くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

青天を衝け 栄一と千代の結婚した時代

 

物語は栄一と千代が困難を乗り越えて結婚に至った時代について詳しく語られていた。

1858年、大政奉還の10年前にあたるが、この時栄一は最初の結婚をする。

この時、徳川幕府はお世継ぎ問題と黒船来航に基づく開国議論で苦難の時代を過ごしていた。

特に物語で描かれる一橋慶喜が誰もが認める次期将軍候補でありながら、様々な側近たちの思惑の中で次期将軍にはなりえなかった。

13大家茂の次を継いだ将軍は紀州藩出身の徳川慶福。

今日の物語の中では、一橋慶喜が自分は将軍にはなりえなかったと正室に告げているシーンも描かれていたね。

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簡単に結ばれたわけではなかったので喜びもひとしお

目次

お名前.com

栄一と喜作 一騎打ち

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栄一 オラと勝負しろ

物語の中では栄一のいとこ喜作は早い時期に千代へのプロポーズを済ませていたよね。

実は尾高家の千代は結婚の条件として兄長七郎と勝負をして勝たねばならない掟がまことしやかに決められていた。

とりあえずは、彼は江戸へ行ってしまったので、

今回は横から名乗りを上げた栄一に喜作が一騎打ちを挑む形で千代を取り合う形に

ずいぶんと時代劇がかった設定だが、実際に2人が竹刀を持ってやり合うところもしっかりと描かれていたね。

さて実力白昼の2人の勝負の結果だが、ほんの僅かながら喜作が有利との判定。

結婚の行方は危ぶまれたところだが、喜作は栄一や千代の胸の内をそれとなく察していて、潔く身を引いたのだ。

傍で見ていてもちょっとかっこよく感じたね。

その喜作に思いを寄せる女性もちゃんと描かれている。

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喜作の妻になる“よし”

この時代では彼らの年齢が適齢期なんだろうが、まだ20歳前。

今のご時世ならまだまだ子供。

そういえば私が20歳前後の頃も、女性などの結婚年齢は25歳の手前だったと記憶する。

男性も30歳前で結婚が多かったと記憶。

最近は男女ともに30歳以上で結婚する例が多そうだ。

江戸時代の末期ではこれぐらいが普通だったのかもしれない。

徳川家大老井伊直弼(あだ名は茶花ポン)

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本当は大老の器じゃなかったみたい

徳川家では、黒船来航の影響で様々な意見が錯綜していた。

水戸家の当主だった徳川斉昭は尊皇攘夷の急先鋒。

しかし幕府内では急進的な意見がある中で、穏健派が何とか事態を無難に収めようと努力していたようだ。

そんな中、採用された大老が井伊直弼

これは13代将軍徳川家茂の大抜擢によるもの。

彼は自分自身の処遇について大いに不満があった。

幕府の政治的な事から遠ざけられていた彼は、自分自身が政治のかやの外にされることに大いに不満を抱いていた。

実はこの大老の任命はある意味腹いせのようなもの。

自分をないがしろにした仕返し。

井伊直弼はもともと政治にはあまり興味などなく、和歌を読んだり能を鑑賞したり、何よりも茶の湯には一家言あるほどの風流人だった。

その彼が将軍に取り入った形が物語の中では採用されていたね。

このあだ名が本当かどうかはわからないが

茶花ポン

政治的にはいかにも無能な匂いがするが、客観的には気の毒な気がしてしまう。

彼に比べると一橋慶喜など驚くほどの力量を備えていたように描かれている。

この井伊直弼は歴史的には安政の大獄の張本人とされて桜田門外の変で変死を遂げる

来週はそういった物語が描かれるのでは。

一橋慶喜の処遇

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美賀君はどうやらおめでた

世の中の流れとしては一橋慶喜こそが次期将軍にふさわしいと誰もが口を揃えて言っていた。

彼自身もまんざらでは無いような描かれ方だが、そこは彼自身の口からは語られる事はなかったが。

正室の美賀君は夫のそのような真意を確かめる形で直接質問をしていたね。

彼女は夫を心から信用して支えとなっていた。

そして2人の寝室の様子が描かれていたがどうやらおめでたでもうすぐ生まれるような。

一橋慶喜が彼女の膝枕でくつろいでいる様子が2人の心の結びつきをよく表していたと思う。

栄一と千代の結婚

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神妙な面持ちで、19歳と17歳

驚くほどの若さでそして、たくさんの障害を乗り越えて一緒になることができた2人。

結婚式は盛大に楽しく行われていた。

驚くほど若かったとは思うが、実は調べてみると千代は栄一の影に隠れているような描かれ方をしているが実際はかなりできる女性で、栄一は彼女の内助の功があったから活躍できたと記されていたね。

渋沢栄一は実は2度結婚しているが、今日描かれたのが最初の結婚にあたる。

千代は40歳を超えたあたりでコレラに罹患してなくなってしまう。

この時代を大流行だったと聞いている。

彼女が亡くなった翌年に渋沢栄一は再婚をすることに。

調べた限りでは栄一は典型的な英雄色を好むパターン

女性関係では改めて言うのもなんだが大変なツワモノ。

それから、今日の物語の最後の方でちょっとやつれた感じの長七郎が描かれていた。

安政の大獄が歴史的な事件として誰もが知るところだが、その反動として桜田門外の変がある。

なんとなくそのことに端を発したような印象を受けたね。

明治維新のちょうど10年前の設定になるが、この頃まさに歴史の転換点。

今物語の中で登場している人物が最も輝いていた時代かもしれない。