あいも変わらず相撲だけは欠かさず見ているのだが。
ここ最近、特にコロナ禍の中では、思うようなことができていないのがよくわかる。
既に今日は中日だが、本来大阪で行うべきところを全て両国国技館にて。
相撲協会は自分のお膝元で行う場所なので、それなりにやりやすさとか1年頑張った経験とかがあるので不都合はないのかも。
さて、見ている私にしてみるといつものように楽しめているようで楽しめない不完全燃焼が続いている気が。
なぜそうなるのかを今一度考えてみる。
目次
上位力士たちの目に余る不振
実は両横綱は数多の批判が渦巻く中、彼らも必死で務めを果たそうと努力をしているようだ。
横綱2人とも不在だと明らかに場所は盛り上がらなくなる。
もともといないのならやむを得ないが、個人的な意見として土俵入りだけはやってもらえないだろうか。
相撲はとらなくてもいい、土俵入りも見せ場の1つと個人的には思っているので。


この2人が満身創痍な事はよくわかる。
特に白鵬。
蹲踞(そんきょ)もできないほど両膝の具合は悪く、2日目の取り組みの後、懸賞金を受け取るための蹲踞すらまともにできなかった状態。


両膝に水が溜まっていてかなりひどい状況と聞いた。
本来ならば両横綱ともに引退すべきところ。
単純に地位にしがみついているのかとそのような意見も多い。
実際、どうなのかは本人たちに聞かなければわからないが、全く無責任なことではなかろうとは思う。
どうしてきちんとした引き際を周りが用意できないのか、そのことも相撲ファンは大いに不満に思っているのでは。
そして、横綱の下に控える3大関もキリッとしない。
3人の誰かが優勝するのかってことすら中日を迎える今日予想できない。
正代に至っては果たして勝ち越せるのかな?
それぐらい厳しい気がする。
そんな中でどうやればファンに納得できるものを披露できるのだろう。
力士達がこなすべきノルマをこなしきれていないのでは


コロナ禍が始まって以来、ずっと出稽古は禁止。
実は力士たちの調整に必要不可欠なのがこの出稽古。
私が気の毒だと思うのは大関の朝ノ山。
彼は出稽古で調整するタイプの力士。
部屋の中で自分より下位の練習相手とだけで場所を迎えるには大いに不安があるだろう。
格闘技である以上、相撲カンが高度に求められるのは間違いないはず。
そのためには、あくまでも自分と同格の力士か 上位の力士を相手にしなければ培うことができないと思う。
今の場所運営のやり方だと、どの力士にも平等に稽古の機会が与えられているとは言い難いのでは。
コロナ禍のせいでいつも通りのことができないのはよくわかるが、せめてもっと力士目線の対応を考えてあげないと、けが人と休場者ばかりが増えるのでは。
今場所を占う
今場所は誰が優勝するのか正直まるでわからない。
先場所優勝した大栄翔は今場所は運に見放されている気がする。
果たして勝ち越しできるかどうかのレベル。
両横綱がいないので本来ならば大関から優勝候補が出てしかるべきと思うが、残念ながらそうはいかない。
3人ともに危うさを感じるので。
貴景勝は17kgも体重を落として場所に望んでいるが、先場所よりはマシだがこれから先の相撲はどうだろう?
朝ノ山の出来具合も気になるところ。
彼は出稽古禁止のせいだと思うが場所の前半はカンが戻らなくて調子はいまひとつ。
今場所も今の段階では絶好調とは言い難い。
となると正代だが、彼はなぜか弱点が驚くほど目立っている。
腰高なこと、前へ出る圧力がいまひとつ不足していること。
彼は勝ち越せるかどうかも微妙な情勢。
大関取りのかかる照の富士。
私の見た感じではここ数場所とは少し違って相撲が雑になっている気がする。
最近の相撲は必ずと言っていいほど押し込まれている。
要するに懐に入られることが多いのだが、どうしても自分の体格を利用するあまり抱え込む相撲が目立ってしまうのだ。
もちろんそれは照の富士の持ち味だが、爆弾を抱える両膝には決して良くは無い。
さて、私がもう1人注目する力士と言えば高安が挙げられる。
かつての大関時代を彷仏とさせるような相撲が取れているのでは。
もともと腰が高くて怪我などもあったりしていまひとつの印象が多かったが、今場所は今のところは好調なのでは。
およそ優勝予想などできるはずもないが、私の印象としては
照の富士
高安
この2人の良さが際立って見える。
今の相撲の様子だと全体を見回してもおそらくとおかめ以降で景色はがらりと変わるはず。
横綱がいないとしてもしっかり盛り上がった場所を応援したい。