物語は2016年1月が現在との設定だが、6年前に振り返って東北大震災の直前のときの様子が語られる。
モネの幼なじみ亮ちんの家族及川家は家族ぐるみで永浦家に行き来する間柄。
凄腕漁師の父新次。
その連れ合い美波さん。
及川家では、新造船の計画が進んでいて、船が完成するに至るまでの夢と希望に満ちた時間が語られていた。
しかし、抱える借金も莫大。
船の本体価格だけで1億2千万円とのこと。
おそらくそれ以外の付属品等の金額を含めれば2億円位にはなりそう。
その借金は、奥さんの美波さんが財布の紐をしっかり握って返済するとの計画だった。
目次
新次のアルコール依存症治療
今週の初めから語られていた亜哉子さんの浮気疑惑には決着が。
及川新次はアルコール依存症治療のため通院していたのだ。
実はその時に付き添っていたのが亜哉子さん。
かつて仲良くしてもらった彼の奥さん美波さんを思いながらかいがいしく世話をしている。
物語の中では詳しくは描かれなかったけれど、あの大震災で奥さんは亡くなったと思われる。
今日のエピソードは2016年の永浦家の様子から、6年前に遡った物語が交互に描かれているので、実際のリアルタイムの時間が今どの辺なのかを想像しながら見る必要が。
放送の冒頭で描かれたのは通院直前の様子なので、2016年の現在。
長い時間、断酒することができた新次は亜哉子さんに感謝の気持ちを述べつつ次回からの病院は自分1人で行くと言い張るが、それをやんわりと拒否する亜哉子さん。
また次一緒に行きますと。
永浦家と及川家
ちょうど2010年の12月。
新しい船を計画していた及川家ではその予算書に耕治が銀行マンの立場から何かとアドバイス。
とにかく莫大な借金を抱えるしかないのだ。
しかし、新次は能天気なもの。
1千万ぐらい、ちょっと沖に出てくればすぐに稼げると鼻息も荒い。
どうやら新しい船の装備も最新鋭のものにしたい新次に対して、できれば予算の膨張を防ぎたい奥さんの美波さんと耕治。
船の設計図を見せて鼻たかだかな新次。
北海道の造船所に作らせているとの事。
最新鋭の機器を搭載して、しかも親子で乗るとなれば、夢も膨らむと言うもの。
このような話し合いの後は決まってそのまま宴会になることがほとんど。
物語では当時のカラオケセットをわざわざ用意して、ちょうど今からだと10年前になる設定を描いていた。
こういったカラオケセットが家にある家庭も多かったのでは。
親世代と子世代
物語の宴会の時の様子で、
描かれていたのは永浦家ではまだおばあちゃんも健在で、みんな元気いっぱいだった頃が楽しそうに。
彼らの話の中で語られていたのは漁師の妻は遠洋漁業の場合、半年以上も家でじっと夫の帰りを待つしかないとの事。
それは普通に考えても結構辛く切ない話になる。
帰ってきたときの喜びはひとしおだと言うこともよくわかる。
永浦家のおじいちゃんも昔はマグロ漁船に乗っていたので、家を長期に開けることが多かった。
マグロ漁船を降りてから今の牡蠣養殖業に専念したと語られているね。
さて、この親世代の宴会の傍で子供たちは自分たちの話に盛り上がっている。
ちょうど彼らも15歳くらい。
モネ、ミーちゃん、亮ちんは子供の頃から家族ぐるみの話の中で育ってきたんだね。
物語の中では新造船のお披露目の時の様子も描かれていた。
この後声がかかって新次は立ち位置を真ん中に。
その3人で撮った写真が最後の家族写真になるとは。
2011・3・11
このシーンが描かれているのは2016年1月のリアルタイムの設定。
亮ちんは家族の写った写真を眺めては涙をこぼす。
さらに地震直後の映像では新次は美波さんからの音声メッセージを繰り返し聴きながら布団の中で泣き崩れている様子も。
それは3月10一日の午後3時ごろの様子。
新次はどうやら船を沖に出そうとしていたようだ。
地震の時は確か漁船が何艘も沖へ向かって逃げ延びようと試みていた。
当然、失敗した漁船もたくさんあったのだ。
次々と襲ってくる津波をかいくぐりながら、船をあやつらなければならない。
確か、聞いたところでは津波の山を斜めに突っ切るのがいいらしいのだが、簡単に思い通りにはいかないらしい。
美波さんは位牌を持って家を出たと語っていたがおそらく逃げきれなかったのでは。
津波に飲み込まれて大勢の人が亡くなった。
とても今日のエピソードでは語り尽くせるものではない。
最後に2016年に戻って新次が行方不明になったとの連絡が入る。
海に落ちたかもしれないとの予想もされる中、物語は明日へ続く。
今週のエピソードは始まったばかり。
物語の中で最も重要な部分の理由付けが今語られつつある。