前評判の高い映画「デューン/砂の惑星」を見ることに。
実は前回の1984年版をその翌年くらいだったか、日本で封切りされた時に映画館で見させてもらった。
その時もすこぶる評判が高くて一体どんな大作なのかと期待度maxで向かった記憶が。
しかし、残念ながら曖昧な記憶をたどってみても、
映画はお世辞にも感動するような大作とは言えなかった。
賛否両論があるのはよく知っていて、あの時監督をしたデビットリンチは
映画会社その他の軋轢の中、疲弊して思い通りの撮影ができなかったとも聞いている。
今回およそ40年経って再びリメイクされたこの映画がいかほどのものか、前回の記憶もたどりながら確認作業としてもう一度見ることに。
目次
物語の概略
この作品には原作があって、1963年が初版本で、そこから人気が出てシリーズ化されている。
日本ではその時に砂の惑星の邦題がついた。
それ以降、フランクハーバードが1986年になくなるまで6作品が完成。
映像化は彼の晩年に試みとして行われた。
物語は古いSF作品の内容を描き出している。
設定は西暦で言うと10,190年の超未来。
遥か彼方の未来の物語だが、物語の中に登場する銀河は皇帝と呼ばれる支配者が部下たちを宇宙全域に配置して、そこで得られるスパイスと呼ばれる特殊な物質の収集を行っていた。
それは人間の能力を覚醒させる力と、宇宙で乗り物を推進させるための貴重な物質とされている。
そこに利権が生じて様々な人々の思惑が絡み、主人公やその家系、また対抗する家系などが登場して物語が進む。
ちなみにこの物質が生産される星は砂の惑星アキラスと呼ばれる。
そしてこれが別名デューン。
概要としてはそんな感じになる。
出演者たちは有名どころが目白押し
若き主人公とされるこの2人はともに25才。
私は2人とも知らなかったね。
ティモシーシャラメはモデルとしても有名で、家族にも有名人がたくさんいるようだ。
そしてゼンデイヤ。
彼女は砂の惑星に住んでいるインディオのような部族の女性で、彼女自身はダンサーでありシンガーソングライターとして活躍している。
驚くことに2人とも身長180センチを超える。
若い主役以外の俳優たちが見た感じかなりの有名人。


ちなみにオスカーアイザックはスター・ウォーズのボーダメロンとして有名だろう
もちろん他にも有名どころの作品に多数出演している


レベッカファーガソンもかなり有名な女優さん
実はこの作品には他にも著名な俳優たちが多数出演している。
特にアクアマンを演じたジェイソンモモア
またアベンジャーズに出ていたサノスを演じていたジョシュブローリンなど。
言われてみたらなるほどと思う俳優たちがたくさん登場。
物語に大きく花を添えていたね。
圧倒される映像美
映像の美しさが今回の売りだと聞いていた。
確かに宇宙船の奥行きとか、またヘリコプターのような特殊な飛行体。
これらが飛んでいくシーンと、巨大さを表すためだろうか水しぶきの大きさなどが明らかに奥行きを感じさせるような表現方法は、今までの作品とはちょっと違った印象も受けた。
この映画を監督したドゥニ・ヴィルヌーヴはブレードランナー2049でも壮大な映像を作り上げていたよね。
最近のSF作品は監督のこだわりによってそのグレードが大きく変わってくることも事実。
作品はどちらかと言えば、色彩華やかな印象ではない。
舞台が砂だらけの茶色い世界なのだ。
しかし、その中に登場するサンドワームは超巨大生物で、砂中をまるで海のごとく泳いであちこちに登場する。
大きさの表現方法も圧倒的な映像でびっくりすることしきり。
ストーリー展開は昔流行ったレトロな陰謀論
前回も、そうだったが物語の複雑性はその設定にあると言っていい。
要するに、この当時はやっていた、裏に陰謀がある設定になっているのだ。
主人公やその家系は陰謀に巻き込まれる形でストーリー展開する。
その意味では謎解きの流れも持ち合わせている。
あまりたくさん話すとネタバレになるので、このぐらいにしておくが、登場するキャラクターはかなりたくさんあって、それぞれに重要な役どころになるので、この映画を見るためには予州はしておいた方が良いような気がする。
最新の作品なので、映像と吹き替えの音声だけを聞いても納得はできるが、ストーリーを理解するには初見では厳しいかもしれない。
私の下した評価
映画を見終わって感じたのは、2時間半を超える大作であったにかかわらず、時間はすぐ経ってしまった。
ストーリーとしては、様々な説明を加えながら淡々と進んでいくが、映画の終わり方は明らかに続編を意味している。
この作品の流れであの終わり方では見ていたお客さんは絶対納得しない。
調べてみると続編ができなければならない設定になっていた。
準備が出来次第、来年早々にも撮影が始まるのでは。
うまくいくかどうかは、今回の封切り作品が成功するか否かにかかっているだろう。
日本ではまだ封切られたばかりで1週間経ったところ。
さて、次回作を見なければ物語の全容を把握することにはならない。
今回は決して失望するような内容ではなかったが、次回作品に対して大いに期待を抱かせる結果となった。
何年後になるのかわからないが完成を待ちたい。