いよいよ盛り上がってきたストーリーだけど、ミツエちゃんと福助君の未来はどんなものになるのやら。
そして、千之助兄貴の提案した脚本で初舞台を迎える鶴亀家庭劇。
2つの物語が同時進行で進みつつ、舞台は道頓堀。
様々な人たちの関わり合いが濃密に飾られることに。
目次
■□━━ 急げ、ドメインは早い者勝ち! ━━□■
■お名前.com
ミツエちゃんと福助君が駆け落ち⁉️
両親のとんでもない剣幕を目の当たりにして、説得は無理と判断したミツエちゃんと福助君。
ついに最後の手段に出る。
駆け落ち‼️
本当はそんな方法なんか取りたくなかったに違いないが、2人がお互いを思う気持ちは諦めることにもならない。
しかし、道頓堀で駆け落ちをしてみたところで一体どこへ行こうというのか?
書き置きを残して岡安と福富を出た2人。
残った家族や店の者たちはてんやわんやで慌てふためく。


かわいそうなのはミツエちゃん。
子供の頃から蝶よ花よで育てられたので、苦労なんかまるでしたことがない。
にもかかわらずここでこんな思い切った行動をとるんだから、よくよくのことだよね。
このエピソードの決着はどうなるのか、ネタバレではもうすでに情報が流れちゃってるけど、明日見てのお楽しみと言うことで。
母親の愛ってなんだろう?
おシズさんは娘のミツエちゃんをいけないと知りつつ旦さんと甘やかし続けた。
それはせがまれたら何でも買って与えてしまったことなどに象徴される。
結果としては、辛抱のないわがままな娘に出来上がってしまっている。
親が子供を愛する気持ちに理由なんかあるはずもなく。
それは何の条件も付けずに子供の望むものを用意しようとする。
それが良いことか悪いことなのかははっきり言って関係ないのだ。
求められれば与えるしかない。
母親の無償の愛はこの辺に1つの形があるのかも。
おちょやんではいくつかのエピソードを同時進行で描いてみせながら、その下になるポリシーは巧みに統一されている。
一平君が描きたかった母親の無償の愛もまさに今回の岡安と福富の事件と全く共通。
乞食さん達がハナさんの指示を受けて、ミツエちゃんたちの捜索に乗り出した。
多分家族や警察の人たちが探すよりも彼らの操作能力の方が圧倒的に高い。
以前もそんなことがあったけれど、岡安の古くからのメンバーは乞食さん達の値打ちをよ〜くご存じで。
マットン婆さん初舞台
実は、稽古では千之助兄貴はいつものようにまるで気乗りのしないセリフで参加。
しかし、彼は舞台となると俄然燃えるのだ。
笑いを取るためには手段を選ばない貪欲さがあり、結果アドリブが炸裂して、周りの共演者たちを合わせさせる。
今回の舞台もドラマの中でかなり長い時間をかけて描かれていたが、どうやらほとんど全てがアドリブだったようだ。
物語の概略は黒子がわかりやすく説明していたよね。
要するにマットンは実は本名がお松。
お松殿がなまってマットンに変化したとの事。
このおばあさんは実は女中さんだけれど、舞台となった家庭では何十年も勤めあげたいってみればなくてはならない存在。
母親のような存在とも言える。
この年老いたおばあさんと家族たちが織り成す泣き笑いの物語が今回の舞台。


アドリブとは言え、舞台上での物語の脈絡はきっちりと整合性が取れている。
そのことを後から思い知る一平君。
千之助兄貴に自分の台本をめちゃくちゃに変えられたことに腹を立てていたが、いざ舞台で演じてみると自分が描きたかったもの以上に千之助兄貴の脚本は優れていた。
須賀廼家千之助の底力


今回の舞台のことで一平君は千之助兄貴に対する見方ががらりと変わったような。
本当にわしが描きたかったのはこれや
この芝居、本当におもろい
一平君の率直な感想。
一平君自身も脚本家として台本を作るが、千之助兄貴もどうしてどうして。
大変な実力の持ち主。
さらに、どうすれば物語の奥にある気持ちを的確に表現できるか老獪そのもので見せつける。
このやりとりを見ていた千代ちゃん。
はっと気がつくことがあって道頓堀の往来を全力疾走で駆け抜ける。
今日の物語はここまで。
明日 物語にきちんとオチがつくことになるが。
優れたドラマの特徴として、必ず複数のエピソードを同時進行で描きつつその共通性と互換性をしっかりとわかりやすく示す。
おちょやんはその辺の作り手の巧みさが如実に感じられる。
上手に組み立てられているのだ。
これで明日の放送にも期待が持てるというもの。