おちょやんを見始めてからずいぶん時間が経った。
大阪のドラマはどちらかと言えば苦手な私だったが、今週あたりから物語の本当の面白さに納得しつつある。
こういった内容のものを、こんな風な描き方。
どこにでもありそうなそれでいて簡単にはお目にかかれないようなエピソードを笑を交えながら表現。
そんな大阪ドラマの真骨頂が今週のストーリーに現れていたと思う。
目次
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ミツエちゃんと福助君は駆け落ちするほどの恋仲
鶴亀家庭劇が最初の公演を成功させてどうやら存続が決まった頃、実は岡安のミツエちゃんに縁談話が持ち上がった。
決して悪い俺ではなかったけれど、ミツエちゃんには恋心を寄せる人がいて、縁談を簡単に受け入れることにはならなかったのだ。
この辺の物語も能天気な千代ちゃんが勘違いしたりしてほとんどお笑い。
しかし当の本人たちは至って真面目。
ミツエちゃんと福助君は実は親同士はある意味敵同士の間柄。
考えてみればロミオとジュリエットのような悲恋物語になりかねない。
親に反対されることを想定すれば、2人で逃げ出そうかって話し。
一計を案じた千代ちゃん。
一平君の脚本で一芝居打つことにしたのだが。
実はこれが傑作な話し。
福助君がミツエちゃんにふさわしい相手であることを岡安のおシズさんに納得させようと。
ここから話がだんだんややこしくこんがらかってくる。
あ″〜 猿芝居
忙しい中、一平君はそれなりの企画で台本を画策。
しかしこの思惑は、演じる役者たちがまったくの素人ぞろいで、うまくいくかどうか危ぶまれたのだが、やはり物の見事にばれてしまう。
最終的に引導を渡す役目をになったのがかめさん。
ガチガチに固まった状態でセリフを言ったものだから暑くもないのに汗だく。
そこをごりょんさんに咎められて思わず懐から出して汗を拭いたところが見せてはいけない今回の企みの台本。
見事にお粗末なオチが用意されていたのだ。
駆け落ち騒動の果て
このままでは道は開けないと考えたミツエちゃんと福助君。
やっぱり駆け落ちしかないねと。
ここからが今週のドラマの真骨頂になる。
2人が道頓堀に別れを告げて選んだ場所は皆がよくお参りに行く神社。
そこへ千代ちゃんもおシズさんも似たような考えを持って登場する。
そこでのやりとりも実に見ごたえのあるもの。
駆け落ちをやめさせようとする千代ちゃんの訴えも真に迫っていた。
親は子供の幸せを願うもの。
ミツエはお母ちゃんに許してもらえるまで何度でもお願いしてみぃ。
この言葉に励まされたミツエちゃんは許してもらえないことを承知で、福助君との結婚を土下座してまで頼もうとする。
娘の必死の姿に心を打たれるおシズさん。
今週はここからも見ごたえがあったんだよね。
福富のお菊姉さんのところに赴いて、娘ミツエの結婚を認めてくれるように頭を下げる。
そして若い2人のやりとりを見てお菊さんは結婚を承諾するのだ。
こうして、2人のありえない恋物語は見事にハッピーエンドで終了。
実はこの物語はこれだけでは終わらない。
長くいがみあってきた岡安と福富が和解する瞬間でもあった。
実は3代続いている芝居茶屋。
この2つのお茶屋さんが時代の流れに押し流されて厳しい経営を迫られていたのだが、お互い手を携えて難局を乗り切ろうって話になっている。
こういった世情を絡ませる描き方が物語に重みと深みを与えていたね。
マットン婆さんから学ぶ親心
一平君が満を持して作った脚本母に捧ぐる記は千之助兄貴によって無残にも書き換えられていた。
時間のないこともあってその脚本に基づいて舞台を演じてみたところが、この物語には一平君も気がつかなかった母親の無償の愛が全く別な形でしっかりと描かれていた。
この物語を演じたことで千代ちゃんは自信を持ってミツエちゃんを応援できたのだ。
親は子供の幸せを願うもの。
いくらでも困らせたったらええんや
そしてそのような子供世代の訴えに全力で答えようとする親心。
未来を生きていくのは子供たちなわけだから、その子供たちの幸せを願わない親なんかいないよと。
来週はヨシヲ君が‼️
最後にチラリと描かれた来週の予告編。
行方不明になっていた弟のヨシヲ君が登場しているね。
かなりのイケメンが配役されている。
来週になったら少し調べてこのブログでアップしてみましょう。
それよりもストーリー展開がかなりえぐいことになってた。
だって一平君と千代ちゃんのキスシーンがあったよ。
これは来週のストーリーの中でかなり重要なシーンになりそう。
時代はちょうど戦争が始まる直前の不安定な世の中を反映している。
言論統制などもこの時代盛んに行われていたからね。
これ以上話すとネタバレ情報を話してしまいそうなので、今週はここまでと言うことに。