昨日の絶体絶命のピンチからどんなふうに逃れるのか。
今日描かれた物語は小暮さんと百合子さんがロシア亡命を企てるまでの経緯と、なんと思わぬ伏兵だったけど、寛治君の心の闇が明らかに。
千代ちゃんは家庭劇のお世話と大山社長から預かった寛治君のことで新たな宿題を抱えることに。
それにしても波瀾万丈の人生は一体どこまで続いていくと言うのか?
目次
絶体絶命で放った大芝居


特高警察の追求の手は絶対に許すことなく迫ってくる。
どうしても小暮さんと百合子さんを助けなければならないと思う千代ちゃんは襖の奥に2人を隠すときに先手を打ってさらに手前に寛治君に入ってもらった。
これが最後に挽回する秘策になったのだが。
当たり前のように襖はこじあけられる。
そして引きずり出される寛治君。
なんだこいつは⁉️
そこから一世一代の大芝居が始まる。
ずいぶん昔に陸軍のお偉いさんとの間にこしらえた隠し子だす
口が裂けてもお名前は申し上げられません
どうしてもと言うなら話さないでもないですが、
聞かれないほうがよろしいんとちゃいますか?
大変な迫力でセリフを言うのだが、思わず警察のメンバーたちも目配せしつつ、これ以上の追求はかえって自分たちの不利益になると判断。
無事に特高警察を追い返すことに成功。
翌朝小暮さんと百合子さんはソ連亡命に旅立っていった。
この時、感謝のこもった眼差しで千代ちゃんを抱き寄せる百合子さんのシーンが感動的。
歴史的な事実ではこんなシーンはなかったはずだけれど、2代目渋谷天外は杉本良吉に逃亡資金を手助けした可能性があると伝わっている。
彼らは皆、世の中に疑問と不安を抱いていて、そのための主義主張として共産主義を高く評価していた。
共産主義の本場は旧ソ連なのでそこへ行こうと画策する人も多かったようだ。
実情は守備よくソ連国内に入れる人はほぼいなかったのでは。
捕まった外国人はことごとくスパイ容疑をかけられて銃殺されたと聞く。
杉本もご多分に漏れず。
おちょやんでは描かれないが、歴史的にはそんなことらしい。
社長から預かった準備金がない‼️
一平君が大山社長から預かった次の家庭劇の舞台を準備するお金300円が行方不明とのこと。
一生懸命探しているがまるで見つからない。
結局どうしようもなくなって大山社長に一報を入れることに。
さて、家に残った千代ちゃんと寛治君。
千代ちゃんが一平くんの書斎などを一生懸命探していてもお金は見つかるはずもなく。
どうしたことかと困っているときに寛治君が何気なく300円と口を滑らす。
そういえば一平君は金額の事などまるで話していなかったので寛治君がなぜ具体的な数字を知っていたのかとふと気になる千代ちゃん。
しかし、やりとりの中で簡単に寛治君を許してしまう千代ちゃん。
そんな中ついに寛治君が白状する。
僕がやった!
お金の入った封筒をテーブルの上にポンと投げ出す。
そして心の中を吐き出すのだ。
あんたら2人はいい人だけど、お人好しすぎる
そういう人に限って自分のことしか考えてへん
良い子になるためにいい人のふりをしてるんやろ?
心の闇を白状することになった寛治君。
寛治君の心の闇
子供の頃子役で父親に舞台に上げさせられた。
しかし、父親は僕に役者の才能がないと決めつけたようだ。
それ以降は一切役者活動はさせられなくなったし、雑用係のみを言いつけられた。
父親が死んだ時は、心の中で万歳三唱したもんや
周りの人に愛想使う人は大抵影で自分勝手なことをやる人や。
そんな人たちの相手をしようとは思わへん
僕は1人で生きていくんや。
まだ少年の身の上ながら人を信じることをできなくなってしまった寛治君。
その心を考えると千代ちゃんはどうすれば自分の力で応援できるのか、思い悩むことに。
そして優しく、
ついておいで
そう言いながら大山社長の元へ。
千代ちゃんの決意
お金を取ったのは寛治だす。
あんたも謝りぃ。
しかしそんな声かけにも頑として首を縦に振らない寛治君。
大山社長がついに引導を渡すと。
警察に連絡をしようとしたところ、千代ちゃんが意を決して謝罪し始める。
寛治が謝らんのやらウチが謝ります。
短い時間でしたが自分が彼のお世話をしていて、責任があるとの発言。
これをお人好しと言って笑えるだろうか。
千代ちゃんの行動を受け入れることができずに、社長室を飛び出してしまう寛治君。
彼は、物心ついた時から他人の心の優しさを知らずに育ってきたようだ。
周りの人は自分のことしか考えてない。
いざとなれば自分から奪い取ることしか考えていない。
彼はそんな心の闇に閉ざされていたのだが。
千代ちゃんのとった行動はそういった範疇を超えたところにある。
そんな思いがけない行動を受け入れられずに心が乱れたままに。
今日の放送はここまで。
このエピソードは明日決着が。