毎日 日課のようにYouTubeを覗いているが、音楽好きな私には様々な音楽のAIからの提案が提示される。
基本的にはクラシックのファンなので、クラシック系のものが多いけれど、なぜか60年代頃のロックとか他のポピュラーミュージックとかのサイトも出てくることが多い。
その中で、今でも聞いてすばらしいなと思うものは何曲かあるのだが、その中でもとりわけ異彩を放っているのがクリーム。
かなり古いバンドなので、3人組だったけれど今存命なのはエリック・クラプトンのみ。
3人でブルースロックを演奏する技術力は今考えても目を見張るものが。
敬意を込めてブログにアップしてみたい。
目次
わずか3人のメンバー
このグループが活躍を始めるのは1960年代に入ってすぐの頃から。
3人はそれぞれ別々の活動をしていたところが、縁があって一緒に活動することに。
当初中心的な役割を果たしていたのはベーシスト ジャックブルース
当初、クリームが出発した頃は彼がベースを弾きながら1人でボーカルも担当。
他のドラムやギターは演奏するだけで、歌そのものには参加していなかった。
彼のドラムは見ていてもかなりエキセントリック。
ドラムだけで音楽が成立するぐらいの個性が満ち溢れている。
そしてもう1人のメンバーは言わずと知れたエリッククラプトン
現存するギタリストの中ではおそらくナンバーワンの称号を保持している。
彼が影響を与えたギタリストは枚挙に暇がない。
独特の泣き節と呼ばれるフットボタンを活用した奏法は今ではすっかりメジャーになったが。
彼がその先駆者だと誰もが認めるだろう。
クリームの凄さはグループがわずか3人で構成されている事。
音楽の三要素の最小単位で演奏が成立している。
そして何よりも、理屈ではなく音を聞けば一目瞭然で納得できるのではと考える。
名曲ホワイトルーム
この曲はベースとボーカルを担当したジャックブルースの作詞作曲。
発表された頃は、歌をジャックのみが歌っていた。
途中コーラスの部分だけクラプトンが加わる。
YouTubeの優れているなと思った点。
年代ごとのホワイトルームが聞き比べできるところ。
演奏は1968年で初期のもの。
確かに、ボーカルはジャックブルースのみだね。
個人的に、こちらの2005年のバージョンが私はお気に入り。
ただしこのサイトでは見れないので、YouTubeで見るのボタンを押すと見ることができる。
注目は、ベイカーが引いているベース。
エレキベースだけれどコントラバス同様フレットがないのだ。
彼はベーシストだけど、アドリブなどを自在に駆使して、あたかもリードギターのようにベースを演奏した
こちらは2008年の演奏と思われる。
エリッククラプトンの個人コンサートで提示されたもの。
ボーカルとギターのみをクラプトンが演奏。
他のパーツは全く別なメンバーが演奏している。
この曲はある意味、伝説的な名曲だと私は考える。
挑戦的な、リズムメロディーハーモニーを最小のメンバーで奏でていること。
大勢でやっていないところが何よりも評価できると個人的に思っている。
当たり前のことだが一人ひとりのパーツが果たす役割はとてつもなく大きい。
それぞれが上手にこなすだけではこれだけの総合的な芸術にはならない。
各パーツが自由自在にほとんど好き勝手にやっているように見えて、実際に1つに束ねるとしっくりとまとまって聞こえる。
この曲が名曲である所以だろう。
活動期間はわずか2年半
グループは2年半で活動に終止符を。
記憶の中ではメンバー間の方向性の違いとかそんな言われ方がしていたようだけれど、メンバーそれぞれの後ろ盾になっていた勢力がどうも折り合いがつかなかったのが事実なようだ。
解散してからも3人は時々集まっては演奏活動などを行っていたわけだから。
ただし、ジャックブルースは2015年
ベイカーは2019年に亡くなっている。
メンバーの中で生き残っているのはクラプトンのみ。
今の若い世代では彼らの領域で活動できるテクニックを持ったものは到底いないような気がする。
メンバーの中ではエリッククラプトンが1945年生まれの現在76歳で1番若かいのだ。
まとめ
音楽の持ち味を考えたときにこのグループは私の中で象徴的に扱われるような気がする。
それぞれの持ち味が合わさっていることには違いないが、各々が自由自在にへ演奏している。
そして、それはおのずとひとまとまりにまとまっているのだ。
複雑さとわかりやすさ。
それらが圧倒的な説得力を持っていることが何よりも感心するばかり。
これからも、おそらくは時々はこの曲を聴くことになるはず。
日本語訳で見た謎めいた旨の内容も魅力かもしれないし。