くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

青天を衝け 栄一の決意

 

青天を衝けはいよいよ渋沢栄一の最初の結婚についてのエピソードが語られる。

彼はいとこ尾高千代と最初の結婚をするのだが、それは物語の中では来週のエピソードになるだろう。

私はネットで検索することがモットーで、そこでの情報をもとにある程度ストーリーを組み立ててみたい。

渋沢栄一の最初の結婚は栄一19歳、千代17歳とある。

この時代ではこれぐらいが普通だったのかも。

この物語では簡単に結婚に至るような道筋にはなっていなくて、同じいとこの渋沢喜作と恋敵を演じることに。

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橋本愛演じる千代 美人だね😍

目次

お名前.com

栄一、喜作、千代

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渋沢喜作 生涯にわたって栄一のパートナーとなる

血洗島では年頃を迎えた若者たちがたくさん。

大体は15歳くらいから20歳くらいまでで結婚など適齢期を迎えるようだ。

血洗島の農家の集落は渋沢家を始め、尾高家など皆親戚同士。

農家とは言え、商売も手がけておりかなり裕福だった。

さて、栄一のいとこ喜作は自分の結婚相手を自分で決めるべく、尾高家の千代にプロポーズ

子供の頃から気心が知れていて、美人との誉も高い彼女を自分の嫁として迎えたいと、周りみんなに宣言をする。

ただし尾高家には剣術の腕の立つ2人の兄がいて、その彼らと勝負をして勝たねばならない。

そのことをそばで聞いていた栄一は気が気ではない。

なぜなら千代本人は栄一に好意を抱いていて、栄一本人も実はまんざらでもない

ただし、栄一にはまだ心の準備ができていなかったせいもあって、2人が相思相愛で周りに宣言できるレベルにはならなかった。

栄一は藍の買い付けで尾高惇忠と旅をすることになるが、その時に漢詩を読んでいる。

今思って見ても、これだけの厳しい世情の中、驚くほどの風流さ。

と同時に文学的な大変な才能すら感じる。

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名言格言の類も驚くほど多い

渋沢栄一は書籍もかなり残しているので日本の資本主義の礎を築いた人としての評価以上の文学的な評価がなされると言っていい。

人生訓でお目にかかったことのある人も多いのでは。

徳川幕府での騒動

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上様は公方様になられる気があらっしゃりますか?

徳川幕府内では将軍様の跡継ぎ問題を始め、当時 黒船来訪に対応する明確な指針を決めかねていた。

一橋慶喜を次期将軍に押す声は日増しに強くなってはいるが、実は物語の中でこの辺の描かれ方は大変巧み。

世襲制の将軍で現職が在職している最中に、次期将軍の話をされるのはあまり気分のいいものではないだろう。

篤姫の夫、13代家定がまだ在籍中に跡継ぎの話が出るなどある意味かなり無礼な話でもある。

実際、家定の次には一橋慶喜をとの意見が強い中、14代将軍に即位したのは家茂

このときの、跡継ぎ問題にはその時の大老井伊直弼の意見が通されたと聞いた。

今日の青天を衝けでも最後のエピソードで描かれていたと思う。

尊皇攘夷と開国で幕府内でも意見が2分する中で、どちらともつかない中ぶらりんな状態が続いていた。

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水戸斉昭公に意見する一橋慶喜

一橋慶喜は将軍ではなかったが、既に政治的な様々な折衝役を自ら買って出ていたようだ。

周りの人がぜひ将軍にと推す声にも納得できると言うもの。

また、彼の正室美賀君は先週の放送では嫉妬に狂って大立ち回りを演じていたが、今日はしっかりと自分の夫に寄り添って、影で夫の気持ちを応援する素振りが描かれていたね。

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嫉妬に狂うシーンだが、これは激しい愛情表現だね

一橋慶喜が15代将軍に即位していられるのはわずか1年足らず。

将軍になる前に様々なエピソードがたっぷり描かれることになるはず。

栄一がしたためる漢詩

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栄一の文学的な才能は並々ならぬものが

渋沢栄一の才能は、当時の日本でもかなり優れていたと言えるはず。

彼は武士や貴族の出ではなく百姓の出で、優れた教育を受けるチャンスには本来なら恵まれないはず。

しかし本人の類まれなる向上心や、好奇心などによって優秀な文学青年だったと言える。

当時の知識人のたしなみとして漢詩を読むことが挙げられる。

これは多分に平安時代の貴族の習慣がそのまま武家社会にまで入り込んだ結果だろう。

貴族たちは様々な意思伝達の手段として漢詩をしたためる習慣があった。

文学的な才能がなければ到底及ばない世界。

漢詩は高校で古文を習った人ならばわかるだろうが、漢字だけが並んでいる文章。

読み進めるためには、大抵の場合5つぐらいに文字を切って、漢字そのものを前後させながら口語訳として読み進むしかない。

そのための約束事として返り点などを教科書等では用いているが、実際に作者が書いた文章に帰り点などは存在しない。

読む人が、持てる知識を総動員して文章として読み進むしかないのだ。

今、日本にいる歴史学者たちはたいていの人がこういった古文書を読み書きできるはず。

そうでなければ研究それ自体が成立しない。

当時の渋沢栄一は文学的センスでは古文書を苦もなく読めるレベルだったと推察。

プロポーズ

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長七郎からの手紙 栄一と喜作 誰が千代と結婚するんだ?

藍の買い付けから帰った後、意を決した栄一はついに千代にプロポーズする。

思いを丈を千代に告白する。

既に歴史的な事実として、後世に伝わった内容なので2人は無事結婚するのだが、実はこのお千代さん。

調べてみると青天を衝けの橋本愛ちゃん演じる千代とは少しイメージが違うかも。

後年の渋沢栄一の性格の根幹をなす部分はこの千代との生活で培われたらしいのだ。

聞くところによる英一を上回るほどの大変な頭の良さだったと聞いた。

そして、キセルタバコの愛好家で夫の活躍を見ながらキセルをふかして、ゆっくりと椅子でくつろいでいる姿などが記述の中に見てとれる。

これだけの女性だったが、残念ながら満40歳のときに当時流行したコレラにかかって亡くなってしまうのだ。

渋沢栄一は翌年再婚することになる。

せっかくだから渋沢栄一の女性関係についても少し調べてみた。

彼は典型的な英雄色を好むの性格

いったい何人のお妾さんがいただろうか。

彼が生涯にわたってこしらえたお子さんは推定50人と言われている。

つまり浮気をしまくっていた挙句に、67歳で最後の子供を作ったと聞いている。

大変な女たらしと言える。

それでも彼のことを激しく非難する声がほぼ聞こえてこないのは、彼自身の生真面目な性格にあったかもしれない。

特に2番目の奥さんなど、渋沢を称してキリスト教徒には絶対なれませんねと冗談めかしく言っていたようだ。

キリスト教徒では浮気などを含む姦淫は厳しく制限されているので。

お父さんは絶対にあきまへん

そう言って笑っていたそうな。

今では絶対に褒められたことではないが、この当時はそういったこともかい性の内だったのかも。

このドラマの中ではどうやら来週あたり最初の結婚が描かれる。