先週のおさらいから始まったおちょやん。
先週、ギリギリのところで女優としてなんとか首がつながった千代ちゃんはそれからがんばって
大部屋女優ながら中堅の役者として現在活躍中。
今日初めて理解したがどうやら年齢は22歳。
まだまだ驚くほど若いけれど、見た感じとてもしっかりした様子の描かれ方。
大部屋女優の鏡台の位置も随分と出世したように凖幹部の1つ2つ手前くらいだったね。
さて、そんな中周りの非難を一身に集めながら再び登場のテルヲ。
目次
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時代は昭和の初め大不況時代
2時世紀に入ってからの世界は第一次世界大戦とかスペイン風邪とか様々な災厄に見舞われた 。
日本もご多分に漏れず、昭和恐慌がちょうど始まった頃。
千代ちゃんの所属する鶴亀撮影所でも欧米や女優等は少しずつ淘汰されていってかつての賑わいまでは及ばない状況だった。
私の父親が昭和2年生まれだが、生まれた時代は田舎の方ではほとんど関係なかったようだと聞いた。
父親は北海道の日本海側の地図にも載らないような田舎の生まれだったので、家は世間とは隔絶されたところがあったようだ。
母親も昭和7年生まれだったが、大家族の中で家の仕事を手伝いつつ、将来の事など考える暇はなかったと聞いている。
さて、京都と言えばそれなりに都会。
この時代を生き抜いた人たちの苦労がおちょやんの中でも描かれる。
女優はタイヘン


その他大勢の役どころである大部屋女優。
先週の物語の中で彼女たちをわんさと呼んでいた。
よろしくやっていて、さほど熱意がない人たちは、やがて制作側スタッフの見るところもあって少しずつ淘汰されていったようだ。
物語の中でも2人ほどクビを斬られたとあったね。
千代ちゃんの大部屋の中での座る位置がずいぶん出世していたように見えた。
凖幹部の席は2つほどあったがさらにその2つ位下だったように見えたが。
1番の売れっ子だった弥生さんのすぐ隣のように見えたけれど。
あちこちの現場から撮影依頼が舞い込んでいて、しかも彼女の場合カフェキネマで仕事もしていたよね。
寝る間も惜しんで仕事をしているような。
彼女は、毎日の仕事に明け暮れながら、弟ヨシヲの消息をいまだに探しているらしい。
それから道頓堀時代岡安のごりょんさんに用立ててもらった父親の借金などを返済しなければとも思いつめていた。
日々の暮らしの中で彼女が目指しているのは主役をはれる女優。
助監督の小暮さんは自分の脚本を少しずつ書き溜めながら千代ちゃんを主役にすえるべく、努力を重ねていたのだが。
全国的な不況も相まって、簡単に自分の脚本が採用されることにもならないらしい。
千代ちゃんも彼の脚本を読んでみて、
いつもながら地味やなぁ😅
さりげなく発する批評は思いのほか的を得ていて、この先も採用されにくいことを表していたかもね。
テルヲは相変わらず
千代ちゃんが22歳になった頃、ついにあのしょうもないダメ親父テルヲが目の前に現れる。
なんと門番の守屋さんに告げた名前はヨシヲ。
この名前は千代ちゃんが心配して止まない弟。
もし実際にテルヲを名乗れば門前払いになってしまうことをあらかじめ想定していたらしい。
どうしようもない父親と言いながらも、ここら辺の知恵だけはしっかり働いている。
どうすれば会うことができるのかを心得ているところがなんとも悪巧みにたけている。
登場したときの姿があまりにみすぼらしい。
よれよれの服装で、なんとなく赤ら顔だったが、とにかくいつから食べていなかったんだろうか?
空腹のあまり倒れ込んでしまうのだ。
全くの一文無しでうどん一杯食べるお金も持ち合わせていなかったようだ。
千代ちゃんがうどんとお稲荷さんを食べさせるとどうやら人心地ついたようだ。
さて、テルヲの口から発せられた言葉はなんと
また、一緒に暮らそう!
どの口が言ってるのと言いたいぐらいの都合の良い発言。
この男はやはり真面目に働くことができない、そしていい加減でひものような生活しかできない。
さすがの千代ちゃんもあきれ果ててものも言えない。
この父娘はクサレ縁
千代ちゃんにとってはほとんど疫病神そのもの。
人から受けた恩義をまるでありがたいとは思っていないフシがある。
岡安で借金を肩代わりしてもらったことも半ば当然のことのように受け止めているようだ。
ただし、
演じているトータス松本はテルヲとは全く逆な人間だと付け加えておきたい。
役者なので命ぜられるがままに演じているのだが、役者としての才能も開花しているのでは。
ネットでもずいぶんと彼への批判が集まっているんだよね。
それだけ見ている人が感情移入している。
役者冥利に尽きるのではと私は考える。
さてこの彼がどうやら明日以降問題を引き起こしそう。
よせばいいのに鶴亀撮影所の所長のところにも娘を売り込みに行くんだよね。
この、迷惑を顧みずに軽はずみな行動をとるあたり、男として気の毒にさえ思ってしまう。