2016年8月末にかけて迷走台風と呼ばれた台風8号は東京の南方海上を北上した後、東北地方を直撃する最悪のコースをたどる。
気象予報士として仕事に当たっていたモネは、故郷に迫る危険を未然に防ごうと様々な手を回すことに。
直接実家に連絡すると同時に、あさキラっの放送原稿にも詳しい情報を取り入れてもらうことに。
気象予報士の仕事として、いかに未来を的確に予測することができるか。
その部分に本気で向き合うモネ。
被害は最小限度で済むことになったが、実は同僚の莉子ちゃんはモネのそんな様子に爆弾発言をする。
モネは過去の経験から風水災害には過敏に反応するクセが。
そのことを不思議に感じていた莉子ちゃん。
アルコールも入ってくつろいだ席でついに歯に衣着せぬ発言が飛び出してしまう。
目次
接近台風8号 かつて経験したことがない
2016年度の迷走台風で検索するとこの当時10号と呼ばれた台風の全容が記録に残っている。
画像もたくさん残されていて、物語の中でもそのまま使われている可能性が高い。
とにかく変わった動きをしていて日本のすぐ南で発生してから、一旦は南下をし始めたんだよね。
その後Uターンをして関東地方の沖合を北上。
東北地方に到達した後上陸、そのまま日本海側に抜けるコースをたどった。
こういったコース取りはかつて経験したことがなく、当然記録にも残っていない。
普通台風が北上する場合は、今までの例だと日本海に抜けてから北上する場合がほとんど。
そのまま北海道まで到着して、運が悪ければ北海道上陸の後、オホーツク海に抜ける。
今回の台風は今までの定説を全く覆す事態となったのだ。
故郷の対応
モネは故郷のあちこちのかつての仲間たちに何度もメールをしてその都度最新情報を流していた。
テレビ放送になる前の内容なので、レア情報であることには間違いない。
その情報をもとに皆対応してほしいと。
情報を流した後に付け加えることを忘れなかった。
過去の経験は役に立ちません。
この言葉はとても重いよね。
ともすれば今まで大丈夫だったんだから今回だって似たようなもんだろう?
私なども間違いなくこんなテキトーな考えで過ごしている。
気象予報士としてのモネは自分の持っているトラウマのこともあって、全力で仕事をしていた。
水の事故、災害などに激しく反応する。
亀島でも避難活動
亀島では、父耕治が新次の下を訪ねることに。
家族には銀行に行くとつけて実際は幼なじみ新次を尋ねることにしていた。
どうしても助けてほしいことがあったのだ。
それは亀島の東側にある船を西側に移動してきちんと係留する仕事を手伝ってほしいと。
それがダメになっていくのをそのまま見過ごすわけにはいかない新次は苦笑しながらも快く引き受ける。
今は船に乗ることをすっかり諦めてしまっているように見えた新次。
しかし海にかける思い、
とりわけ船が目の前で失われていくことを見過ごすわけにはいかなかったのだ。
多少のブランクがあるとはいえども、嵐の中で船を操る技術はこの界隈では彼だけだと。
そのことを知っているのは新次本人と耕治。
2人には過去に苦しいいきさつがあったが、故郷を思う気持ちにはどうやら陰りはなかったんだね。
台風一過
無事台風が過ぎて亀島は奇跡的に被害を免れた。
自然相手の仕事をしている者にとっては何にも変えがたい喜びだったはず。
永浦家は改めてモネに電話をしてお礼を言うことに。
特に実直に仕事をこなすおじいちゃんにとっては、かけがえのない情報に感謝の気持ちが絶えない。
モネありがとな 助かったよ
この言葉に実感がこもる。
東京でも台風が過ぎ去って皆胸を撫で下ろしていた。
そういえば、このときのニュースでは気象情報のコーナーがトップで扱われていたんだよね。
莉子対モネ
モネの同僚神野マリアンナ莉子ちゃんは毎日テレビに出ていることもあって巷ではかなりの有名人。
この日は放送が終わった後、スタジオに戻る途中屋上で転んでしまったらしい。
そのことがあって、一旦モネの住んでいる汐見湯に立ち寄ってお風呂に入ることに。
そこでビールなんかも飲んじゃったりして屈託なく周りと話す。
仕事明けなので要するにくつろいでいる。
そんな中、仕事から帰ってきたしーちゃんも合流。
女性同士の話で盛り上がる中、モネは故郷からの電話に対応することに。
電話でお礼を言われたことに対してモネは胸を撫で下ろして助かってよかったと。
実はこの直後に莉子ちゃんの爆弾発言が。
永浦さんって重い 人助けって結局自分のためじゃん
凍りつくモネ。
しーちゃんでさえみるみる表情がなくなっていく。
実は今日の放送はここまでだったんだよね。
こういったノリで終わった時、この後始末になる明日以降で重大な扱われ方をする事は過去の例から見てあまりなかったと思う。
おそらくさらりと流されて終わりじゃないかな?
モネの心情はしーちゃんはよくわかっていた。
地震の時に何もできなかったことをずっと悔いていたのだ。
どうしても罪滅ぼしがしたい、その思いは彼女の人生さえ狂わそうとしていたのにね。
リアルタイムで地震を経験した人と、そうでない人とでは当然温度差はあるね。
明日どんな結末が用意されるのかな。