気仙沼に帰ってきて最初の1週間のストーリーが今日完結。
どんなふうににうまい具合にオチが付けられるのか。
描かれた内容は、とてもベタなもの。
物語を見ればどんな結論かは一目瞭然なので、今週は分かりやすかったと言えるし、長い間この物語を見てきたので、どんなふうに演出されるかも見当がつくように。
報われない物語ではないので、何らかの形で報われるんだろうなと目星はつけていたけれど。
そういった私たちの気持ちもずいぶん巧みに反映されている内容だったね。
ウェザーエキスパーツ気仙沼出張所。
モネの居場所もいろんな意味でなんとなく確保できたような。
目次
手作りラジオ放送
震災直後の防災無線から始まったのがこちらのFM放送。
ローカルな手作り感満載で、飛び入り参加もいつものこと。
地元の話題が中心になるところもわかりやすさの象徴かも。
子供たちがみんなで回し読みする原稿も好感度満載。
この写真の奥のほうに傘イルカくんとコサメちゃんが。
おかえりモネを作っている制作スタッフの遊び心があちこちにちらほら。
これだと、絶対に楽しい感は伝わるよね。
気象予報士の矜持
11月17日にお祭りの告知を受けたけれど、気象予報士としてプロは常に天気情報をチェック。
そこで新たな事実が発覚。
お祭りの当日は午後から強風が吹いてかなり危険な状態が想定される。
地元の気象予報士としてはお祭りを決行すると大きな災害につながることをあらかじめ知ってしまったことになる。
さて、専門的な言葉で言えば当日までにリードタイムができたようなもの。
これを当事者たちに伝えない手はない。
当日のお祭りの1週間延期を提案する。
過去の経験から見ても、素早く対応して撤収にはならないので、あらかじめ中止にしておくのが1番無難な判断だよね。
提案を受け入れるためには
説得を試みてみたところが、皆ラジオ放送のブースに集まってきた。
モネを問い詰める。
天気予報はどこまで信用できるの?
もし外れたらどうやって責任とってくれるの?
予報業務の1番の泣き所。
自然相手の事だから、当たらない場合だって当然あり得る。
一般的に天気予報の当たる確率は50%以下なのが当たり前。
特に、中長期的な予報は外れることも多々ある。
直近の予報ではほぼ100%当たると見て良いのでは。
何よりも、気象予報士としての提案を受け入れてもらうためには、頑張って活動を継続してきたことも評価の対象に。
物語の中では結構大変な事態になっていて、モネは過去の災害事例の写真を見せたり、また様々な情報を提示してしぶとくがんばり続けた。
気象予報士の葛藤
気象予報はまず自分が予報士として気がつくことが第一に。
お祭りの延期を提案するためにはどうしても説得させる情報が他にも必要だった。


お祭り延期の提案をするときに、その日の午前中はアワビの開口日になることをピタリと言い当てる。
実はこの辺のプロとしての判断がこの物語の不思議な信憑性と相まってくる。
組合長はアワビの開口日の前日、放送ブースにやってきて、明日だと告げることになるのだ。
そしてモネに一言
あんたの天気予報ちょびっと参考にさせてもらったぞ
ありがとさん❣️
モネが一瞬で報われた瞬間。


実は、おじいちゃんからも言われていたね。
しぶとく行け😅😤
新しく仕事をやるためには、それぐらいの覚悟は絶対必要だよね。
がんばり続けること=しぶとくやる


今日の物語の最後の方で女子大生水野さんとのやりとりが描かれていた。
彼女は悩んだ末、東京に戻るとの事。
何とか地元の人たちの役に立ちたいと来てはみたけれど、自分に何ができるんだろうと考えてしまう。
自分はよそ者だし、果たしてこのままいて役に立てるのかどうかずいぶん悩んだと語る。
彼女の真心にモネが答える。
私だって同じ
誰かの役に立ちたいと思ってはみるけど、本当に役に立つのかな?っていつも自問自答している。
言われてみたらモネは6年半地元を離れていたわけだから。
今更戻ってきて何をやりたいのって意見は当然出てくるよね。
ここでね、グサっとくるのは「いまさら」って最初につく言葉。
この言葉には、よそよそしさが漂うと同時に、お前を拒否するって言う排他的な気持ちも含まれるでしょ。
前を向いて頑張ろうとすると、常にこういったマイナスな気持ちと向き合わざるをえなくなる。
おかえりモネがただ単純にがんばりましょうじゃない、地域の復興をどれだけ応援できるかの奥深さが語られている。
掛け声だけではうまくいかないんだよと。
そういえば、意見を言って厳しく問い詰める人たちもいる反面、がんばれと声をかけてくれる人だっているんだよね。
幼なじみたちも、ちゃんと応援してくれる人だっているわけだから。
がんばり続けるためにはしぶとさも必要ってことになる。
天気予報風に言うなれば向かい風をどれだけしのげるかってことになるのかな?