昨日のエピソードで一平君が重大な決意をしたことを描いていた。
今日はその続きのエピソードになるが、物語の様々なエピソードの中でも、心温まる印象深い内容が描かれていたね。
千代ちゃんが大事な役目を果たす。
このことがきっかけでこの2人はとうとう結婚することに。
成田凌と杉咲花の主役2人が奏でる愛のメモリー。
目次
初代天海天海と息子一平
母親が家を出て行ったその日、母親恋しさのあまり顔に紅やらおしろいやらを塗りたくっていた一平君。
そのあまりの滑稽さに腹を抱えて笑う父親天海。
本当は天海は役者を止めるつもりでいたのだ。
しかし、息子の姿を見てどうしても脚本を書きたくなったらしい。
この姿をどうしても書き留めておきたい。
悩み苦しみながらも、もう一度喜劇を追求することをやめなかった。
その時作った脚本が
親子雀
初代天海は息子のために脚本を書き続けて、しかも舞台をやっていたと言える。
対する息子と言えば、父親を心の底から憎んでいた。
襲名披露の挨拶の時にも、一平君は父親を憎んでいたことを悔いていたね。
取り返しのつかないことをしてしまったと後悔してます。
しかし観客席は、励ましの声援がたくさん。
父親と息子のやりとりを説明する千代ちゃん
ハナさんの応援もあって千代ちゃんは一平君をしっかりと励ます。
あんたの父親も、芝居を止めようとしていたことなどを詳しく話す。
今父親を憎んでいたことを後悔しているのであれば、もう一度舞台に立って父親の名跡を継いでしっかりと役者を続けること。
そうすることで恩返しができるのだと。
優しくさとされる言葉にボロボロと涙をこぼす一平君🥲
彼の人生の中でも今まで経験したことのない苦しみを味わっているのだが。
そのことを全て受け止めて優しく抱きしめてくれる千代ちゃん。
一平と千代が本当の意味で結ばれた瞬間でもある。
お互いを思いやる心は、何年も連れ添った夫婦や親子と何ら変わりは無い。
天海親子の事情を1番深く知っていたのはハナさん。
一平君が母親恋しさのあまり、自分の顔に紅等を塗りたくっていたその現場に居合わせていたのだから。
そして大笑いしたこともみんなの記憶の中に(たった3人だけどね)
このエピソードがおちょやんの物語を今の今まで継続させてきた。
千代ちゃんは掛け値なしに一平君や周りの人たちの幸せを心から願っている。
単純すぎるようなところもあるが、
彼女の心根のまっすぐさ、
誰に対しても分け隔てのない心。
これは周りにいる人みんなの宝物かもしれないね。
2代目天海天海誕生
晴れて2代目天海天海襲名披露となったその口上。
ここで役者成田凌の真骨頂が。
見事な挨拶は言うまでもないが、喜劇役者として笑いを取るツボをお客さんの前でここぞとばかりに披露。
特に父親の葬儀でのお坊さんのお鈴を忘れたエピソードや、父親を憎んでいたことを後悔している心情を告白するあたり。
自分自身の気持ちをまっすぐに訴えて観客に説明を。
その説明は観客だけではない、一平君の横にずらりと並んだ劇団員たちにも語られることに。
このシーンを撮影するのに15分のドラマで半分位の時間を費やしていたのでは。
そのくらい大切で重要なシーンとなっていたね。
2代目襲名披露
2代目襲名披露のとき、個人的な事とおことわりを入れながら千代ちゃんとの結婚もしっかりと報告していた。
自分と一緒に笑い、そして一緒に泣いてくれる大切な人。
そんな紹介の仕方。
観客や周りからやんやの喝采を受ける。
実は撮影中のエピソードとして、襲名披露の口上を裏のモニター室で見守っていたスタッフたち。
口上が終わると同時に拍手が起こったと聞いた。
確かに役者としての一番の見せ場だから。
最後は岡安福富全員が勢ぞろいして仲間たちと記念撮影だけれど。
ちょうど時代の変わり目にこのような晴れがましいことが起こる。
千代ちゃんの波瀾万丈の人生は実はここから本格的な広がりを見せる。
2代目天海天海のモデルとなった渋谷天外は、実は父親と同じで無類の女癖の悪さを発揮していた。
NHKはドラマの性質上、際どいシーンはストーリーを変えたり、またオブラートに包むなどして直接的な表現は避ける傾向にあるが今回の浪花千栄子さんの場合、どうやら避けて通るとエピソードが成立しなくなるともっぱらの意見。
きっと何らかの形で皆が納得できるような描かれ方をするのではと言われている。
それは楽しみに待つことにして、今週のなかなかシビアだったエピソードも無事円満な形で終えることができた。
来週からの物語展開にも期待が持てる。