昨日のエピソードの中で万太郎が喉頭がんに犯されて声が出ないことが明らかに。
さらには、物語の中では詳しくは語られてはいなかったが、どうやらがんはかなり進行していてほぼ末期のような状態。
しかし万太郎は喜劇役者としての思い入れがあって、このまま人生を終えるわけにはいかなかったのだ。
大山社長に頼み込んで声が出なくても何とか舞台をやり遂げたいと、最後の公演に臨む。
団員たちも必死で支えようとするが、残念ながらいまひとつ物語として成立しない。
そこで助け船を出したのが千之助。
須賀廼家兄弟が何十年もの時を隔てて復活した瞬間でもある。
目次
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復活 須賀廼家兄弟
万太郎一座は戦争から メンバーがほとんど戻ってこない状態で、公演もままならない。
今日の物語の最初はなんと棺桶に収まった万太郎の姿。
しかしこれは最後の講演となる芝居の稽古だとすぐに判明。
紛らわしいことだが、演目はどうやら万太郎が死に行く際のエピソードが喜劇として芝居になるらしい。
大山社長の見守る中、稽古はなかなか形になっていかない。
そこで登場したのが千之助。
昨日の1件があって以来、自分に何ができるのかを考えていたようだ。
そして万太郎一座の団員たちがいまひとつ万太郎の支えになっていないことを理由に自ら最後の公演に加わろうと申し出をする。
こうして須賀廼家兄弟は久しぶりに兄弟劇として復活する。
物語は千之助が演じる閻魔大王の前に万太郎がやってきて裁きを受ける設定。
実はこの舞台、千之助の一人舞台のようなもの。
万太郎は一切声を発しない。
千之助のひらめきがあればこその舞台となるのだ。
この時万太郎はすでに病気は末期の状態で、おそらくこうして立っているだけでギリギリのはず。
とにかく最後の最後まで納得のいく舞台を務めあげたいとの思い。
万太郎の気持ちを手に取るように全て把握している千之助。
2人の絶妙な掛け合いの下、おそらくは大半がアドリブで作られたに違いない舞台は万太郎の最後を飾るにふさわしい出来上がりとなった。
一平君の思い
大山社長の申し入れを一旦は保留にした一平君。
その気持ちを正直に告白していた。
彼はこれからの世の中にどんな芝居が求められるのか、何を作って披露すればいいのかまるで自信がないと言ってたね。
しかし彼はどうしても受け止めねばならない事柄が。
それは帰ってくるかもどうかわからない寛治君のために、きちんと芝居ができる場所を設けておく必要を感じていた。
そのためには自分に自信がなくとも何かを始めなければならない使命感に追われていた。
その結果、大山社長の申し入れを受け止める決心をしたのだ。
鶴亀新喜劇 が初めて機能しようとする瞬間。
万太郎死す
最後の舞台を勤め上げて袖に戻ってきた万太郎たち。
椅子にどっかりと腰を下ろした万太郎はそこで人生を終えるのだ。
こうして最後の務めを果たして万太郎は旅立っていった。
すでに喜劇界を牽引できるだけの力の持ち主は鶴亀新喜劇だけと言っていい。
明日以降はこうして新たな出発が描かれることになる。
劇団を役者以外でもしっかりと支えようとする千代ちゃん。
彼女の望みは驚くほどシンプル。
道頓堀でみんなを励ますことができる芝居を続けたい。
みんなの喜ぶ顔が見たい。
彼女の願いがしっかりと集約される。
そして未だ戦後の消息がはっきりしない寛治君。
彼は何といっても藤山寛美がモデルなので、生きて帰ってくることには違いない。
ただし、物語の中ではどんな風な描かれ方をして、どんな活躍をするのか。
モデルとなった人たちの波瀾万丈の人生はこの後も物語以上にドラマチックなものが待ち構えていたのだ。
おちょやんでは一体どんなエピソードが物語の中に再現されるのだろうか。
そのことを思うと興味が尽きない。