緊張感に満ちた1週間。
今日物語に決着が。
絶体絶命のピンチから無事生還を果たすことができた亮君。
大勢の人たちの励ましと、適切なアドバイスで危機を乗り越えたと言える。
海で仕事をする人たちの昔からの言い伝えが。
板っこ1枚下は地獄
つまり、船の中にいられる時は生きていられるが、海に放り出されたら生きてはいられないと。
さて、おかえりモネは若者たちを描いた物語なので、若い男女の恋バナも描かれる。
無事港に戻ってきた未知と亮。
この2人の将来にどうやら希望が見え隠れするようなエピソード。
そして、モネはそんな2人を優しく見守る。
目次
生還
実は、遭難しかけた船が戻ってきたときの様子を描いたドラマってほとんどないんじゃなかろうか。
おかえりモネでは、みんながひたすら謝っている様子が描かれていた。
亮君が父親と同じように必死で頭を下げている横で、漁労長が俺がミスったと。
亮君はただの乗組員なわけだから、船の航行に関する決定権は船長とか漁労長に。
私が聞いた話では、船長よりも漁労長の方が格上らしい。
船の目的を考えれば何となく納得できないこともない。
しかし朝5時過ぎになってやっと気仙沼の港に帰って来れて、誰もがほっと胸を撫で下ろす。
父の思い
海に出てしまえば全ては自分の責任で命がけの仕事が続く。
もし、災難が起こったとしても、自分自身の力で乗り越えるしかないのだ。
今回、新次は久しぶりに漁業組合にまで赴いて、現地の船にアドバイスをしていた。
昨日の物語の中で出ていたパラアンカーは調べてみるとこんな感じ。
船の舳から海中にパラシュートみたいなものを投じることによって船首は必ず風上を向くようになる。
調べてみると、漁船用の大掛かりなものから釣り用の小型のボートに至るまで様々なタイプが用意されているようだ。
私と同じ朝ドラを見ている視聴者さんがTwitterできちんと紹介していたね。
#おかえりモネ【新次の助言】船は横から受ける波に極端に弱い。大型低気圧や台風時の荒天の場合、転覆する事もある。エンジンを止めた船は操舵が効かない。そこで風や波に対し横向きになる危険を避ける為に舳先からパラアンカーを投下する。流されようとする船に抗力が働くため 舳先が常に風上を向く。 pic.twitter.com/eN0xklH12w
— ひぞっこ (@musicapiccolino) 2021年10月13日
私自身もこの投稿を見て詳しく検索をしてみた。
昨日のドラマを何度も見返してみると、新次が6時間耐えれば抜けられると言っていたけれど、その情報は彼自身の天気予報によるものだよね。
凄腕の漁師は気象予報士並みの天気予報ができるんだと。
それは農業でも同じじゃなかろうかなと。
少なくとも外仕事をする人たちは天気予報には普通の人以上に敏感なんだろうなと。
考えてみれば私自身も外仕事をしていた時代があったので、天気予報には敏感だったと思う。
亮と未知そしてモネ
港に帰ってきた亮の前にみーちゃんの姿が。
みーちゃんの顔を見るまで、おそらく彼女のことなんか考えていなかったはず。
しかし、顔を見ればやっぱり安心するわけだから。
今日の物語で感じた事は、この2人は何となく気持ちが通じ合っているような気がするよね。
ドラマの最後の方ではその詳しいいきさつがしっかりと描かれていたので、
この場面ではおやっ?て感じ。
亮とみーちゃんは無事な姿をモネにも見せたいとわざわざ市民プラザまで2人でやってきた。
2人だけで話をしたらいいよとモネ。
そして亮と未知の2人だけの会話が進んでいく。
この場面が今日のドラマの中の最も大切な見せ場だったはず。
亮君がいつもの調子で言葉をかける
大丈夫だから😅
今日の物語のテーマになっていた大切なワード。
しかし、この後亮君は自分といてもしんどいだけだからもう終わりにしたほうがいいよと
冷たく突き話してしまうのだ。
大丈夫だから=俺には構わないでくれ
言葉の裏にある本当の気持ちをおのずと理解していたみーちゃんは涙ながらに別れる決心までしてしまう。
あまりに無慈悲なやりとりに思わず会話の中に割って入るモネ。
大丈夫だからと言われるたびにみんな傷ついてきた。
本当はどう思ってきたの?
お前なんかにわかってたまるか(怒)
俺以外の周り全員に対してそう思ってきた。
大声でまくし立てる亮。
しかし、そんな言葉に決してたじろぐことなく会話を続けるモネ。
そんなことを知りつつ、亮ちんにずっと寄り添ってきたのはみーちゃん。
お互いが大事だと思っているんでしょう!
あなたのそばにいてずっと励ましてきたのはみーちゃんだよ!
そのことではっと我に返る亮君。
15分しかないドラマの中で驚くほどの時間をかけて描かれた3人のシーン。
俳優たちそれぞれの渾身の演技もずいぶん物語を盛り上げていて、思わず絶句するような素晴らしいシーンだったなと何度も見返してみる。
未来へ進むために
亮君の前にそっと進み出るみーちゃん。
あなたのことが好きなだけでそばにいちゃだめかな?
このわずかな言葉が固まっていた亮君の心を解きほぐすことになる。
俺…幸せになっていいのかな?
そっとうなずくみーちゃん。
決して抱き合ったり、キスしたりすることもないけれど2人の恋心がやっと本音でつながりあった納得の場面だったと思う。
今週のエピソードはここまでで終了した。
2人を照らす朝日が逆光の中でカメラ映えしていたなと。