先週描かれたドロドロの愛人関係。
かつてないほどの試練に見舞われた千代ちゃんが道頓堀から行方不明に。
果たしてこの先どんな風に物語が続いていくと言うのだろう?
時代設定は昭和26年。
ちなみに私の生まれる2年前にあたる。
まだ戦後の復興とは言い難い時代だったが、世の中はそれなりに安定してきていた。
道頓堀はかつての賑わいを戻しつつあるが、その内容は少しずつ様変わりしているような。
天海千代だった彼女が竹井姓に戻って、物語は京都から再び始まる。
目次
鶴亀新喜劇のその後
劇団のやっている出し物ではなく、そこにまつわる様々なゴシップネタが客寄せでは舞台の面白さが伝わる事はなさそう。
すでに、40代半ばになっていると思われる一平君は新しい脚本もどうやら書けているようだし、 劇団のメンバーもそれなりにまとまっているように見えた。
ただこの頃の時代を考えると、映画が娯楽の中心的な役割を果たしつつあったのは事実だろう。
戦後すぐに映画を撮る人たちは動き始めている。
昭和28年生まれの私が生まれる以前にも優れた映画はたくさんあったと記憶。
私の記憶を探ってみても、舞台で何かを上演する事は割とメジャーな存在とは思えていない。
北海道の田舎の事なので参考にはならないとは思うが、私が子供の頃の舞台はお祭りの時の旅芸人の一座の出し物ぐらいしか記憶には残っていない。
観客が100人程度もいただろうか。
私の田舎では野外に特設ステージを作ってそこでやっていたと思う。
意外にお客さんにはアピールできていたような気がする。
結構喝采とかあったから。
しかし、それ以外に常設の舞台小屋などあるはずもなく、ごくたまに映画がやってくる程度で、私が子供の頃の娯楽と言えば年に1度か2度行く留萌市にあった映画館くらい。
一平君 幸せかい?
不倫劇の末、千代ちゃんと別れて灯子ちゃんを選んだ一平君。
生まれたばかりの赤ちゃんに寄り添って、あやしている姿がとても印象的。
灯子ちゃんが泣いている赤ちゃんが執筆の邪魔になるのではと気遣う姿もほほえましく感じた。
しかし、時代の波と、自ら招いた不祥事の後始末によって劇団を支えていくのが精一杯の状態だったのではなかろうか。
鶴亀の熊田さんも相変わらずで、会社の主力となっているのが映画だったのか、それともまだ舞台なのかその辺ははっきりとはわからない。
この頃の 一平君は子供が居る家庭の幸せを噛み締めていたに違いない。
それは、彼自身の生い立ちとも被ってくるものが。
子供時代、親の愛情をいまひとつ理解できずに育った一平君はそんな思いを自分の子供にはさせたくないと心に誓っているようにも見える。
大阪NHKのラジオドラマ
大阪の演劇会では東京と同様ラジオドラマが大流行りになってきている。
このときの人気役者が花車当郎。
おちょやんでは、彼が戦争中の防空壕の中で即興の漫才を演じてくれた竹井千代を自分の相手役に指名して物語が始まっていたね。
この当郎のこだわりが周りの反対を押し込めて竹井千代の捜索につながるようだ。
最初は女優にもっと有名な別な俳優を考えていたのだが、わざわざそれを押し止めて竹井千代の捜索が始まる。
脚本家の長澤さん、当郎が強く押していることを受けて自分でも竹井千代を調べてみるために実際に道頓堀に足を運んでみたのだ。
ちなみにこちらの長澤さんはちゃんとしたモデルがいる。
この当時は脚本家がドラマ全体を仕切る場合が多かったと思う。
エールで描かれていた菊田一夫もしかり。
この頃のNHKのドラマは東京も大阪もラジオが中心。
昭和26年の話なので、その2年後にテレビの本放送が始まると思った。
私の年齢はテレビの放送が始まったのと同じ。
エールでそういえばそんなことがあったなと思い出してみたので、大阪ではこんな感じだったのだと。
こういった著名なラジオドラマは すぐに映画化される傾向にあったようだ。
それは東京でも大阪でも同じ。
浪花千栄子さんはこの頃から映画女優並びにテレビの女優として人気を博するように。
多分私たちが知っているのもこの辺からだろう。
しかし、この物語で語られる通りに想像を絶する苦労をされてきた事は想像に難くない。
発見 竹井千代
このシーンを見て驚いた人が多かったのでは。
杉咲花は主役なので誰もが見てわかる。
この女の子毎田暖乃ちゃん。
初代の竹井千代を演じて絶賛された。
2人の関係は明日以降語られることになる。
既に物語の概略のストーリーの中では明らかにされているので、ネタバレを避ける意味で今はそのままにしておく。
今日の1番の驚きは栗子さんでは。
彼女はあのダメおやじテルヲの後妻さんだったよね。
確か女の子が生まれて家を飛び出したと語られていた。
実はここでもう一度登場することに。
彼女が再び登場してくるなんて。
この辺のストーリーは史実にはないはず。
ただし、なんとなく浪花千栄子さんの人生のエピソードをそれとなく採用しているフシはある。
それはあの毎田暖乃ちゃんの存在。
明日以降が楽しみで仕方がないね。
これ以上このブログを続けると私はしゃべってしまいそうになるので今日はここまで。