くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

おちょやん1週間振り返り 須賀廼家兄弟物語

 

今週のエピソードは鶴亀家庭劇が発展するために、どうしても避けて通ることのできなかった物語が語られた。

家庭劇で最も人気があり間違いなく実力ナンバーワンの須賀廼家千之助。

彼ははるか昔、須賀廼家万太郎と兄弟劇で人気を博し、道頓堀街でその直知らぬ者がいないほどの大活躍をしていた

しかし、ひょんな事から千之助は万太郎から一座を追い出されてしまう。

そのことに端を発した、20年以上にも渡る兄弟のいがみあう歴史に決着がつくまでの物語。

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千代ちゃん 内助の功

目次

お名前.com

降ってわいた喜劇王チャップリンとのコラボ

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万太郎一座と家庭劇の観客動員数の多い方とコラボ

物語は昭和7年で千代ちゃんと一平君が結婚してから3年経ったとの設定。 

鶴亀家庭劇は安定した集客数を誇り、また劇団員の結束も強くて毎日のように新婚家庭の家には劇団のメンバーなど大勢の人が集まり酒盛りをするようなありさま。

その時のお客さんの世話は全て千代ちゃんの手になるもの。

夜中まで飲み明かして朝ごはんを食べさせて送り出すまでほとんど休む間もない千代ちゃん。

たまにはグチが出ることもあるが、その聞き役はいつも岡安のごりょんさん。

そんな生活の中、鶴亀の大山社長からチャップリンが来日することを受けて、日本の1番面白い喜劇集団とコラボをするとの発表が。

喜劇集団の選定は万太郎一座か家庭劇のどちらか。

この発表があったときに真っ先に反応したのが千之助。

彼は万太郎の名前が出ると冷静ではいられなくなるのだ。

過去に大活躍していた兄弟劇だったが、ある時仙之助は万太郎によって一座を追われることに。

そのことで千之助は昔から万太郎に敵意を抱くことになってしまった。

万太郎一座対家庭劇

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こっそり忍び込んで脚本を盗み見ようとする小山田正憲さん

舞台対決の話が持ち上がって以来、千之助の暴走が始まる。

万太郎にだけは絶対に勝ちたい。

そのためには一平君のしみったれた脚本では勝てるわけがないと。

千之助がこしらえてきた脚本。

メンバー全員で読んでみたところが、およそまともに理解できる人などいるはずもなく。

独りよがりで、何一つ面白みのないめちゃくちゃな内容。

そして、さらには女優も必要がないと言い放つ。

こうした発言の後、家庭劇の主だったメンバーは皆その場を立ち去ってしまう。

千之助の暴走はついに一平君さえも追い出してしまうことに。

そしてやりとりの中で小山田さんだけはチャップリンに会いたいがために偵察まがいの指示を受けてしまう。

万太郎一座に潜り込んで脚本を盗み見て参考にしようと。

当たり前だが簡単にばれてしまう。

たまたまやってきた千代ちゃんが必死にとりなして事なきを得たのだが、その時の万太郎の対応は驚くほど寛大ながら傲慢なもの。

家庭劇が勝てる事は絶対にあらへん

はっきりと言い切っていた。

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千之助はんはなんであないに万太郎はんを嫌うのや❓

その理由を問いかけた千代ちゃんに万太郎は千之助との過去のいきさつを仕方なく話して聞かせるのだ。

わしは使えない役者を切り捨てただけや

道頓堀1の喜劇役者須賀廼家万太郎の芝居にかける非情さ、冷酷さがチラリと回見えた瞬間。

千之助を追い出せば面白いやろ🤣

面白さこそが万太郎にとって全てと言い切る。

そうした事実を踏まえて、家庭劇が万太郎一座には絶対に勝てないと言い切った。

千之助のトラウマと顛末

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どうしても万太郎に勝ちたい😓力を貸したってくれ🙇🏻‍♂️

思い詰めた千之助が一平君の所へやってきて頭を下げる。

万太郎のことを考えると冷静でいられなくなる。

しかし、あいつにだけは絶対に勝ちたい。

千之助もまた芸にかける熱意は誰にも負けない。

そしてこうも言っていた。 

自分は昔から万太郎兄さんに認めて欲しかったんや。

今でもそうだが、役者万太郎のことが大好きやった。

昔から隠し通していた本心を改めて語ったことで、一平君とは仲直り。

2人で力を合わせて万太郎に大だけの舞台を作り上げようと脚本作りに励む。

力を合わせて、さらにぶつかり合いながらも出来上がった脚本。

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丘の一本杉 2人の渾身の作品

起死回生のこの脚本で舞台合戦に勝負をかける。

脚本の素晴らしさ面白さもさることながら、この1件があって千之助は役者としても一皮むけた感がある。

自分が追い出していた女優たちにもしっかりと頭を下げて出演依頼をしていた。

快く引き受けた女優たちも素晴らしい演技で舞台を盛り上げることに。 

いざ決着‼️そして粋な仲直り😌

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家庭劇のメンバー全員の芝居が文句なくかみあう

舞台が終わった後、万太郎一座も家庭劇もほぼ互角の戦い。

しかし勝負の行く末は観客動員数で決着。

結果は非常なものでわずか15票で万太郎一座の勝ちとなった。

さて結果は僅差で負けたものの、家庭劇のメンバーはさらなる高みを目指して皆が力を合わせて舞台を作り上げることを約束し合う。

結果に勝利を確信できなかった万太郎はチャップリンとのコラボを自ら辞退。

そしてその後に描かれたエピソードが今回の物語の全てとなった。

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2人で悪さ合戦 これが仲直りの決め手

お互い長生きして喜劇を発展させるために切磋琢磨していく。

以上以上にわたって反目しあっていた2人だが、ここで仲直りとなった。

さてこの後描かれた来週の予告編の中で、ついにあのダメおやじテルヲが再び登場してくる。

もう以前のようなお金を巻き上げるうんぬんの物語にはならないようだ。

心なしか服装もさらに貧相になっていたような。

ネタバレで全ての情報が明らかにされちゃっているけど、この物語の本当の面白さは多分これからだよ。