル

今日の放送が終われば残り2回でこの物語は完結する。

本能寺の変は2月7日最終回で15分拡大枠で描かれるようだ。

今日のストーリーの中でもすでに光秀と信長は全く修復不能なほど心は別々になっているような描かれ方。

あくまでも平和な穏やかな世の中を目指す光秀に対して、信長は世の中を全て自分のものにしてしまう強引さと荒々しさで凝り固まっている。

織田信長を補佐する役目を担っていた光秀だが、もうすでに光秀の言うことにも耳をかさなくなっている信長。

麒麟がくるの最大の見せ場がすぐそこに。