物語はいよいよ佳境に入ってきて、もうどこが落としどころになるのかそろそろ見え始める。
気仙沼で気象予報士として、何とかして頑張って市民権を得たいモネ。
しかし、呼びかけに応えてくれる人はほとんどない。
今週はそういった厳しい状況の中、あの亮君が嵐の中、海上に取り残されるという絶体絶命のピンチ。
彼を中心に、モネ、未知、そして永浦家や及川家の様子も語られながら物語は進んでいく。
なんといっても見所だったのは朝ドラとは思えないほどの緊張感。
そして出演者たちの渾身の演技。
ネットでも若者たちや大人たちの全身全霊で演技する様子を賞賛する声が。
そんな中、亮を演じた永瀬廉。
彼の演技力を絶賛する声が多数上がったことが特に印象に残る。
父親のことで悩みを深め、さらに屈折した精神状態が長く続いている彼は、親しい人たちにでさえ、自分の周りに寄せ付けない負のオーラを身にまとっていた。
亮とは深い関係の永浦家姉妹。
物語が最も人間臭さを描いていた1週間。
目次
気象予報士の売り込み作戦
モネには気仙沼に戻るときにウェザーエクスパーツの基本給だけは支給される条件がついてきたね。
気仙沼出張所として業務が軌道に乗ることが条件になる。
そして期限が区切られていた。
2年以内に結果。
時間はあるように見えても、ほとんどゼロからの出発に近い状態では簡単に地元の人たちに受け入れられるはずもなく。
東京で、テレビに出ていた人としての知名度は若干あるものの、およそ6年近く地元を離れていたことで、今ではほぼ他所からやってきた人との認識しか持たれない。
様々な人たちに天気の詳しい情報を提供できると訴えてみたところで、関わる人が残念な気持ちになることしか提供できていないような。
漁業組合とか農家さんのやりとりを見ても、詳しい天気についての分析は示せるが、彼らが抱えている問題解決は全く別問題。
そのことを問われてみても、気象予報士は具体的な解決策を示せるわけではない。
菅波先生やサヤカさんにも悩みを打ち明けてはみるが、答えは単純。
信頼されなければ無理😓
受け入れてもらう=信頼される
あまりにもベタな答えだがここが全てだとも言える。
結果が出せないまま、いつも通りの仕事を続けつつ様々なアプローチを。
亮と未知
みーちゃんは亮君に心を許してもらえていないことをそれとなく感じ取っている。
何年も付き合っているけど、亮は頑なな気持ちを決して解く事はしない。
2人で会うこともしょっちゅうだが、時間が来れば必ず返されてしまう。
さすがに2人の関係に疲労を感じはじめているみーちゃん。
相手の心に入り込めない自分がもどかしく、もうこの関係を解消すべきなのかもとさえ思ってしまう。
そして、臆病な彼女はモネに助け舟を求めるのだ。
お姉ちゃんから話してもらえないか?
お姉ちゃんになら話すかも。
その問いかけは切なく苦しい。
本当は2人だけで話すべきことだが、モネの後押しで亮は少しずつ本音を話し始めることになる。
ここはつい昨日のシーン。
俳優永瀬廉の渾身の演技が光っていたと思う。
今をときめく女優清河伽耶と蒔田彩珠を向こうに回して1歩も引かない。
自分の心情を吐露するシーン。
ここを絶賛するネットでの書き込みもたくさん見られたね。
気象予報士の矜持
気仙沼の沖合に桜嵐が近づいていることを必死で訴えるモネ。
ついに組合長もあまりの熱心な呼びかけに、無線で現地に入る船に港へ戻るように指示を出すのだ。
そしてあの一言
あんた しぶといね😅
これは達己さんがモネに語った言葉。
幾多の苦難を乗り越えてきた東北人は決して強いわけではないが、絶対に諦めずに困難に立ち向かってきた。
そのことを表する言葉が、しぶとさ
全力で訴えることで、相手に気持ちが通じる。
そしてモネの提示した気象予報はまさにその通りの事態が起こる。
こともあろうに亮の乗った船は港に帰ることができず、6時間以上も波間を漂うことになる。
亮の本音
役者たちの演技力を推し量ることができる切羽詰まったシーン。
心に闇を抱える亮は周りの誰にも心を開くことがない。
ただし、過去には何度か追い詰められたことがある
そして彼はなぜかモネにだけは、気持ちを打ち明けて一瞬だけ素直になれている。
周りのみんなに、大丈夫だからとうっすら微笑みながら語る姿は近くにいる者にとっては突き放されたようで辛く感じてしまう。
今回はそんな亮にモネがはっきり意見していた。
本音を語ってほしいと。
みーちゃんは心を開かない亮にじっと辛抱しながら今まで寄り添ってきた過去がある。
いくらなんでも、そろそろ本音を語ったっていいじゃないか。
そこから先の永瀬廉の渾身の演技はネットでも評判に。
「お前になにがわかる、そう思ってきたよ、ずっと!俺以外の全員に!」
— 連続テレビ小説「おかえりモネ」 (@asadora_nhk) 2021年10月14日
「私にはわかんない。それでも一緒に生きていきたいって、そばを離れなかった人がいる。りょーちんを絶対にひとりにしなかった人がいる。大丈夫なんて突き放さないで」#おかえりモネ #朝ドラ#清原果耶 #蒔田彩珠 #永瀬廉 pic.twitter.com/buc1CClh5l
Twitterでのこの部分を引用するが、気持ちがよく伝わると言うもの。
残り2週間の物語
物語は来週、いよいよ加速度を増して動いていく。
亮は父親に向かってもう一度漁師をやってくれと。
おそらく父親は断るはず。
さらには永浦家でも耕治が重大な決断を下すらしい。
銀行を辞めて父親達己さんの仕事を引き継ぐと言い始めるようだ。
その発言に烈火のごとく怒る達己さん💢
どうやら演技合戦は今週だけでは済まないね。
そして、さらにさらに菅波先生がやってくるじゃない❣️
こりゃ、見逃すわけにはいかないなぁ🤣