昭和16年末に始まった太平洋戦争の時代の物語。
真珠湾攻撃が大成功の報道で浮かれている中、しかし期待とは裏腹に戦況は徐々に悪くなる様子。
この数年の間で様々な転換点が訪れる。
まずあの老舗岡安が閉店することに。
さらにはその流れを受けて鶴亀家庭劇も解散するしかなくなった。
時代の流れとは言え、厳しい現実をどうしても受け入れることのできない千代ちゃん。
思いが強ければ願いは叶うのか?
国全体が最大のピンチを迎える中、1人の真心がどれだけ周りの人に通じるのかが改めて問われた1週間。
目次
岡安閉店
芝居の上演自体がほとんどされなくなった戦時中。
岡安も芝居茶屋としては営業にならなくなっていた。
続けることができなくなった今引き際が肝心と店を閉じる決心をしたおシズさん。
立つ鳥跡を濁さずではないが明るく朗らかに皆に引導を渡す。
芝居茶屋に湿っぽいのは似合わへん
このセリフとともに岡安はついに店じまい。
最後の片付けを手伝った千代ちゃんの涙が印象的だったよね。
しかし、来週に続くがこの閉店になった岡安にも戦争の傷跡がしっかりと残っていくことに。
本来ならば疎開しなければならないところだが、岡安のごりょんさんと旦さんは道頓堀に残るとのこと。
このことが後にただでは済まない事態を引き起こすことになる。
福助出征
本当は、ある程度歳の行っている福助君には召集令状は来ない可能性がと、みんな考えていた。
しかし、この時代は国民あげて戦争に突き進む。
召集令状は誰彼構わず容赦なく送られた事実があった。
いちど命令が下ったならばよほどのことがあっても撤回することができない。
命がけの出征物語が始まるのだ。
本人は残された家族のことを一平君と千代ちゃんに必死に頼み込む。
その彼のために用意されたのがその日限りのトランペット演奏会。
どうやら演奏は本人が吹き替えなしで行ったとのこと。
私が見る限りでは録音はスタジオでやったと思う。
映像のリアル感と音とが微妙に一致しないような気がしたもので。
間違っていたらごめんなさい。
福助君が無事日本に帰ってこれるかどうかも来週以降しっかり語られることになる。
鶴亀家庭劇解散
鶴亀家庭劇は大山社長に見限られる形で解散することとなった。
いろんな事情を考えると解散を受け入れざるを得ないのかなと納得し始めている一平君。
しかし、千代ちゃんは違った。
なんとしてもこの劇団を守りたい。
彼女にとっては守らなければならない最後の砦とも言うべき存在。
顔をくしゃくしゃにして何とか続けたいと訴えるが、残念ながら家庭劇は解散するしかなかったのだ。
たった1人稽古場で黙々と作業をする千代ちゃん。
そんな中寛治君をはじめ、家庭劇のメンバーが次々とまた集まってくる。
鶴亀家庭劇は千代ちゃんのまっすぐな想いで再び活動を続けることに。
ただし、そうは言っても厳しい条件をクリアしなければ、芝居をすることなぞ叶わなかったのだ。
再結集来週へ続く
今日の1週間のまとめの放送で1番注目していたのはほんの10秒ほど流される来週の予告編。
どんなふうに描かれるのか。
私はネタバレで情報を全て把握しているが、実は予告編の中に先行きのことがほぼ語られていたと思うので。
まず福富の福松さんとお菊さんはミツエちゃんのセリフから考えるとどうやら亡くなった可能性が高い。
と同時に、道頓堀の思い出のある地域は焼け野原になっていたようだ。
ここ最近のブログでアップしている大阪大空襲の洗礼が。
道頓堀は見る影もなく焼け野原になってしまった。
物語ではどうやら戦後の復興で芝居がどんなふうに復活するのかも語られるようだ。
大山社長も鶴亀家庭劇を見捨てた割にはまだしっかりと芝居をやることを考えているようだ。
と同時に須賀廼家万太郎もちらっと映っていたよね。
世の中が何を求めているのか何が必要なのかを自分たちがどうやって提供できるか。
おちょやんの一番の見所がさらに続きで語られる。