いよいよ舞台が初日を迎える。
どれだけ稽古したかが評価されるところ。
しかし、座長の一平くんには一抹の不安が。
それは苦労して説得をして加わってもらった千之助兄貴。
彼の行動がいまひとつ読めなかったのだ。
そういえば稽古の最中もまるで心がこもっていなかった。
セリフも棒読みでまともな演技などせず、嫌々やっていたみたいだったよね。
舞台が始まったらどうなるのか?
実は、一平君の不安は的中する。
目次
■□━━ 急げ、ドメインは早い者勝ち! ━━□■
■お名前.com
不安を抱えながらみんなスタンバイ
舞台が始まる直前は緊張もピークに。
頼りにするのはなんといったって台本だよね。
これを頼りにみんな演技するわけだから。
さすがにどのメンバーもやる事は一緒。
この中では特に座長の一平君が座長ならではの不安を抱えつつ、キョロキョロと落ち着かない様子。
その横で千代ちゃんがセリフの確認を。
さて、寄せ集めのメンバーがにわか仕込みの突貫工事で仕上げた演劇。
うまく機能するのかどうか、こうご期待といきたいところだが、とにかくこのメンバーには後がない。
何が何でも成功させなければならない。
観客には大山社長を始めお偉いさんがずらり
熊田さんから大山社長がやってきたことを告げられる一平君。
彼が最も緊張する一瞬。
大山社長は2階席の真ん中あたりに陣取って舞台を眺める。
社長以外にも何人かお偉いさんがやってきたようだ。
とにかくこの喜劇団は社長の肝いりで作られた。
あの須賀廼家万太郎一座を上回るだけの喜劇集団を作りたい。
そして万太郎一座と競わせることによって日本全国に笑いを届けたいと考えていた 。
果たして社長のお眼鏡にかなうかどうか。
一平君の台本ではなく、千之助兄貴の台本で最後の舞台は演じられる。
どんな評価が得られるのか。
始まったアドリブ王の一人舞台
さて最後の肝いりの演目が始まってはみたが、客席を見まわすとお客さんはあくびをしていたり、いかにもつまらなさそう。
始まってまだいくらも時間がたたないあたりだが、実際は昨日紹介した間違って手を繋いじゃうシーンの後なので、もう笑いをとってなければいけないあたり。
この状況を敏感に察知した千之助兄貴。
ついに彼の独壇場が始まる。
逆に受けてないと感じるや否やアドリブで次々と台本にはない芝居を勝手にやり始める。
周りの役者たちはあっけにとられて、どうしようと!
その中で1人一平君だけが、ついに始まったかとがっくりとうなだれる。
千之助は最初から台本通りにやる気などほとんどなかった。
いかに自分の技量で笑いを取れるかどうか。
自分で脚本を書き上げた設定になっているので、どこでどんなふうに自分のアドリブを入れるかをあらかじめ決めていたらしい。
しかし、何をどうやるかはその時の気分で決まるので、周りの俳優たちはとにかく合わせるのが大変。
初めて見る人たちは何が起こったかとびっくりするばかりで、演技なんかできようはずもない。
うなだれる一平君とかろうじて事態が飲み込める千代ちゃんが、何とか機転をきかせて劇をつなごうとする。
そして、ひとしきりアドリブが終わった後、何事もなかったかのように本来の台本に戻るのだ。
おそらく1番憤慨したのは高嶺ルリ子。
冗談じゃない(怒)
やってられないわ😡
確かにそんな気持ちになるのも無理は無いわ。
公演後
舞台が終わった後みんなから非難を浴びる千之助兄貴。
しかし、彼は言い放つ。
わしがなんとかしたから客が笑えたんや
おまんらだけでどれだけ笑いが取れるっちゅうねん
このやりとりの後高嶺ルリ子は怒ったまま、そのまま行方不明。
みんなで福富で反省会をしていたところが、出てくる話はとにかく千之助の暴走ぶり。
こうなることが分かっていたんや
だから千之助兄貴抜きで舞台をやろうとした
一平君の訴えも今となっては手遅れ。
とにかく明日以降の舞台も果たしてできるのかどうか。
今日のドラマの中で描かれていた観客の反応。
岡安の大女将も見に来ていたが 、
「昔と変わらんな」
そして肝心の大山社長も納得の表情ではなかったね。
要するに千之助兄貴の独壇場で目新しさを感じる事はなかったわけだ。
そしてこんな綱渡りのような情炎を続けるなら、いずれ行き詰まってしまう事は目に見えている。
果たして、千代ちゃんはじめ劇団員の皆がどんなふうにこの難局を乗り越えていけるのか。
またぞろ出てきたのは劇団空中分解の危機。
一平君のリーダーシップが求められるところだけど。
周りのみんなも、これを機会にさらなる成長が求められるんだよな。