くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

おかえりモネ 願いは未来へ

 

おかえりモネの中でも最も大切なエピソードが描かれた1週間。

既に物語の展開具合から事情はほとんど全てわかってはいたけれど、今日の放送で本人の口から未来へ向かっての思いがきちんと語られていた。

物語のコンセプトもあの大震災から未来へ向かう力としてきちんと設定されている。

里帰りしたモネは家族に自分の気持ちをきちんと述べてしっかりと納得してもらえた。

感心したのはモネを演じる清原伽耶。

女優が涙を流すなんて普通に誰でもやるだろうと思っていたけれど、今日の気合の入り方はまた格別だったのでは。

以前からセリフの少ない主人公だと思っていたけど、今日はほとんど1人でしゃべりっぱなしだったよね。

いつもとは別のプロットで作られた今日のおかえりモネ。

タイトルコールなしでドラマ部分だけで構成されていたね。

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旅立ちの時、仲間からの祝福

目次

お名前.com

酔っ払いモネ

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酔っ払って寝ていたら子供の頃の記憶が…

普段から酒を飲む習慣がなければ、たまに飲む酒だと酔っ払うのは自明の理。

すっかり出来上がってころんころんになった モネは座敷に毛布をかけられて眠ってしまう。

うとうとする中で、ぼんやり見えてきたのは子供の頃の思い出。

そこにはおばあちゃんもまだ元気でいて、両親と幼い自分と妹。

そうしているうちになんとなく目が覚めてくる。

気持ちを伝える大切さ

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自分の言葉でしっかり話す(サヤカさんのアドバイス)

 今日の放送はタイトルコールなしで物語が始まった。

大切なシーンは目が覚めてからモネが問わず語りで地震の頃の自分の気持ちの移り変わりをきちんと述べること。

それは東京行きをサヤカさんに伝えたときにしっかりとアドバイスしてもらっていた。

ちゃんと両親に伝えてきなさいよと。

モネ自身もそうしなければと思っていたが、改まって話そうとすると意外と話しにくかったりもする。

物語の中では、地震の時に何もできなかった自分をどうしても許すことができなくて、このまま亀島にいたのではその苦しみから逃れられないと考えた。

島を出てから登米で新しい出会いがあったこと。

その中で気象予報士の仕事が、どうやら未来を予測することができるのだと。

もし未来を予測できれば、誰かが不幸な目に会うことを防ぐことができるかもしれない。

全力で頑張れば、自分でも誰かの役にたつことができる。

地震の時のように自分の大切な人たちが不幸な目に会うのはもう見たくない。

本人の口からきちんと告げられる。

この数分間かけた清原伽耶の演技。

涙ながらのシーンだったけれど、驚いたのは間の取り方と、自然に出てくる方言。

演技がうまい評判は昔からだが、これが彼女の実力なんだと思い知る。

さすがだなと感心することしきり。

地震と津波を乗り越える力

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目が覚めた🥱

モネの話を聞いている家族たち。

それぞれ心の中である程度理解はしていたけれど、直接モネの口からきちんと語られることで誰もが納得できる内容になっていたね。

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両親に納得してもらえる事は大変な神保なんだよね

素朴な疑問だけど、こうやって自分の両親にきちんと向き合える人が世の中にどれほどいるんだろう?

大抵の人は生活の中に埋もれて、きちんと思いを伝えることなく終わってしまっているのでは。

大体、家族となれば改まった話は意外とみんな苦手なはず

普段から会話をする癖をつけておかないと、なかなか本心を語り合うことなんてとても難しいんだよね。

このドラマはその点で今の家族のあり方をきちんと理想的な形で描いているような気がする。

やっぱり、言葉に出してきちんと告げる事はとても大切なんだと改めて実感。

亀島と登米がモネの原点

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モネにとっての恩人たち

 海の暮らし、山の暮らし、それは図らずも共通項があった。

海は山の恵と密接につながっている。

山も、水を介して海とつながる。

それぞれは切っても切れない関係にある。

その2つの仕組みを明らかにしてきちんとつなぎ合わせて、さらにこの先に起こるべきことをを予想することが気象予報士の仕事。

故郷で暮らした20年はモネの原点でもあったんだね。

未来を予測する力は誰かの役に立つ

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どうかあの娘(モネ)に良い未来を😭🙏

里帰りを終えて一旦は登米に帰るモネ。

あとは東京へ行く準備をするばかり。

お世話になった人たちへの挨拶も欠かさない。

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菅波先生がいなければ今回の合格はあり得なかったよね

この2人は私に言わせれば友達以上恋人未満だね。

この曖昧な関係こそが物語にはふさわしい。

今日のご時世では、ゴリゴリの恋愛ものなんて流行らないと思う。

今は男女がウチに秘めた恋心なんて、表には出にくいだろう。

世の中は複雑になっているし、SNSの発展で人間関係もバーチャル気味だよね。

何か、中間に特殊なアイテムを介して気持ちを伝え合うみたいな。

私のような古い世代の人間だと、気持ちの上でもまた直接触れ合うことも、リアルなもの以外は受け入れにくかったりもする。。

今日の最後に描かれたサヤカさんとの別れのシーン。

ここに、今日までの物語の全てが語られているような気がする。

300年のひばの伐採後からわずかに芽を出した新しい木。

それを見て思わず涙するサヤカさん。

老若男女、自分たちの思いは過去から紡いできて未来へ橋渡しをする。

その役割を担って今自分が存在しているのだと、思い知らされたシーン。

モネが予想した通り10分後の空にはきれいな彩雲が。

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モネの予想通りの場所に彩雲が

たとえ10分後といえども未来が予測できる事は大変な福音かもしれない。

今週のエピソードはここまで。