おかえりモネは物語の構成の仕方が舞台を複数用意して同時進行で語ること。
中心となるのは林間学校で子供たちを相手に付き添いをするモネちゃん。
しかし、もう一方では父耕治が昔なじみの友達と落ち合う場面や、気仙沼でのカキ養殖の仕事なども描かれていた。
養殖場では妹の未知ちゃんがテスト期間中とのことで早朝の家の仕事を手伝っている。
そんな中ギリギリで家に戻ってきた父。
娘と大声で会話するシーンはほのぼのとした家族の触れ合いを描いている。
さて、今日の物語の重要な部分は林間学校の途中で天気が急変してしまうこと。
さらには付き添っていた中の男の子1人が団体行動から外れて、モネちゃんが付き添ってはいたけれど、あわや遭難と言う事態に。
雷と夕立のような雨の中、2人はこのトラブルを無事回避できるのか?
目次
林間学校で学ぶこと


実際に山の中に入って作業の様子を見れば、匂いとか音とかすべてのことが新鮮に映るだろう。
特に感じて欲しいのは匂い。
森には森特有の匂いがある。
この感覚は人間にとって癒しの最も効果的なアイテムとされる。
さて、子供たちが見学したのは間伐材を伐採する様子。
見た感じ、まだ十分な太さに下がってはいないがこれで樹齢50年ほど 。
森と人間の時間の観念はかなり格差がある。
普通、銘木と呼ばれる木材の植林作業は最低でも50年を1つの単位として行っている。
つまり、実際に今メンテナンスしている木材は自分たちの子孫の世代のためのもの。
そして今生産する木材はご先祖たちが精魂込めて育てたものを伐採して成り立っている。
森林の経済的なスタンスは、自分たち1代で終わらないところ。
日本国内はもちろん諸外国でも主な森林は今では計画的な伐採しか認めていないところが多いだろう。
輸入木材の価値のあるものは今はもう輸入禁止になっているものがほとんどだと聞いている。
例えばチーク材、ブビンガー、アフリカンパドックなど輸入できる事は無いはず。
日本国内でも値打ちのある木材は、3大美林に生息するものか北海道などの知床方面で生産される広葉樹などが1部あるくらいで、この近隣の山々には木材として売り出せるようなものはほとんどなくなった。
森林資源は、有限なものであると同時に、厳しく管理しなければやがては枯渇してしまう。
父耕治のかつての夢
父耕治は登米から帰る途中、偶然かつてのバンド仲間田中さんに車に乗せてもらえることに。
しばらくぶりな様子で、ずいぶん時間が経っている風なニュアンスだったね。
田中さんは主に写真を趣味にしているようで、昔の写真なども経営する喫茶店の店内にたくさん飾っていた。
このお父さんの影響を受けてモネちゃんはアルトサックスを吹くことになったようだ。
おそらくこれからそういったエピソードもどんどん紹介されるはず。
モネちゃんが音楽好きとの設定はどうやら最初から織り込み済みのようだ。
永浦養殖場
モネちゃんの妹未知ちゃんは、水産加工の研究が目標なので家業の手伝いも積極的に行っている。
ちょうど今は試験の最中で学校へ早く行く必要は無いとの事。
そんな中、家の手伝いに精を出していたね。
海に出ての仕事以外にも植林業も全て子供の頃から学んでいた。
こうして見てみると子供の頃から仲が良かったことがよくわかる。
自分の目標に向かってきちんと前へ進もうとする未知ちゃん。
物語の中では学校の成績もかなり優秀みたい。
試験は簡単すぎるので改めて勉強することもないと豪語していたね。
元学校の先生だったお母さん曰く
未知のような生徒が1番扱いにくい
勉強ができすぎるので
それはちょっとした自慢話のようにも聞こえたね。
あわや遭難か?


林間学校での様子。
山の天気は変わりやすいと言うが、突然の雷とともに大雨が。
気象予報士の朝岡さんならば、天気の異変を直ちに予想できただろうけど、普通に暮らしているぐらいではなかなか気がつかない。
案の定林間学校の途中で緊急に戻らなければいけない事態に。
そんな時何となく落ち着きのない子圭輔君が竹とんぼを飛ばして行方不明に。
山の中で道を外れる事はすなわち遭難を意味する。
真顔で圭輔君に注意をするモネちゃん。
さて、林間学校の生徒たちと別れてしまったモネちゃんと圭輔君。
山の中で大嵐の天気に遭遇。
どうやら携帯電話つながるようなのですぐに合流しますと連絡をしてみたものの、そんなに簡単なものではなさそう。
今日のところはそこまでで物語は終了する。
ちょっとした緊急事態として描かれているが、まさかこのまま悲惨な結果になることにはならないはずで、おそらく通じている電話で様々な助けを仰ぎながら無事生還するのではと勝手に思っている。
どうやらここへきて、緊張感の中、物語は明日のストーリーへ続く。