この間からフィギアスケートの国別対抗戦をテレビで放送しているのを知ってはいたが。
ほぼ最終日の今日やっと自宅でゆっくり落ち着いて鑑賞できたので、私なりに感じたことを記録しておきたい。
コロナ禍の中、選手たちは思うような練習をすることができず、また今回は観客席にお客さんも入っているようだが、競技そのものができない可能性もこの1年2年でずいぶん多かったような。
フィギュアスケートの世界ではこれが今期の最後の試合になると聞いた。
どんな結果が出ようとも、見ている私にしてみれば納得できると思っているので。
目次
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どうやら選手の頂点にいるのは日本選手ではなさそう
この競技は男子も女子もストイックに自分自身を追い込むことでよく知られる。
特に技術的なことになるがジャンプの出来が競技の良し悪しそのものを決めている部分もある。
常に限界ギリギリのコントロールを要求されるが故に、自分自身のベストの状態を保つことこそが選手に与えられた至上命令なのかも。
競技競技の第一人者と呼ばれる人たちは時代とともに移り変わってきた。
その中でも
男子の羽生結弦
女子の木平梨花
この2人の圧倒的な存在感は知らない人はいないほど。
しかしここ数ヶ月ないしは半年くらいでその状況も様変わりしてきたと言える。
どうしてもこの世界は、20歳前後の若者に有利なアドバンテージが。
最近の傾向で言えば男子はアメリカのネイサンチェン。
女子はロシアの4回転ジャンプを跳ぶ子たちが挙げられる。
その中でも今回登場してきたのが、
新世界チャンピオンになったシェルバコワ。
どうやらこの辺の人たちが今世界の頂点に君臨するようだ。
特にここ何年もの間ロシアの選手たちの選手層の厚さに驚かされる。
エテリトゥトベリーゼコーチが率いるグループは今世界で最も力のあるフィギアスケート選手団と言えるだろう。
今回ロシアの代表となった2人の女子選手もこちらのチーム所属。
さらには彼女たちはたまたま今回選ばれただけで、彼女らに匹敵する選手がまだ数名在籍していることが驚き。
今日の演技を見るにつけ、そういった各国の勢いのようなものを改めて感じた気がする。
かつてのエースたち 常にベストな状態を維持するためには
羽生結弦もすでに26歳。
オリンピックの2連覇を果たして体力的には明らかにピークを過ぎた感があるが、本人のストイックさにはいささかの衰えも感じない。
追いすがってくる若手の台頭はかなりの脅威になっているはずだが、本人はひるむことなく自分自身を鍛えあげることに集中している。
ただし、競技となればやはりベストなものを提供できなければ勝ちにくい。
その意味では21歳のアメリカのネイサンチェンはまさに旬の選手。
勢いが感じられる。
女子の第一人者だった木平梨花は思うようなトレーニングができずに、今期は自分自身の体幹トレーニングとかマインドトレーニングに終始したようだ。
日本選手権での優勝は素晴らしかったが、その後のトレーニングで足と腰に故障を抱える事態に陥った。
体の中にトラブルを抱えていてはこの競技の場合、決してベストを尽くせることにはならない。
今日の演技を見ていても感じたのは、自分自身の1番の持ち味のトリプルアクセルを封印、さらには4回転ジャンプも封印しての演技になった。
こうした判断はあらかじめ協議の前になされているようだが、実際は競技の最中に選手たちが自らの意思で判断している部分も多いらしい。
必死で演技しつつも、常に頭の中では次にやるべきこと、また全体のバランスを意識しながら目まぐるしく考えていると聞いた。
こういったこともこの競技の大きな特徴だろう。
台頭するロシア勢
ロシア選手たちの層の厚さは目を見張るものがある。
今回たまたま選ばれたのはこの2人になるが、彼女たち以外にも私の知る限りでは数名の有力な選手が存在する。
4回転ジャンパーのトルソワ選手
トリプルアクセルのコストルヤナ選手
この2人は実力的には今回代表の2人に匹敵するはず。
この次の競技には彼女らが来ても何ら不思議ではない。
かつての日本でも同じように選手層の厚さが評判になったことがあるが、実力ある選手を輩出する点では今ロシアがナンバーワンに君臨。
今後も大いに楽しみと言える。
すごいと思うのは我々が知らないローティーンの女子選手がまだ数名控えていること。
あと3年も経てばそういった子たちが前面に出てくるに違いないのだ。
日本選手たちの頑張り
木平梨花が自分自身の不調を抱えつつも全力で演技していた。
それに対してもう1人の坂本花織は今回自分のパーソナルベストを更新するほどの抜群の完成度を誇った。
彼女のフリープログラムマトリックスは見ていてもすごみを感じるほどの出来映え。
ここまで集中力を高められることは彼女にとっても嬉しい誤算だったに違いない。
女子の選手の個人的な点数を見ると、ロシアのシェルバコワと坂本花織が自己ベストを更新していた。
2人の総合点数を見るとオリンピックの金メダルレベルと言える。
大変な時代がやってきたものと思う。
来年はオリンピックイヤーになるが、この競技がどんな発展を遂げるのか大いに興味が湧いてくる。
今回同様、無事にオリンピックそのものがコロナ禍に負けずに開催されることを望んで止まない。