先週のおさらいから始まる今週のエピソード。
菅波先生がかつて経験した苦い体験。
それはまだ新人時代に、患者さんにベストではない治療方法を提案して、そのことが結果として仇になってしまった。
実は物語の最初の方でさらりと描かれたが、おさらいの形をとっていながら前回の放送の続きの部分も描かれているので、同じことの繰り返しを見せているわけではない。
モネと菅波先生の間には明らかに好意以上のものが感じられるような設定。
この人だから信じられる、そんな心のひだがチラリと見える。
さて「あさきらっ」ではメインの気象キャスター朝岡さんがついに降板することが決定したようだ。
1人喜びはしゃいでいる莉子ちゃんの横で、みんな驚きを隠せない。
さらに新しい中継キャスターにモネが推薦される。
ほんわかした雰囲気だが、物語は大きく進展。
目次
モネと菅波先生
先週の続きだからと思って軽く見ていると、さらにその続きが新しいエピソードで描かれているので、物語に不思議な継続感がある。
先週は肺がんを患った40代のホルン奏者について菅波先生がどんなふうに関わったかが描かれた。
実は、担当のベテランのドクターの意見をきちんと聞き入れるべきだった。
その結果、新人ドクターの意見では、病気をコントロールすることができなくなってしまっていた。
その結果として、本来の人生を全てやり直さなければならない羽目に。
菅波先生は語る。
苦しく辛い思いをしているのは僕じゃない。
僕の指導で人生を大きく変えざるをえなかったその人こそつらく苦しい。
それを思うと菅波先生本人はいてもたってもいられなくなる。
いまだに心の中でリセットできないトラウマとして残っているようだ。
しかし、ここまできちんと他人に話したのはモネが初めてなのでは。
今までとは違った描かれ方で2人の関係が少しずつ進んでいることを予感させる。
2人が意識してようがしてまいが、すでに友情とか恋愛感情とか以上のものがここにあるような気がする。
一言で言えばお互いが信頼できると認め会った瞬間。
この後一般的な恋愛関係に映るのかどうかはそれは物語のこの先を見なければわからない。
しかし、ドラマを毎日欠かさず見ている者としては2人の関係がどうやらこれで納得できるものに思えたね。
朝岡さんの忙しさ
朝岡さんはスポーツ気象に本格的に取り組み始めている。
以前から自分が今やっている気象キャスターは辞めたいと語っていた。
今回そのことが明らかになるのだが。
彼がどうしても手がけたいのはスポーツ気象らしい。
今日の物語を見る限りでは、他にも何かありそうな気がしないでもないが。
とりあえずは気象キャスターを引退したい旨が発表されるので。
気象予報の報道現場
東北の北部の方で大きな低気圧が発生して、かなりの雨量が想定された。
物語の中で語られた1時間に51mmの雨は一般的な都市計画だと排水が追いつかなくなるレベル。
仕事から役所の人たちと話をする機会が多い私は、以前建築関係の部署の部長さんに、普通下水道を整備するときには1時間何ミリ程度の雨を想定しているのですかと聞いたことが。
答えは40ミリ。
つまりそれ以上の雨量があった場合、飲み込めなくなる可能性が多くなる。
報道でたまに見かける、マンホールの穴から水が吹き出しているような状況がこれに相当するだろう。
今日の物語の中ではそういった状態に激しく反応する朝岡さんが描かれていたね。
スポーツ気象以外のことにこれだけ反応するのは、何か過去に特別な経験でもあったんだろうか。
朝岡さんの引退
テレビ局の了解も得て朝岡さんは1ヵ月後引退する運びとなった。
他にやりたいことがあるのでと言う理由が語られたようだ。
高村デスクはそのことを昔から察知していた。
彼はお酒が入るとすぐに辞める話が出てくる。
以前のエピソードでそんなことも語られていたよね。
おそらくこれからの物語の中で朝岡さんがどんな仕事に取り組みたいのかモネのやるべきことも含めて詳しく語られるような気がするね。
莉子ちゃんとモネ
朝岡さんの後任が注目されるところ。
高村デスクからの発表では後任に神野マリアンナ莉子ちゃん。
そして、中継キャスターは有無を言わさずモネが選ばれる。
喜色満面の莉子ちゃん とは対照的にモネはん簡単にはい分りましたと言い難い。
モネにとって自分が人前に立つ事は想定していなかったようだ。
10分先の未来がわかる気象予報士はきっと誰かの助けになるに違いないとそれが今の仕事を選ぶきっかけになっている。
人前に立つとなれば、今までと同じモチベーションで取り組むわけにはいかない。
等身大のモネはやっと成人を迎えたばかりの乙女でしかない。
物語は次々と新しいエピソードが書き加わって、謎の部分は簡単に種明かしがされる風でもない。
とりあえず明日も見てみようかって気にさせるところがね。