今まさに、えびす座に火をつけようとしたところをマットン婆さんにふんした千之助兄貴に止められる。
ヨシヲが犯罪を起こしかけた瞬間。
そして駆けつけた千代ちゃんと一平君。
実は今回の放火騒動の件は大山社長が手を回してトップで話がつけられたとのこと。
鶴亀に恨みを抱く集団が仕掛けたこととの事実が発覚。
大山社長は依頼された側に手を回して、ヨシヲたちのやくざ集団にも撤退命令が出るようにした。
事なきを得たえびす座。
ヨシヲの手を引いて岡安に戻る千代ちゃん。
そこで姉弟の胸の内が語られることに。
目次
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千代とヨシヲ
子供の頃しか一緒に過ごせなかった2人。
思い出はどちらかといえばヨシヲより千代ちゃんに。
ある時、父親テルヲは継母を連れて家に帰ってきた。
そしてその後、千代ちゃんは道頓堀の岡安に奉公に出ることに。
後ろ髪を引かれる思いで家を出た千代ちゃん。
まだ幼かったヨシヲは姉に捨てられたと思い込んでいたようだ。
本当は、テルヲの企みによって身売りされたんだけどね。
この後、ヨシヲも家を出ることになる。
千代ちゃんは岡安でお茶子として必死で頑張ってきた。
ヨシヲは野垂れ死に寸前のところをおにぎりで救われた。
このおにぎりをくれたのがお世話になるヤクザの親分。
ワシんところにくるか?
他には選択肢などあるはずもなく。
ヨシヲはヤクザの世界に身を投じていくことになる。
そしてそれから13年。
今回の騒動で2人はばったり出会うことになった。
ヨシヲの言い分
ヨシヲが初めて千代ちゃんの名前を映画のポスターで見たときに真っ先に感じたこと。
なんでネェやんだけうまいこといってるねん😰
つまり、千代ちゃんの前で盛んに自分の今の境遇を満たされているかのように語っていたが、実際は違っていたと言うこと。
ヤクザ稼業の片棒を担ぎながら、心の中では葛藤があってこんなことではまずいと思っていた。
女優として華々しい舞台に立っている姉を見たときに、激しく湧き上がる嫉妬心。
自分は姉に捨てられたが故に極道の世界に身を落としてしまっている。
えびす座の放火事件は親分の命令もあったが、姉を自分と同じ境遇に貶めるためにもやったこと。
悔しさゆえに腹いせとしてやるつもりだったと告白。
彼の心の中では姉に捨てられてしまったと思い込んでいた。
本当は違うんだよね。
ネットでも盛んに話題になっているが、悪いのは父親のテルヲ。
彼の企みによって姉弟は引き裂かれることになってしまった。
それが証拠に千代ちゃんはヨシヲの存在を励みにして今まで頑張ってきた。
千代の思い
ヨシヲは悪事ばかりを働いてきて、人なんか助けたことないと言い切っていたが、千代ちゃんはヨシヲに助けられて今の自分があるのだと語る。
弟の存在を励みにして13年間がんばり続けられた。
千代ちゃんにしてみれば、弟には感謝こそすれ、恨みの気持ちなんかわくはずもなく。
逆にヨシヲに謝っていたよね。
決して千代ちゃんは悪くはないんだけど、図らずも弟を置いて家を出なければならなかった。
本当はまだまだ守ってやらなければならない幼い弟。
しかし、物語を思い出してみるとこのときの千代ちゃんは確か7歳か8歳位だったはず。
こんな幼い姉弟に一体どれだけの責任があると言うのか。
悪いのは……。
誰かを悪人にしたところで、2人の離れ離れになっていた時間が戻るわけではない。
去っていくヨシヲ
せっかく再会した2人だったがそのまま手を携えて一緒に暮らすことにはなれなかった。
あまりにも境界が違いすぎる。
最後にせめてものはなむけに渡したものが。
千代ちゃんにとっては肌身離さず持っていた大事なお守りだったが、最後の手向けにヨシヲにお守りとして渡すことに。
今までウチはずっと守ってもらってきた
今度はあんたが守ってもらいぃ。
そして必ず返しにくるんやで。
ネェやん おおきにな
ここでやっと、2人は元の姉弟に戻れたような。
ここまでの1連の流れを見ていても、およそ笑えるところなんかありゃしない。
しかし人間模様を描いたならばこれは成功法の語り口。
決してエピソードの流れに溺れることなく自然な物語として伝わってくる。
おまえはひとりやない ワシがおる!
ヨシヲを見送った後の千代ちゃん。
ウチはまた1人になってもうた
そしてぽろぽろと涙をこぼす😢
その様子を影からそっと見ていた一平君がすかさず駆け寄る。
この姉と弟のやりとりを外でずっと見守り続けていた。
千代ちゃんを引き寄せるとしっかりと抱きしめる。
お前は1人やない ワシがおる!
今週のエピソードはここで終了。
なんとも切ない再会話だったけれど、意図するところは十分に伝わってきたのでは。
この後この姉と弟が再会する事はあるのだろうか。
物語はここから一平君と千代ちゃんの馴れ初めの話に進んでいくようだ。