今週の振り返りでは何といっても会社ウェザーエキスパーツがスポーツ気象に新しくチャレンジすることが物語の中心にすえられていた。
車いすマラソンランナーの鮫島祐希さん。
おかえりモネの中の様々な登場人物でも、ギラギラと原色で輝きを放つ他にはないキャラクターで登場。
物語はその彼女が気象キャスター朝岡さんの講演を聞いてぜひにとサポートを依頼してきた。
ここから1週間分のストーリーが形作られる。
天気予報がスポーツにどれだけ貢献できるかはもちろん未知数の部分もあって、厳密に取り組むためには専門のドクターも必要になってくる。
その中で出てきたドクターが菅波先生とくれば、モネとの関係がどうなっていくのかも物語の大きな見所。
目次
チームサメジマ結成
ウェザーエキスパーツの朝岡さんは実はお金のことを全て個人で引き受けていた。
正式に会社にサポートを依頼すれば当然のことながら費用が発生する。
社長はお金にならない仕事はやらないと思いのほか冷たい。
結局何人かのスタッフがサポートするが、彼らの時間外手当も全て朝岡さんが負担することでチームは出発。
スポーツ気象に思い入れの強い朝岡さんは、かつて彼自身も駅伝ランナーで天気予報を読み間違って最悪の結果を招いたことへリベンジしたいと考えていたのだ。
科学的なデータに基づいてレースに対する備えができれば必ず勝利することができる。
この合言葉をもとに、
朝岡さん、池田くん莉子ちゃん、モネがメンバーとして出発することに。
気象予報とスポーツ
科学的なデータのうち、気象情報は 自分たちで綿密に分析できるが、もう一つ一番肝心なスポーツ選手のバイタルをきっちり把握する必要が。
そのためには専属のドクターもきちんと雇い入れて、チームとして活動する必要が。
そんな時力を貸してくれたのが朝岡さんの知り合いのドクター中村先生。
中村先生はモネにとってもお馴染みの先生で、今回の話も快く引き受けてくれたのだ。
中村先生の話では、どなたか手ごろな先生を派遣してくれるような雰囲気。
専属ドクター菅波先生
やはり思ったとおりに担当は菅波先生に。
トレーニングをしながら細かいデータを取って判明した新たな事実。
鮫島さんはもともと暑さに弱い体質だったが、その原因が深部体温が上がることで運動パフォーマンスが著しく低下してしまうこと。
そのために、先生が提案した方法はアイスラリーと言ってよく冷えた飲み物を定期的に摂取することで深部体温の上昇を抑える。
チームサメジマが提案できたのは、深部体温の上昇を抑えつつ、じっと辛抱して決められたラップタイムを守って標準記録を突破すること。
科学的な根拠に基づくことなので、そこは鮫島さんも望んだ通りのサポートなのだが、実はこれは鮫島さんの持ち味を全く考慮していなかった。
鮫島さんはランナーとして、勝負の駆け引きとか向かい風に立ち向かうとかといった前傾姿勢で頑張ることが持ち味。
その方法が大事にされないがゆえに、レースへのモチベーションをいまひとつ上げられずにいた。
また予定としていた標準記録タイムも突破することができずにいたのだ。
選考レースはタイムトライアル
実は、レースに立ち向かう直前にチームサメジマから新たな提案がなされていた。
プランB
これはレース中に吹く可能性の高い強風を自分の走りの応援に取り込む。
向かい風向かう時は圧倒的な強さを発揮してきた鮫島さん、レース終盤に差し掛かってからチーム提案の強風が吹き始める。
風が吹くことで鮫島さんは本来の希望とする走りを達成することに。
もともとの実力がきちんと発揮されたことで最高の結果を勝ち取ることができた。
チームで勝ち取った勝利
このチームの最大の持ち味は、それぞれのメンバーがしっかりした信頼関係で結びついていたこと。
科学的なデータを提供する立場にありながらも、モネたちは今まで鮫島さんが大好きだったレースの感覚を考慮するような走り方を提案。
この提案を受け入れるかどうかは信頼しているからこそ受け入れることができたと後で語られていた。
いざレースが始まれば、やはり勝負の世界になるので、駆け引きとか様々なメンタル部分が大きくものを言うのは間違いない。
今回は、歯車が噛み合うことで勝利。
菅波先生が抱える苦しみ
先週の最後のエピソードで語られたのが菅波先生のかつて経験した苦い体験。
ホルン奏者だった患者の人生を大きく狂わせてしまったようだ。
この時に、患者さんから大きく信頼されていた菅波先生は手術を進めたのだが、本当はもっと詳しく検査をして抗がん剤治療などの方法も試すべきだった。
この患者さんも菅波先生の言う事ならばと信頼したが故の残念な結果。
そのことを今でも激しく後悔する菅波先生。
この数分間のエピソードは、モネと菅波先生の距離が縮まったことで、物語の大切な場面になったはず。
このエピソードがそのまま来週の題材になるとも思えないが、明らかに2人はそれぞれの存在が自分にとって大切だと意識したに違いない。
来週はさらに物語が進むことになる。